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教え子が俺の後をつけ回してくる  作者: リィズ・ブランディシュカ
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第1話



 足音が、すぐ背後からついてくる。

 けれど、振り返っても誰もそこにはいない。


 視線が背中に刺さるような気がする。

 けれど、すぐに振り返っても誰もいやしない。


 数日前からこうだ。

 人の気配がする事が多くなった。


 ただ原因は分かってる、犯人も。

 たぶん俺の生徒だ。


 振り向かずにすむ方法で確かめた時に、気が付いた。

 交通標識に交ざって良く経ってるミラー越しに、何度か目が合った。


 俺の背中をじっと見つめる、あの女子生徒の目が脳裏に焼き付いて離れない。


 今日もついてくる。

 昨日も付いてきた。


 なんなんだよ、俺が何したって言うんだよ。


 聞いたってしらばっくれるし。

 証拠掴もうとしたって素早く逃げられるし。


 どうすればいいんだ。


 毎回毎回家までついてきやがって。


 警察つき出してやろうか。

 実際何度か、つき出そうとした。


 でも逃げ足だけは早いもんだから、その内悪戯扱いされて、警察が本気で対応してくれなくなった。


 こう言う時に治安守れるのが正義の味方だろ。

 必死の訴えと悪戯の区別もつかねーのかよ。


 親?

 連絡しようとしたさ、とっくにな。

 でも、連絡がねぇ。


 他の職員?

 自分の事で忙しいってよ。


 上司?

 伝統ある学校の歴史うんぬんだとさ。あのハゲ。



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