ほんとに、もう! (3)
こんなに楽しく、他人と食事するなんて、
いつ以来だったかな。
「今度は、キミのお母さんも連れてきたいものだな。
ウチはいつでも大歓迎するぞ。」リコさん、うれしそう。
食事が済むと、勉強の時間。
「先週、話したことの繰り返しも含まれるが、
改めて、この1月から3月の勉強について話しておこう。
まず、『心理学検定 基本キーワード』(実務教育出版)
心理学検定の公式ホームページにアクセスして、
『よくある質問』のページを開く。
心理学検定のA領域5科目、
B領域5科目むの計10科目と、
公認心理師に必要な25科目は、
完全な1対1対応ではないが、おおむね一致しているんだ。
だから、心理学検定の勉強は、
そのまま心理系大学院入試や公認心理師試験対策につながる。」
「勉強の仕方だが、
これもルーズリーフとファイルを使う。
ただし、コピーはしない。
ベタなやり方だが、
ページの左の方にキーワードを書き、
その右側にキーワードの意味や説明を書く。
その作業、かなり集中して取り組んで1か月前後かかるだろう。
そのあとは、英語の学習法に近い。
1回に進める分量を決めて、
ひたすら音読しろ。
音読したものを録音して、
毎日聴きまくるというというのでもよい。
ただし、聞き流しはダメだ。
まとめたルーズリーフを見ながら、
聴くなり音読するなりしろ。
これも1か月集中して取り組むと、
なんとなく全体像が見えてきて、
2か月で自信がついてくる。
3か月も続ければいつテストしても大丈夫だと思えてくる。
だけどな・・・」
と、リコさんが言いかけたところで、私、
「そこで、さらに念押しが必要なんでしょ? 」
「そうだ。
同じ出版社から、前年度の過去問が出版されているから、
よほど余裕があったら使ってもいいが、
まずは1冊に集中、これは何の試験であっても、鉄則だ。」