王様は勘が鋭いようです!?
すみません。
いろいろ忙しくバタバタしていたら、遅くなってました。
今後も、こんなことがあるとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
…なぜ俺らが、いや俺とリンが、王様にあんなことを言ったか、というと…早い話が王様が、俺らの前に来たときに、魔法で、王様の心の声を聞こえるようにしたので、心の声が、まる聞こえだった。
ギルドマスターが俺たちを紹介したとき、俺とリンは直ぐに気づいた。
この王様は勘が鋭いと…
ふん、冒険者か…それもエルフもち、めずらしいな…
ゴーザスが戦っている女は、かなりの手練れだろう
そして、この男は…何かは分からんが、ヤバい気がする…
それにしても、ゴーザスは何をしているんだ!たかが女一人に、手こずりおって…。
せっかく、第一番隊隊長を任せてやっているというのに…
ん?何故この男はまだ戦っているというのに、立ち上がっているのだ?
「どうした?」
と聞くと、
「いえ、もう終わるので」
なんだこいつは、我が軍の第一番隊隊長が負けると言いたいのか…。
馬鹿にしているのか…この男が…我を馬鹿にするとどうなるか思い知らせてやる。
「まだ、戦っているが?」
「リンが、飽きてきたから、すぐに決着を着けるそうです。」
…調子に乗りやがって…ん?飽きてきたから…?この男いつ、女と喋った?いや、我が来てから、女とは、そんな話はしていなかった…。
なら、こいつらは、どうやって…
…まさか…な、
念話なんて、できる奴など今までで、一人しか居なかったが…まさか、出来るというのか…。
だが、もし、出来るというなら、戦場に出てもいち早く、その場の状況がわかり、対応する事ができるではないか…。
それにこの男、弱くはない、いや、強すぎるという感じだ…あの女たちもこの男を信頼している…。
なら、女どもを捕まえて、この男を言いなりにすればよいではないか…。
いや、止めておこう…
この男には、何も効かないだろう…。
…。ふむ、食事がまだだったのか…。
「わたしがご飯を奢ってやろう」
というと、
男は
「いえ、結構です。王様に奢って頂くなんて、恐れ多いです。」
気づいていたか…
「気にせんでいいぞ」
「我が城に招待しよう」
ちょっとした悪戯は、さっきの仕返しだ…我は満足だがな…
この者達、おもしろいな…。
私の心を読んでいるのだろう…。レンヤとリンと言ったか…レンヤと二人だけで話がしたい…。
………
分かった。
と声がした。
やはり聞いておったか…
リンには、セランを連れて行ってもらった…
ふむ、すまんな。
いや別に、静かだと隊員たちから怪しまれるから、話すぞ。
そうだな
「王様…俺たちは、強い…この世界の誰にも確実に負けない。だが、俺らを巻き込むな…。もし、俺らを巻き込むようなことや俺たちを不快にさせるようなことをしたら…、俺らは、お前じゃなく、この国すべてを壊してやる…。俺らを甘く見るんじゃねぇぞ?国・王・様…」
「ふん、そんなの会ったときから気づいとるわい」
すると横にいた兵士が
「国王様になんて口のきき方だ!!こいつだけでも排除しろ!!後の二人も探せ。一人は醜いエルフだ!!」
国王様、俺らは仲間を悪く言う奴は嫌いでね…。
すまん。この者は私が処分しよう。
いや、仲間のために俺がこの場で殺していいか…?
わかった…。今のは、こいつが悪かった。エルフの少女に謝っといてくれ…。
あぁ、わかった。あんた、いい王になるぞ…。
ふん、もうなっとるわ。
じゃあ、俺らはこいつを処分して、一旦リンたちと合流して、また来るが、その時に、二人で話そう…。
「王様。今度会うときは、頭のいい騎士を雇うべきでは?」
と言い、レンヤは消えた。
レンヤが消えて、ゴーザスが近寄って来た。
「王様。大丈夫ですか…。あの戦った女、俺が本気でやってても、じゃれあっているみたいに遊ばれました…。本当に、頭のいい騎士を雇うべきですね。今度からは、それも入れて、兵を集めましょう」
「そうだな。しかし、第一番隊隊長が本気を出しているのに、負けるとは…まだまだ鍛え直さないといけないなぁ~?ゴーザス?」
「ひぃ、は、はい」
「なら、城の周りを百周、腕立て伏せ五百回、他にもいろいろしろ…。百回以上はしろ!!」
「は、はぃ…」
そしてその日から、ゴーザスたち兵は地獄の特訓が始まった…。
まさかのレンヤと王様が裏(心の声)で話していたなんて…。
しかも、王様悪人かと思いきや意外と優しそう…
今回は、王様視点でしてみました。