心の弱さと相棒
「これって…」
見た感じ明らかにダンジョンボスだ。
聞いていたとうりE級ダンジョンのボスはゴブリンキングだ。
「ゴブリンキングは普通通常のゴブリンを従えているはずですが…」
むむむ…普通のゴブリンは見当たらないな
「誰が一体こんなことをしたんでしょうか?」
そう。E級とは言えボスなのだ。ということはこれをしたやつはそれなりに強い
異様だ。
ひりつく空気の中俺は一つのことに気づいた。
「なあ、説明」
「?なんでしょうか」
俺が不自然だと思ったことを尋ねてみる。
「ダンジョンのボスって復活しないのか?」
ボス部屋の中に20分ほどいる。なのに復活する気配が全くないのだ。
「いえ通常なら10分ほどで復活します。」
なるほど。
「なんでこいつ復活しないの?」
「それが異常なんですよ!」
むむむ…確かにそうなんだが…
とりあえずボスの死体に近づいてみよう。
そう思い歩き始める。説明に何か手掛かりがないか調べてもらうか…!
コツコツコツ
あゆみを進める。
「!?マスター!!」
「ッ!?」
説明が危険を知らせた瞬間目の前に剣を握った男が現れた。
「死ね」
一体どこから…というか死ね?
状況が理解できない。だが無情にも目の前に剣が見える。
やば..い…このままじゃ死,,ぬ…
「「ファイヤーウォール」」
!なんで勝手に魔法が?
「許可はされていませんがマスターの危機を感じたため勝手に魔法を使わせてもらいました」
説明か!普通に助かった。これからも勝手に使ってくれ
「了解しました。」
説明が放ってくれた魔法で自分を守ると
「ちっ」
そう言って男の気配は再び消えた
逃げた…のか?
いや違う。また攻撃は来る。
集中しろ。生きるか死ぬかだ。
考えることなんてあとでいい。俺はこいつを
「どうするんだ…?」
「ライトニング スラッシュ」
男のスキルを使った攻撃が来る
ッ!
反応が遅れた!!
「「ブレイズ シンク」」
危なかった…ありがとう説明
「マスターを守るのは当然のことです」
「っち今度スキル使っても効かねえのかよ」
危なかった。戦ってる時に俺は何してるんだ。
前の戦いから何も成長していない。
結局俺は一人じゃ何もできない。
この男は…一体なんなんだ?
「お前は…なんなんだよ」
目の前の男に問いかける
「俺か?俺はレベルを上げるためにお前を殺すんだよ」
は?
「でも、それはギルドが…」
ギルドが禁止してたはずだ…
「黙れよ俺は俺が最強になるためになんでもやってやるんだよ」
は?
ふざけんなよ。意味がわからねえよ
なんで人を殺すんだよ
俺がこいつを止めるには
ッ
殺すのか…?
「?」
目の前の男は不思議そうに俺を見ている。
「何悩んでんだお前」
「この世界は弱肉強食だぜ?俺は早くお前を殺してレベルを上げたくてたまらねえよ!」
目の前の男はそう言ってニヤニヤしながら笑う。
「ああ楽しみだぜお前みたいなやつを殺したら何レベル上がるのか!」
「お前は…!何人今まで殺してきたんだ」
「ざっと10人くらいか?」
…..
「あいつらの死ぬ前の顔は正直面白かったぜ?必死に逃げて必死に生きるために懇願してきて!いい酒のつまみになったよ!!」
こいつはクソだ。
なのに俺は
人を殺せない。
怖い。人を殺す?
モンスターとは訳が違う。
人だ。
考えたことはある。誰かが憎いと思った時殺してやろうかと思うことはある。
けど違うだろ。
殺せない。
一度誰かを手にかけたらその後簡単に人を殺せてしまいそうだ
そしたら俺は人間じゃない。
ただのモンスターだ。
結局俺はこの世界に来て何がしたいんだろうな
怖い。
「じゃあな何もできないゴミ」
剣が目の前に来る。
「「ブレイズ シンク」」
説明…?
「ああ面倒臭え!!」
目の前の男が吠える
「マスター」
ああ。ごめん。また頼ってしまった。次は俺が自分で…
「マスターは一人ではありません。」
….
「マスターにできないことは私がやります。」
….
「私にできないことはマスターにお任せします。」
….なんで?
なんで出会って数日の俺にスキルであるお前はそんな優しいんだ?
あいつを殺せない言い訳なんて無限にある。
俺が高校生だからとか異世界でまだ数日しか経ってないからとか
でも
なんでお前はそんな矮小な俺にそんなに優しいんだ?
俺は尋ねる
「私が説明だからです。マスターを守りたいと思うスキルだからです。」
っはは
なんだよそれ
でも
ありがとうな。「説明」
俺は魔法を自分の意思で唱える。
「マナ エーテルクリエイトソード」
思いつきの魔法を試す。
シュッン…
「お前….」
俺の手に剣が握られる。
俺の魔力を具現化して固めた。
「私がマスターの完璧なサポートをします。」
!ありがとう説明。
妙にスムーズに魔力を練られるなと思ったらお前のおかげだったのか
「いえいえ当然です」
「さてと…」
俺は目の前の男に向かって言う。
覚悟は決めた。
「俺は今からお前を殺す。」
「なん、だと?」
本当の戦いが始まる。
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