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新しい活動(2)
「でもさあ、ノブに変な評判が立って、
ウチの大学に出入りできなくなったら、
意味がないじゃん。どうすんの? 」
リコさんは、動揺しない。
「ノブのナンパは、筋金入りだ。
うまくこのキャンパスに溶け込んだり、
逆にしばらく休んだり、
他人の関心をコントロールする緩急を心得ている。
むしろ今まで毎日のようにアタシたちのガードをしていたのは、
ノブにとってストレスだったんだ。
ただし、サボられても困るので、
日記を書かせる。
それが入会条件だ。」
リコさんは続ける。
「まずは、実咲と京香に手引きしてもらって、
心理学専攻の女子学生に当たりをつけろ。
それが第1課題だ。」ノブさんに命じた。




