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 「私、朋香と違って、


  本当にリコ様の『愛人』になりたいの。


  だって、子供の頃から、両親から、


  『大人になったら、吉田の長男と結婚するんだよ。』と、


  言い聞かされてきたし、


  子供の頃に、リコ様と遊んだこともあるわ。」


 「幼馴染だったんだ。」


 「大学に来てから実咲ちゃんを見て、


  かなわないと思った。


  かわいいし、学業特待で頭いいし、


  スピーチは堂々としてるし、子供好きだし。」


 「私だって、苦手なことはあるよ。」


 「実咲ちゃんが『正妻』なのは仕方ないと思ったし、


  張り合うつもりもない。


  だけど、やっぱり、リコ様のことが好き。


  勝手に聞こえるかもだけど、


  友達でなく、


  体の関係もある『愛人』でありたいと思うわ。」


 「『愛人』でいてくれるなら、私、文句はないよ。



  ひょっとして、無理してないかな、と心配してただけなんだ。


                              」


 京香ちゃん、ポロポロと涙を落した。


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