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アタシの、本当の、気持ち(18)
『辺境クラブ』の活動は、あくまでもその日の大学の授業が終わってから、
放課後の活動が主体だ。
京香ちゃんの放課後のアルバイトとの兼ね合いもあり、
月曜の『辺境クラブ』の、
『進捗報告』の時間の後に、
私たち2人は、活動することにした。
リコさんのログハウスの1階大広間の隅に、
机と椅子を置かせてもらって、
オヤジの日記の解析に入る。
小声で私が日記の文章を読み上げ、
1日分について2人で気づいたことを話し合い、
ルーズリーフにメモしていく。
その繰り返しだ。
「3月 ×日
実咲の、英検2級の2次試験の発表、合格である。
高1で受験して合格、
順調、いやちょっと早いペースでの合格である。
実咲が頑張ったとも言えるが、
リコ先生の指導力は、全くもって驚異的である。
ただ、困ったことがある。
どうも、リコ先生の視線の先が、
実咲の胸元にあるように感じることがある。
父親として、考えすぎか。
シュンはむしろ、貧乳好きだったように思うが、
どうも息子は、逆のようである。」
何を書いてるやら。
たが、オヤジ、鋭い。




