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月夜譚 【No.301~】

幸せの光 【月夜譚No.331】

作者: 夏月七葉

 人々の幸せが煌めいている。

 山の頂上から地上を眺めていた彼は、ふっと微笑んだ。吹いた風が彼の髪を撫でつけて、長い毛先をふわりと靡かせる。

 全人類が同じタイミングで幸せを感じることはまずありえない。それぞれに生活があり、人間関係があって、幸と不幸とが混在するのがこの世界だ。

 しかし、やはり幸せの光というものはいつ見ても良いものだ。温かな色をしたそれは、たった一つであったとしても心を和ませてくれる。幸せとは、それだけの力を持っているのだ。

「あ、こんなところにいたんですか! みんな捜してますよ。早く戻ってください、神様!」

 山を登ってきた小さな神使に怒られて、彼は苦笑を漏らした。

 本当はもう少し眺めていたいところだが、呼ばれてしまっては仕方がない。

 後ろ髪を引かれるような思いで振り返った彼は、溜まった仕事を片づけるべく気に入りの場所を後にした。

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