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アタシの、本当の、気持ち(11)
私にとって、やっと土曜日になったという印象だ。
リコさんに、オヤジの日記の存在を明かす。
日記の最初を読み上げた時点で、
「この、『シュン』という人物、もしかしたら・・・」
「そうよ、あなたのお父さん、吉田俊作かもしれない。」
「一体、キミのお父さんと、あの男と、どういう関係が・・・」
「もう少し、読み進めてみましょう。」
「10月 〇日
やはり、リコ先生の指導力は本物だ。
実咲は、コンスタントに学年20位前後を取り続けている。
これだけの指導力は、やはり『シュン』の子だから、
としか言いようがない。
これは、やはり、シュンに意見しなければならない。
あの男は、娘を後継にしたようだが、
長男の可能性を否定する必要はない。
何か、急ぎ過ぎているようにしか見えない。
次回の報告で、アイツに意見してくる。」




