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新しい活動(26)
やはり、あの姉妹に関して、いつまでたっても新情報を得られない。
もちろん、個人にはそれぞれプライベートな情報があり、
勝手に盗み見することは道義的にも許されない。
ただ、自宅も知られず、
普段何をしているかも語られず、
何か、息をひそめているように思える。
心配にもなってくる。
さあ、我らはどうすべきすか。
「こういうヤツらにとっても、事態は同じさ。
これから3年間、この調子なんてことはありえないさ。
何かアクションを、向こうから仕掛けてくるさ。
今は、様子見でいい。」リコさん、全然心配していない。
「ノブやシゲの他に、増員しなくてもよろしいでしょうか。」
執事シュウさんが尋ねる。
「いるだろ、適任者が。」リコさん、全く動じない。
「経営学部2年、タケだよ。」




