幸せとは、なんだ?(5)
水曜日、
いつもなら、私は『虹とクレパス』のボランティアへ、
リコさんと陽子さんと京香ちゃんは
ログハウスで調理実習となるところだが、
陽子さんは食材を買い忘れたとかで、古河駅ビルでお買い物、
私とリコさんと京香ちゃんは、
先に『虹とクレパス』で学習・宿題支援のボランティアを
することになった。
水曜は特に利用する児童の人数が多いから、
学習ボランティアの数は多いほど良い。
子供たちも、すぐ遊ぶことができるからね。
宿題が終わると、私とリコさん、京香ちゃんは、
一旦、陽子さんのいる駅ビルに移動、
陽子さんを拾うと、
ログハウスに直行。
「今日は特別に、『チャーハン』をつくるぞ。」
リコさんはそう宣言。
にんじん、ピーマン、玉ねぎ、
チャーシューも細かく切る。
本当に、リコさんと陽子さんの手際はすごい。
「ご飯は、冷や飯よりも、温かい方が、
パラッとさせやすいんだ。」
リコさんは言う。
「中華鍋は、十分に温めてしまうのだぞ。
強火で一気にいくんだ。」
「最後に塩、コショウ、最近は両方が入っている調味料がある。」
楽しそうだ。
執事シュウさんも加わって、みんなでチャーハンを食べる。
小学生の調理実習より、もっと気楽な時間だ。
「よし、久々につくってみたが、腕は落ちていない。
土曜には、キミの母さんにも食べてもらおう。」