メガネをかけた君が好き!(200文字小説)
夏休みの移動教室でのことだった。
入浴が終わり、就寝までの自由時間。
僕たちは宿舎のロビーでテレビを見ていた。
ナイターの巨人・阪神戦。
そこへ、同じクラスの女の子たちがやって来た。
「あっ!巨人、勝ってるわね」
彼女が嬉しそうに言った。
彼女は巨人ファン。
「すぐに逆転するさ!」
阪神ファンの僕はそう言って彼女を見た。
「えっ?」
見慣れない彼女の顔…。
そうか!メガネをかけているんだ。
僕は思わず呟いた。
「す、好きだ」