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隠滅の森  作者: 箕宝郷
中学校生活と川の流れ
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中学校時代前編

 叔父の家に帰宅後、私は卒業祝いの為に母方の祖父母の自宅に向かった。久しぶりに祖父母にあった。祖父母の家は遠く車で叔父の家から3時間程かかる場所にある。いつも祖父母の家に遊びに行くときは私はいつもウキウキしていたが、この日は気持ちが沈んでいた。

 祖父母たちと食事を取り私は祖母の手作り料理を楽しんだ。祖父が酔っ払った頃、「子供嫌いなお前が浩太を引き取りたいなんて....びっくりしたよ。最初上手く行くか心配だったが、何とかやれていそうだな。そういえば、真衣が行方不明になった上鷹鳴(かみたかなり)の山津波とあのエレベントはなんか関係あるのかね?」すると尽かさず叔父が「父さん。この話は浩太の前でする話じゃないよ。エレベントの話はここではしたくないんだ。」祖父が「そうか、ごめんな」と言った。

 その後、中学の勉強の話や部活の話をして私は叔父と一緒に祖父母の家に泊まった。その日の夢は鮮明に覚えている。卒業式の時、アヤさんは無視されて再び泣いてしまい翌朝、祖父母の家にアヤさんの保護者と一緒に訪問して叔父と共に怒られるというものだった。夢の中のアヤさんは勝ち誇った顔をしており、悔しさ以上にむしろ恐怖であった。

 朝が来て夢だと分かっても気持ちが落ち着かなかった。祖母の手作り朝ごはんを食べてる時だけ落ちくことが出来た。叔父が思い出したかのように「浩太、今日中学のバックとかシューズとかを買う日だったじゃん。早く帰るぞ。」といって叔父と一緒に早いうちに祖父母の家を出た。

 その後、叔父と共に入学式の用具を一式揃えた。帰宅後、私は叔父の部屋で廃棄予定の本の中から気になる詩集を見つけた。その本は尊考選語宗(せんごしゅう)と言うなであった。

「私にとって男、女と言う概念は敵である。男、女は必要不可欠で無いものである上に()()()()()を消滅させる。私が信仰している尊考教では生きるというのは時間である事と定義している。限られた時間の中でどれだけ経験し、問題が解けた喜びや創作物が完成した喜びなどの。自の喜びよりも、結婚できた喜びや子供が出来た喜びなど男、女が絡む喜びの方が大きいのは私にとっては大きな疑問であった元来、喜びは自分の経験や....」※これより先は私たちが残すべき記憶(過去編で掲載します。)

 この言葉に影響を受けた私は、()()()()()を見つけるため部活動に励もうと考えていた。叔父と相談すると叔父は中学、高校とサッカー部と言う文化部に入っていて校内・町内新聞の作成編集や小説代表作に(卒業ポリフォニー)を書いていたらしい。しかし、当時の私は学校での座学の時間が多く、放課後は体を動かしたいと考えていた。

 そうこうしている内にに入学式の日を迎えた。入学式ではカイ君と一緒に向かい、叔父も式に参加した。こうして私の中学校生活が始まった。

 

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