144/202
新しい活動(22)
「でもさあ、アンタの『愛人』の座を狙っているのは確かよ。
将来、『正妻』の座を狙ってきたら、どうするのさ? 」
「実咲は、自信がないのか? 」
「自信は、有りまくりよ。」私は、強がった。
「ならば、不安はあるまい。
正直、華菜の好きにさせておいても、問題ない。」
そして、陽子さんの方に向き直ると、
「華菜のことより、もっと気になることがあるだろう? 」
「朋香ちゃんのこと? 彼女、京香ちゃん同様、
クラブに真面目に取り組んでいるようだけど。」
「陽子、報告があれば上げてくれ。」
「ご報告を。ただし、確定情報とまで行かず、
目下調査を続行しております。」




