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Goodbye Happiness   作者: 設樂理沙
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Goodbye Happiness 1 ☑

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挿絵(By みてみん)




山本 育  (やまもと いく)       27才     リーマン

山本 景子 (やまもと けいこ)     25才     パート事務 

北原景子---  景子の旧姓


北原 哲  (きたはら てつ) 景子のまたいとこ 45才  リーマン   


石野 さとみ(いしの さとみ)      32才     専業主婦  

石野 剛  (いしの たけし)      35才     リーマン

 



         ・・・・・・・・・・・・・

1.

" Kangaroo Court 吊し上げ "



 私の人生が25回目の誕生日でオワタ。


 今日は私の誕生日で結婚してから3度目になる。

 今年は例年になく夫が両家の両親を呼んでくれての、盛大な

誕生日パーティになるはずだった。


 なのに、私が全てをぶち壊してしまった?


 あまりに情けなくて……恐ろしくて……育の顔を見ることができない。


 夫の育が両家の両親に招集をかけたのは、私の誕生日祝いなんかの

為じゃなかった。


 私と上司の不義密通を暴く為だったと、少し後から気付いた

お間抜けな私。


 皆の目の前のテーブルには、上司の石野とホテルに入るところ

出たところ、大きくて鮮明な写真が8枚ほど並べられていた。


 育は弁護士も呼んでいたようで、準備万端だった。



「景子、何か言うことは? 」



 私は夫の問いかけに成す術もなく、首を横に振った。


「ごめんなさい」



「景子ちゃん、どーして? 」

 母が震える声で聞いてきた。



「お母さん、私、上司に脅されてたの。

 本当はこんなこと続けたくはなかったんだけど」


 「ふーん、景子……携帯見せろ! 」



 私は素直に夫に携帯を渡した。




 そうだ、見てもらえれば私が上司と自ら会いたくて会いに行って

いたのではないということが分かってもらえるはず。


 私は僅かばかりの期待を込めて携帯電話を夫に手渡した。


 

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