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たまには、真面目な話をしよう(3)
「『勉強クラブ』、これまた、なんとも・・・。」
まず、陽子さんが拒絶反応。
「別に、陽子は出なくていいんだぞ。」
「いや、私は、リコ様のお側に常にいなければいけない立場。
ただ、勉強は、苦手です。」
「いや、勉強について語ったり、それぞれの課題について、
得意な者が得意な能力を出し合えばいい。
ルールは2つだ。
その1、絶対にメンバーを見下してはならない。
勉強は、個人の学力の比較とは、本来無縁であるはずだ。
学びたいことを、学びたいペースで、学びたいレベルまで
やればいい。
だれが、どんなことを学んでいるかに関心を持つ分にはいいが、
それをバカにしたり、逆に卑下する必要もない。
その2、活動後の食事は、このログハウスでとること。
これなら、勉強嫌いでどうしても参加したくない陽子でも、
この場に一緒にいられる。
もちろん、クラブに参加してもよい。
これならどうだ? 」




