表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/202

『辺境クラブ』は、楽しいよ(12)

 「『形から入る』といっても、バカにしたもんじゃない。」と、リコさん。


 「『形から入る』ことによって、

  その気になる、さあやるぞという気合を入れる意味もあるし、

  まずは『形から入る』ことで、

  その分野の初級レベルを知ることにつながる。


  それと、『形から入る』ことで、

  本当は自分にはその分野、向いてないかなとか、

  そもそも費用が意外とかかるかとか、

  いろいろな情報を知ることもできる。


  とりあえず、『形から入る』は、

  物事をすすめる基本だと思うよ。」


 リコさんが、淡々と語る。


 さて、まずは『ストレッチ』からだ。


 ヨガマットの上で、

 体を動かす。


 リコさんが指示を出し、

 陽子さんが私たち二人を補助。


 「可動域を広げる。

  ゆっくりと、息を吐く。

  

  脱力だ。

  力を抜け。」


 リコさん、こういうところは体育会系だ。


 周囲を見渡すと、

 トレーニングジムにあるようなマシンの数々。

 ランニングマシンもある。


 「ところでさあ、リングってないの?」と、私。

 

 「ない。」リコさん、ブッキラボー。


 「えーっ、ボクシング練習しに来たのに、リングがないなんて。

  スパーリングできないじゃん。」


 「パンチングボールと、サンドバッグがあればいいじゃないか。

  ミット打ちもできるぞ。

  第一、なぜスパーリングが必要だ? 」


 「ボクシングといったら、スパーリングで、リングじゃん? 」


 そうしたら、リコさん、呆れて言った。

 「あのなあ、ケガしちまうじゃないか。


  アタシや陽子の美貌が腫れたらどうするつもりだ。


  それに、打ちどころが悪くてバカになったらどうするんだ。」


 リコさん、こういうところは過保護だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ