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隠滅の森  作者: 箕宝郷
中学校生活と川の流れ
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3年間の結果

 試験当日、私はとても緊張していた。(留美先輩がいたら僕も安心して入試できるのに)と思っていた。しかし、この日、留美先輩の姿は無かった。しかし、私は先輩との約束を果たすために一生懸命行った。しかし、午後の試験は音楽の試験であったが、これは失敗してしまった。なんと、私が勉強したバロック時代の音楽が殆ど出なかったのだ。(まずい、これは留美先輩との約束を守れないかもしれない。)と考えて試験も後半になると私はかなり絶望していた。試験が終わり、私は落ち込みながら、これで最後になるであろう音印高校の校門をくぐった。駅でバッタリと猪上にあった。落ちこんでいる私を揶揄うように猪上は話しかけてくる。話題は試験に関することばかりで、話せば話すほど、(試験に落ちたのでは?)と不安が増幅するばかりであった。そのため、私は物理的に距離をおいて猪上と話さないようにしていたが、それでも彼は話しかけてくる。嫌がらせはほどほどにしてほしいと思った。

 家に帰ると叔父が飛び出してきて「どうだった?」と聞かれて、私は何も答えられなかった。叔父は私の様子に何かを感じたのか、「そうか、余計な事聞いて悪かった。どんな結果でもお前は頑張ったよ。」と励ましてくれた。

 翌日は年が明けての初めての登校日だった。私は気を取り直して県立入試に向けて勉強を始めた。その日もいつものように自習室に向かうと、いつものように楽田さんがいた。楽田さんは不思議そうに「あれ?裾長さんは試験終わったんじゃないんですか?」私は開き直って「俺たぶん、落ちた。」とニコニコしながら、言った。しかし、私にはもう勉強する気力はなくなっていた。音印高校は音楽を勉強したいとの気持ちで勉強していた。しかし、第二希望の高校はただ、叔父の家から近いというだけの理由であり、勉強する気はあまり起きなかった。

 3日後、音印高校の合格発表の通知が来た。中身を空けるとなんと合格。「えっ、合格?」私は驚きとともに同席していた担任と喜びを分かち合った。担任は「裾長、お前頑張ったな。この喜びは3年間の苦しみがあってからこそだよ。」「先生、もしかして泣いてますか?」「ばか、冬の空が暗いから眠たくてあくびをしただけだバカ。」先生の涙を私は初めて見た。感動的な瞬間に立ち会えた事本当に僕は嬉しかった。

 音印高校に合格したことは先生と叔父、そして楽田さんにしか伝えなかった。あまり噂が広まると少し厄介になると考えたからだった。この日以降、私は残りの中学校生活を存分に楽しめると考えていた。しかし、音印高校単願であったため、課題を多く渡された。この課題はかなり量が多く、合格した日以降も自習室に行く日々が続いた。合格したことを知っている楽田さんからはとても不思議がられたが僕は

先輩との約束を果たせた喜びで胸がいっぱいであった。

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