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『辺境クラブ』は、楽しいよ(17)
「なんかすごく、大真面目にいろいろやるのね。」と、私。
「別に、変わったことやおかしなことをしているつもりはない。
論理的思考を重ねた結論を、実行しているに過ぎない。」と、リコさん。
「トレーニングはやみくもに、ヘトヘトになるまでやらなくていい。
疲れすぎると、肉体の疲労もさることながら、
脳の疲労が大きくて、結局『やりたくない』という気持ちが
大きくなってしまう。
もちろん、超初心者の場合は、動きや競技特性を知ってもらうために、
あえて大きな負荷をかけることもある。
今日のようにな。
だが、次回はもっと軽いメニューにしよう。
今日は、トレーニングの全体像を把握してもらいたくて、
ややきつめのメニューにしたんだ。」
「それにしても、リコさんと陽子さん、
二人で『カバディ』やってるんですか?
やっぱり面白いですよ。」京香ちゃん、ズバリと切り込む。
「最初は、柔術にしようとしたんだが、
男同士で絡むのは本意でないからな。
すぐ却下した。」
京香ちゃん、ゲラゲラ笑いだした。




