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隠滅の森  作者: 箕宝郷
中学校生活と川の流れ
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先生が見つけた湧水地

 「浩太君はいつも頑張ってるのは見受けられますが、正直残念な所があります。それは、他人と上手くコニュニケーションが取れていない事です。浩太君自身は野球部に入られております。浩太君は誰よりも先に練習に向かい、誰よりも遅く残って自主練しており、私もその姿を見て感激しております。しかし、浩太君、頑張りすぎてみんなと楽しく遊ぶことを忘れていませんか?」

 私は面倒な質問が来たと考えた。「別に、元から周りの友人と遊ぶとか興味なかったので...」

先生は少し強い口調で私に「浩太君、正直になりなさい。小学校の頃の事は当時の担任の先生からから聞きました。浩太君は明るい子だって。だから先生は浩太君は正直になり切れていないと思うんです。」

私は的確な事を指摘されていたので少し黙り込んでしまった。すると叔父が「いや、私が悪いんです。仕事が忙しくて面倒見てやれなくて....職場には家庭のことを理解してもらっておりますが、それでもやっぱり緊急時案が発生すると仕事でなきゃいけないので」

先生は「浩太君なら絶対大丈夫です。」と根拠のないことを言ったので私は少々苛立ちを感じた。

今後の進路についての話題に移り、先生は「浩太君は行きたい学校とか、あるの?」と聞かれた。私は叔父の家から一番近い高校を選択すると言った。すると先生が突拍子の無いことを言い始めた。

 「浩太君、高校で音楽をやって見るのはどうだ?」

私は思わず「なぜ急に音楽なのですか?」と言うと。先生は「浩太君の世界を音楽と言う形で表現することが出来れば、結構充実することが出来ると思うんだけどなー」

「それは、佐藤先生が古典派研究部の顧問だからではそういう事言えるのではないのですか?」


「確かに...そうだな。前々から浩太君を野球部に誘いたかったのだが、ちょっとね。」


すると、叔父が軽く頷きながら「そういえば、姉貴も言ってたな。うちの息子は音楽をよく聞くってだから、意外といいんじゃないか?」


「父さんまで先生の方を持つのかよ....でも俺高校でも野球続けたいし...」


「そしたら浩太。まずは、野球と音楽両方やって見るのはどうだ?それで浩太自身が決めたらいいじゃいか。」


「父さん分かったよ。」


「私が推薦している高校は私立なので浩太君の第一志望と併願することも可能なので是非検討してみてください。」


「まぁ、分かりました。」


こうして三者面談が終わって私と叔父は学校を出た。

浩太、今週末予定空いているか?

「うん、空いているよ。」


「そうかちょっと、お前に見せたいものがあるからな付き合ってくれ。」




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