表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠滅の森  作者: 箕宝郷
青春ポリフォニー
26/27

ヤマメと呼ばれた私

 入学式が終わりクラスに集まり顔合わせが始まった。担任の先生から自己紹介が始まった。「担任の高田と申します。よろしくお願いします。私は今日で音印高校に努めてもう30年になりました。30年勤め続けて生徒からたくさんの事を学びました。これからも、生徒から様々な事を学ぼうと思います。よろしくおねがいします。」と言った。その後、出席番号順より挨拶が行われた。まだ、緊張しているせいか皆あまり多く語らずにオリエンテーションが終わってしまった。

 翌日より授業が始まる予定である。そんな中隣の席に座っていた。青森さんと話して初めての友人となった。今日帰宅途中、叔父から「どうだ?うまくやって行けそうか?」と質問された。私は「まぁ、何とか上手くやって行けそうだよ。」と相槌をうった。

 翌朝、私は電車通勤するため中学校時代よりも1時間ほど早く起床した。(まだ教科書配られていないし、とりあえずバックもっていけばいいや)と思い外を出ようとすると叔父に呼び止められて「浩太、弁当忘れているぞ」と呼び止められた。「ありがとう。頂きます。」と言って私は学校へ向かった。朝の電車はかなり混んでいて春なのに暑苦しさを感じた。駅を降りてから自転車をこいで学校へと向かう。(中学校の時はこんなに時間かからなかったのに)と思いながら通学した。あんなに朝早く起きたのについたのは10分前、正直、嘘だろ?と思いながら校門に入った。教室に入ると更に絶望した。皆、口々に「なぁ、宿題やったか?」とか「宿題難しかったな。」など言ってきた。宿題は3週間前以上に終わっているのにどこからか悔しさが込みあがってきた。

 みんな、宿題を提出する中、私は恐る恐る先生の元に行き、「先生宿題、やってきましたが忘れました。」と先生に言うと岩手さんや宮崎君も忘れましたと次々に高田先生に言ってきた。「おい、おい君たち初日から宿題を忘れるなんて先が思いやられますよ?」と少し厳しい言葉を言われてしまった。私たち3人は罰として放課後の掃除を手伝うことになった。

放課後の掃除中、私は宮崎君からこんな質問をされた。「据長って彼女とかおるんか?」と聞かれて私は「いないけど」答えた。宮崎君は続けて「そうなんや、その付き合った経験とかはあるんか?」と質問されたので私はその時、何人かの女性が思い浮かびあがったが「そうですね今のところないかもしれません。」と答えた。宮崎君は少しニヤリとして「お前、もしかしてヤマメか?」と笑われながら言われた。その瞬間、岩手さんから「ちょっと、宮崎君やめてよ。掃除に集中して」と岩手さんに怒られてしまった。

 私はヤマメの意味が良く分からなかった。帰宅途中、電車の中でヤマメの意味をずっと考え込んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ