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ザ・ワールド(3)
最近、YouTubeで、二つの音楽動画にハマっています。
ひとつは、Poppoさんの「笑われて、輝け! 」
もうひとつは、Alone1Mさんの「まだ、言えない。」
失礼ながら、本作がアニメ化されたら、テーマ曲になってもらえるといいな、と思います。
とにかく、キャンパス内では、無難に過ごす、はずだった。
午前中の休み時間、だった。
たまたま廊下で、リコさん、陽子さんが
向こうから歩いてきたかと思ったら、
いきなり、陽子さんの姿が、フッと消えた。
なに、加速装置?
振り返ると、陽子さんが、若い男性の首根っこを掴んだかと思いきや、
また、フッと二人とも消えて、
さらに向こうに現れた。
かすかに、小声で話す二人の会話が聞こえてくる。
「なんだノブ、
実咲お嬢のガードがオマエのお役目のはずだろう。
なに今、女子大生をナンパしてんだよ。
ふざけている。
この野郎、シメてやる! 」
「陽子さん、ゆるしてください。
次こそは、真面目にやりますから。」




