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たまには、真面目な話をしよう(2)
「面倒だな、なぜそうしなくてはならん? 」
私、少し考える。
「あのね、いつも同じようなメンバーだと、
新しい発想が出てこなくて、つまんなくなるわよ。
大人数にしなくていいから、
10人以内で収まるくらいで、
もうちょっと仲間を増やしたいのよ。
それには、チームの『名前』があった方がいい。」
「そういうものなのか。」
「そういうものよ。」
「では、どんな名前がいいかな? 」
「あまり親しみやすいのは、かえってダメ。」
「なぜだ? 」
「人数が集まりすぎても困るから。
できれば、
賛否両論、
好きと嫌いが4対6くらい、
嫌いが少しだけ上回るくらいなら、
10人くらいで収まるでしょ? 」
リコさん、それならと、身を乗り出す。
「とっておきの名がある。」「何それ? 」
「『勉強クラブ』だ。」




