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創造力ではない…
空想力というか妄想力…。
「アドベンチャー」を確かに、
最初から最後まで読破した俺は、
もう、その批判をしない!と心に決めていた。
俺には好きなミュージシャンが複数いて、
仮に他人に彼らを悪く言われたら、
俺は、気分が悪い。
その理屈だった。
もしも、懇意の女性が俺にいて、
彼女も、「アドベンチャー」を読んだという。
自然に感想を言い合う展開に…。
俺は彼女に言う。
「俺の人生の方がアドベンチャーだ!」と…。
彼女は言うだろう。
「は!?なにそれ!?だったら、貴方も『アドベンチャー』みたいな小説を書いて世間から称賛されてみてよ!!」
その展開は避けたい。
だから、俺は滅多に批判はしない。
本音が言えるのは身内である弟だけだった。
彼だけが、
「兄さんが、イマイチだと思うなら、そうなんだろうね♪」と言ってくれるのだ。
実は昨年、俺にとってスペシャルがあった。
俺は、ミュージシャンであるノボルさんのコアなファンであるが、俺の地元に全国ツアーで来てくれた。