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それぞれの選択(13)

 朋香ちゃん、


 「もともと、姉がこの『辺境クラブ』に入っていたことから、


  つられて入ったようなところがあって、


  お友達ができればいいなという軽い気持ちだったんです。


  部活やサークルのような強い縛りもないし、


  気楽に過ごせればいいやって。



  ただ、リコさんや実咲さん、陽子さんが歩いているのを見て、


  なんとなくあこがれていたんです。


  あんなふうになりたいなって。


  だから、私にとっての『愛人』関係って


  体の関係になるってことでなく、


  なんとなく親しくなれたらくらいのノリなんです。」


 京香ちゃん、朋香ちゃんの言葉を意外に思ったようだ。


 「アンタがそんなふうに、自分のことを話せるなんて、


  初めて知ったように思うよ。」京香ちゃん、眼を丸くしている。


 「京香ちゃんも、自分のことを話してみて。」


 

 京香ちゃん、深呼吸して、話し始める。


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