中学校卒業式
中学校生活それは、短い3年間であったが思い出が多く残った期間であった。それは、この小説が証明しているであろう。小学校までの出来事は3話に比べて中学校生活の3年間はこれまで20話になる。この三年間で私は多くの事を学んだ今後の生活にも生かしていきたいと考えていた。
音印高校の定期演奏会から約1か月後、中学校の卒業式であった。皆、それぞれ、個々の進路に進んで行く。幼馴染のカイ君は方波見高校へとに合格した。なんだか、カイ君と別の学校に行くなんて不思議な感じがした。
中学校の卒業式は小学校の時に比べてどこか味気無さを感じた。確かに3年間の思い出は感動的なものであり、友人と笑ったり、泣いたりした。しかし、すごく寂しく感じたのだった。
カイ君は常にあの方を思い出させる。中学校の卒業式の時、お別れの挨拶をした時もカイ君は「小学校の卒業式の時も、こうしてちゃんと挨拶するべきだったんじゃない?」と言われた。私あの方を忘れかけていた。当時、あの方のことを思いだすと不思議と罪悪感がわいてくる。
私は、叔父と帰宅後に叔父の家に行き中学校を卒業した事と音印高校へ進学したことを祖父母に報告した。すると祖父は「浩太、母さんと同じ高校に通うんだな。爺ちゃん不思議な気持ちになるよ。」と少し懐かしそうな表現で語った。私はこの時初めて母と同じ高校に行くのだと分かった。
翌日、私は不思議とお寺に行きたくなった。私は叔父にあのお寺に行きたいと伝えたが、そうかと叔父は頷きながら返事をした。私と叔父は再び車に乗ってあの寺へと向かった。と思われたが、叔父が向かう方向が違う気がする。違和感を感じた私は、叔父に「今どこへ向かっているの?」と聞いてみた。すると叔父は「阿野寺だよ爺ちゃんの家から遠くてなーもう少しかかるけど勘弁してくれ。」と言われた。「あの寺ってお母さんの形見があったお寺でいいの?」叔父は少し考えた後、思い出したかのようにあの寺って「阿野寺じゃなくて盤杉寺かいな。ごめんごめん。」勘違いをしてしまった。私は(こんな勘違いするかなー)と内心思いながら、母との思い出の寺磴根寺へと向かった。
磴根寺に着くと叔父が玄関で「鈴木です。またよろしくお願いいたします。」と挨拶をしてきた。すると、住職の方が出てきた。
「あっ、浩太君お久しぶりだね。」
「久しぶりです。えっとー」
「あっ、前の時名前言ってなかったよね。椹冬と申します。」
「よろしくお願いします。あの椹冬さん。僕、音印高校に入学することに決めました。」
住職は叔父と目を合わせ「音印高校ってあの梢子さんの母校の?おめでとう。ついに浩太君も高校生だね。そのことをしっかりと梢子さんにお伝えしな。」
私はお母さんの元へ向かい「母さん僕、音印高校に行ってくるね。」と一言伝えて、その場を後にした。
すると、住職が「そうだ。浩太君に見せたいものがあるんだった。ちょっと時間があるならこっちに来て」と言われたので、私は住職についていった。




