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pH4.5の水

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

いつもの半分くらいしかない、『短い小説』です。

自分でもびっくりしてます。

朝起きて、立ち上がると、咳は何とも無いはずなのに、寝る前は咳が止まらない。そして夜の惨劇を物語る様に、寝間着が濡れていた。

指先で軽く脇腹をなぞる。水に沈めて、其れを改めて着なおした様だった。背中も似た様なもので、肌に張り付いてひんやりとした気化熱を感じる。

一体この咳は何時止まるのだろう。後は全て治ったのに、咳だけは治らない。生憎、病院は全て暇を出されているし、私が出来ることはただ安静を保つ事だけだった。

そんな喉奥のこそばゆさを感じて起き上がる。すると身体中から鈍い痛みを覚えた。重力が何倍にもなったような、ずっしりとした重み。砂漠化した体内からは『水が欲しい』と叫んでいた。

脱水症状から来る筋肉痛。全ての塩分を吐き出させた後に起こる、筋肉の悲鳴。何を呑むかは既に決まっていた。

軋む体に鞭を打ち、スポドリをコップになみなみ注ぐ。白く濁った半透明の液体。それを黙って口に付けて、音を立てて飲み下す。

ひんやりとした口当たりが体の火照りを奪う。味は水に近く、舌に媚び売る甘さは存在しない。そして体内のひび割れた砂漠にじんわりと侵食した。

無味の甘露を得た時、私は乾いていたのだと知った。

本当はオマケを考えたんですよ。

ちょうどおまけのタイトルに付随する様なものでしたし。『蛇足』ってタイトルなんですけど。

物語的にも蛇足でしたし、オマケは蛇が出てきますし。


ただ、失礼の極めだったので、断念しました。


脱水症状起こしていると、スポドリって味しないんですね。最初水かと思いました。

でも水よりも体に馴染むんですよ。

そこから『舌』は感じないけど、『体』は甘さを感じる。ということで、無味の甘露にしました。

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