表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

92/185

腐れ貴族に粛清を!!その2

 城の様に、でかい貴族の家の前だ。


 まずは、この貴族の家に入る事が大事で、先日のお礼に、セカンタの町の片田舎から、町長が来たことを貴族に伝える必要がある。


 入り口を警備する、門兵に話かけてみた。

「申し訳ないが、リストア様にお目通しを、お願いできないだろうか」


「何用だ?」


「先日、セカンタの町でリストア様に、町長就任のお祝いをしていただきましたので、そのお礼にセカンタの町の町長が、やってきたとお伝え願えないだろうか?」


「お礼と言うわりには、何も持ってきていないようだが?」


「あなたが見えているものだけが、価値があるものと考えないことだ」

 と言って、マジックバック(仮)からお金を取り出す。


「伝えなければ、主人に対して大きな損失を与えると理解していただきたい」


 と言って、軽く脅しを入れてみる。


 まぁ、こういうことをせずに、貴族のボルグをギルドに呼び出して、同伴すればいいのだが、面倒だし直接交渉で問題ないだろうと考えたからだ……。


「今、リストア様にお伝えしてくる。しばし待たれよ」


「はい、よろしくお願いします」


 ……。

 …………。


 しばらく、この場で待つことになり。

 貴族のリストアに、会うことができる事となった。


「さーて、三人とも行くよ」


「「「はい」」」


 兵士に案内され、城の奥へと進んで行く。


 しばらく、歩いていると兵士が扉の前で立ち止まった。


「この奥に、リストア様がいらっしゃる。粗相の無いように気をつけよ」


「はい、ご忠告痛み入ります」


 私達4人は扉の奥へと進み、貴族の元へと向かった。

 貴族の元へ進む途中、この部屋の護衛の兵士の何名かが、私の顔をみて、恐れていたようだが?

 何か、この貴族の兵を驚かすようなことを、私はしただろうか?


(氷の大陸ツアーで、散々脅しているので、顔を覚えている兵士が、いてもおかしくないのである)


 そんな事は、気にせず前へと進んだ。


 偉そうな、椅子に座っているリストア様と、その横に立っている、息子のボルグ。

 そしてボルグの反対側に、リストアが侍らすように褐色肌の少女アリアがいた。


「わざわざ、長旅ご苦労じゃったの……。セカンタの町の町長よ。

 今日は、先日のお礼にという事だが?後ろに連れている女はなんだ?」


「私への、贈り物はその女達か? ん?

 お前達は、セカンタの教会の娘達ではないか……」


「リストア様、この三名は私の嫁でして。このような場なので賑やかしにでもなればと、思い連れてまいりました」


「そうか、3人とも町長の嫁なのか……なぁ、町長よ私にこの3人を譲らぬか?」


 その言葉を聞いて、3人が身構えるのがわかった……。


「申し訳ございません、リストア様の頼みでも嫁を売るなどの行為は、女神ノルンがお許しいただけないでしょう」


「私の、頼みが聞けぬというのか?」


「そのお話は、申し訳ありませんが聞けませんね。それに私は嫁を売りに、この場に来たわけではなく

 リストア様に、お礼を申し上げにきたのですから。そこは勘違いされないようお願いします」


「ぐぬっ」


「父上。この場では、ご自重下さい」とボルグも、こちらに援護してくれるみたいだ。


「町長よ、主は土産もなしに挨拶に来たのか?」


「まさか、まさか、そんなわけありませんよ。珍しいものが手に入りましたので、献上しようと持ってまいりました」


「ほう、何が出るのか楽しみじゃの、つまらぬものだったら許さぬぞ」


「リストア様、ラッキーインセクトというモンスターはご存知でしょうか?」


「知らぬ、なんじゃそれは?」


「父上、ラッキーインセクトの魔石は、とても高価で一つで、5万ゴールド以上はする、価値のあるものですよ」


「それを、献上してくれるのか?」


「いいえ、リストア様に献上するのです、更に上のものを用意しております」


「ほう、出してみよ」


 この場所なら、広さは足りてるか……。

 部屋の横幅いっぱいを使い、デスワームを地面に降ろした。


 ズシンと、音が響き……。

 リストア、ボルグ共に驚いていた。


「な、なんじゃこれは……」


「先程、話に出た。ラッキーインセクトの成長後の姿で、砂漠に生息するデスワームというモンスターです。討伐する難易度は高く、なんとか仕留めることができた、一匹でございます」


「こんなに、デカイだけのものはいらないぞ……」


「ちょっと、お待ちください、このモンスターの魔石は先ほど言ったラッキーインセクトの上位のものでして価値をつけるとするなら、その倍以上するような一品でございます」


「そのような、高額なものを、私に献上するというのか?」


「はい、これが私の商人としての流儀ですので」


「わかった、その献上品を受け入れよう、だがこの場所じゃなく裏庭に移動させよ」


「はい、かしこまりました」

 と言って、デスワームをマジッグバック(仮)に再び入れた。


「兵よ、このものを裏庭へ案内せい。町長の奥方達は、ここに残るがいい」


 この腐れ貴族、人の嫁になにするつもりだ。

 まぁ、ボルグもいるし。酷いことにはならないだろうと思うが。


 兵士に裏庭に案内され、再びデスワームを地面に置き。

 急いで、リストアの元へ戻った。

 リストアが、エミリー達を舐めるよう近くで見回していた。


 私が戻って来たことに気づき、「もっと、時間を稼がぬか」と、リストアは小声でつぶやいていた。


 そして、そのまま椅子に座り、

「町長殿の献上品承る。君は実に良い町長だな、前任は微妙な町長だったからな」

 と、下卑た笑みを浮かべていた。


「それで、ここまでは献上品の話でしたが、リストア様にご商談をさせていただけないかなと、思いまして。

 お噂を伺っていますと、リストア様はなかなか趣きの深いご趣味をされてるみたいで、私の趣味と通じる部分があるのです……」


「というと? どういうことじゃ?」


「私も、社長や町長の職務をやってはおりますが、従業員には少女趣味の変態や、少女を侍らす人間として、一部のものから強く糾弾される趣味を私は持っているのです」


「ほう、話を続けよ」


「ここに15万ゴールドを用意してます。リストア様の使用済みのモノで構いません、私に全てお譲りいただけませんか、多少壊れていても構いませんよ……」と、下卑た笑いをリストアに返した。


「町長お主も、歪んでおるな……」


「15万ゴールドあれば、新しいモノが、リストア様なら大量に手に入るでしょう」


 自分で言ってて、吐き気がする……。

 けど表情が変わってないあたり、[ポーカフェイス]のスキルが効いてるのだろう。


「特に、そこのアリアという、少女を特に汚したい。その褐色の肌を白濁の液体で染めたいのです」

アリアは、私に裏切られたと、思い俯いてしまった。


「それなら、交換条件をせぬか、使用済みの少女を主に譲るので、その3人を私に譲らぬか?」


「それは出来かねますよ、この3人は私の嫁。新しく少女を調達出来る、リストア様が調達できない唯一品ですので……金や交換条件では動かせませんね」


「そうか……」


「それで、どうでしょう……。

 リストア様の財政を圧迫させず、少女を処分できるいい機会ではありませんか?」


 正直、こんな商談をしているところを見られたくない。

 後ろを向いて3人の姿を見るのが怖い、幻滅されそうだ……。


「わかった、譲ろうではないか。壊れかけのものも引き取ってくれるのだな?」


「もちろんでございます……」


「善人と思いきや、とんでもない人間だったな町長よ」


「ははは、 善行だけで商売など、なり得ませぬよ」


 と言って、15万ゴールドを用意して貴族に手渡した……。


「これだけ、あればいくらでも買い取れそうじゃの」


 ボルグも、私の行動にドン引きしている……。


「ボルグよ、このもの達を、例の部屋に案内せい」


「かしこまりました」


 と言って、私達4人はボルグに少女達のいる部屋へ案内された。


 部屋に入るまえに、ボルグに質問された……。


「貴公は、あの豚と同類だったのか?」


「失礼な事を言うな、少女達を買い取る為の演技だよ。

 あの貴族と、同じ土俵に立っただけだ」


 演技ではあるのだが、エミリー達の方を振り向くのが怖い……。


 ボルグが部屋を開けた。

 部屋とは、名ばかりの牢屋じゃないか……。


 みな、目が死んでいる。

 アリアを初めて見たときが、こんな目をしてたような気がする。


「ボルグさん、彼女達をこの町のギルドに、今日中に運んでくれ私の名前を使っていいから。

 扉を順に開けてくれ彼女達の治療をする」


 扉が開けられ、中に入ると少女は、私の姿を見て怯えていた。


「こな……いで……」


 少しずつ追い詰めるよう、部屋の端に追いつめた形になった。


「大丈夫、何もしないから、もう安心していいんだよ」


「嘘、そう言って部屋から、連れ出して酷いことするんでしょ」

 少女は、当然のように信じてくれない……。


「ほら、私は何も持ってないだろう。

 私は君の治療がしたいだけなんだ、すぐ終わるから信じてくれ」


 追いつめられて、観念したのか……。

 緊張を解いてくれた。


 [ヒール][ヒーリング][クリア]と立て続けににかけて治療した。


「嘘、凄い……、痛くない」

「もう大丈夫だからね」と言って、頭を撫でてあげた。


「今まで大変だったね、ゆっくりとお休み」


 [スリープ]をかけて眠らせた。


 同じように、全ての少女を眠らせて移動しやすいように準備をしておいた。


「そしたら、ボルグさん彼女達のギルドへの移動任せたよ……」


「あぁ、任されたよ」


「ハジメさんは、やっぱり優しい人ですね」と、エミリーが話しかけてきた。


 3人とも黙ってたから、愛想つかされたのかと心配したよ。

 エミリーが、話かけてくれたおかげでようやく、私は後ろを振り向くことができた……。


「お兄さんを、信じてますよ」

「お兄ちゃん、辛そうにするのやめてね」


 三人に心配させたみたいだ。


「三人とも心配させてごめんね、ここからが商談のラストスパートだ」と言って、再び貴族の待つ部屋へ戻るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼ 1ポチ、協力お願いします。 ▼
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ