ほんとに、もう! (7)
謎めいた言葉を発したリコさん。
だけど次の土曜には、ちゃっかりウチに来ている。
何を考えているのか、わからない。
ルーズリーフのまとめ方を見ている。
「いいな。
行間を開けて、見やすく書いてある。
イメージとしては、
前にあげた、
『DUO』の分かち書きプリントだ。
あれほど細かく分割しなくていいが、
ノートはあのくらい、
パラッと書くのが理想的だ。
ケチくさく、
行間詰めて、
チマチマ書き綴るというのは、
しみったれていて、好まない。
第一、音読する時に見づらい。
音読と、
理解に耐えられるように
ノートは書かれるべきだ。」
午前中は『心理学検定 基本キーワード』の
ルーズリーフまとめノートの作業とチェック。
お昼は、リコさんが持ってきた、
陽子さんが焼いたというパンを3人で食べる。
オヤジはいないけど、
なんか家族が元に戻った感じで、うれしい。
世の中、春に向かって動いている。
午後、一緒に、近くのドラッグストアで、
『心理英単語集 シェマ』のコピーを取りに行く。
相変わらず、リコさんは注目の的だけど、
あまり気にならない。
家に帰って、『シェマ』の英文を
ルーズリーフに貼り付ける。
二人で、手分けして貼るから、
すぐに終わる。
のんびりした土曜日。
リコさんは、ご褒美に
私のオッパイをモミモミ。
なんか、春の日差しに
二人とも、吸い込まれていく。