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生きたいので魔法を使わせてください。

「う..ん?」

俺は謎の心地よさを感じて目覚める。

だんだんと意識が覚醒してきてめざめた時に見たのは….

「は?」

そんな素っ頓狂な声が出た。

当たり前だろうなんせ目覚めてみた景色はいつもの天井ではなく…..

「どこだよ…ここ」

あたり一面に広がる草原で目が覚めたのだ。

「俺寝ぼけて変なとこに歩いてきたのか?」

それにしても綺麗だ。今日が休日じゃなければいつまでもいたいと思える程には

「まあ早いところ家に帰って学校に行かないとな。」

そういってポケットに入れていたスマホを取り出すと….

「は?圏外じゃん」

まさかの圏外だった。

「いやいやいや寝ぼけて山でも行ったのかよ…」

そう呟くと



「あなたの異世界への要望を聞き入れあなたは異世界に転送されました」

「!?」

急に頭の中で返事が返ってきた。

「何なんだ…?」

というか異世界?

一体何がどうなってるんだ?

そう考えていると…..


「ざざざざ…」

何かがこっちに向かってくるような音がした。

「何がどうなってるんだよ….」

わからない。わからない。わからない…..

そこで目にしたのは




狼のような群れだった。


しかしそれはただの狼ではなく

(魔獣)と呼ぶに相応しい見た目をしているものだった。


「…..」

怖くて足がすくむ。逃げようにも足が動かない。

「あ..あ..」

本当に異世界なのか?異世界に行きたい。なんて思ったからか….?


まだ死にたくない。まだ……

なら逃げるか戦うかするしかない。

けど逃げる選択肢はないだろう。相手は狼のような見た目をしている。

スピードでは狼のような魔物の方が有利だ。

なら戦うしかない

けどどうやって….?

こっちは何もないし何もできない。

そんなことを考えているとだんだんと間合いを詰められていることに気づく

もしここが本当に異世界なら…

俺は…..


どうする?






「魔法だ。」

そうだ。異世界なら魔法を使えるはずだ。

確証はない。ただ恥ずかしいやつでオオカミのような魔物に喰われてENDかもしれない。

けど

ここは異世界だろ?

夢くらい見させてくれよ

やり方なんてわからない。けど体が自然に動く。

そうして右腕を突き出し言葉を紡ぐ。



「裂炎」

そう言った。何か変わって欲しかった。あの退屈な日々を燃やしてしまいたかった。

そう願って….

目を閉じた。

すると




パチっパチパチブォォォォォ



「ギョウ?!ギャァァァウゥゥゥゥゥゥ!?」

音が聞こえた。ゆっくり目を開ける。

狼のような魔物が燃えている。

「できた…のか?!」

本当に魔法を使ったのか

信じられない。しかし目の前で起こっていることは現実で俺はただ燃える狼のような魔物が息絶えるのを見守っていた。

「ギャ….ウ..」

そして狼のような魔物が息絶えた時


「レベルが75レベル上がりました。

 スキル魔力操作LV1、魔力増大LV2を獲得しました。」


そう確かに頭の中で聞こえた。





 

これが異世界。

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