腐れ貴族に粛清を!!その2
城の様に、でかい貴族の家の前だ。
まずは、この貴族の家に入る事が大事で、先日のお礼に、セカンタの町の片田舎から、町長が来たことを貴族に伝える必要がある。
入り口を警備する、門兵に話かけてみた。
「申し訳ないが、リストア様にお目通しを、お願いできないだろうか」
「何用だ?」
「先日、セカンタの町でリストア様に、町長就任のお祝いをしていただきましたので、そのお礼にセカンタの町の町長が、やってきたとお伝え願えないだろうか?」
「お礼と言うわりには、何も持ってきていないようだが?」
「あなたが見えているものだけが、価値があるものと考えないことだ」
と言って、マジックバック(仮)からお金を取り出す。
「伝えなければ、主人に対して大きな損失を与えると理解していただきたい」
と言って、軽く脅しを入れてみる。
まぁ、こういうことをせずに、貴族のボルグをギルドに呼び出して、同伴すればいいのだが、面倒だし直接交渉で問題ないだろうと考えたからだ……。
「今、リストア様にお伝えしてくる。しばし待たれよ」
「はい、よろしくお願いします」
……。
…………。
しばらく、この場で待つことになり。
貴族のリストアに、会うことができる事となった。
「さーて、三人とも行くよ」
「「「はい」」」
兵士に案内され、城の奥へと進んで行く。
しばらく、歩いていると兵士が扉の前で立ち止まった。
「この奥に、リストア様がいらっしゃる。粗相の無いように気をつけよ」
「はい、ご忠告痛み入ります」
私達4人は扉の奥へと進み、貴族の元へと向かった。
貴族の元へ進む途中、この部屋の護衛の兵士の何名かが、私の顔をみて、恐れていたようだが?
何か、この貴族の兵を驚かすようなことを、私はしただろうか?
(氷の大陸ツアーで、散々脅しているので、顔を覚えている兵士が、いてもおかしくないのである)
そんな事は、気にせず前へと進んだ。
偉そうな、椅子に座っているリストア様と、その横に立っている、息子のボルグ。
そしてボルグの反対側に、リストアが侍らすように褐色肌の少女アリアがいた。
「わざわざ、長旅ご苦労じゃったの……。セカンタの町の町長よ。
今日は、先日のお礼にという事だが?後ろに連れている女はなんだ?」
「私への、贈り物はその女達か? ん?
お前達は、セカンタの教会の娘達ではないか……」
「リストア様、この三名は私の嫁でして。このような場なので賑やかしにでもなればと、思い連れてまいりました」
「そうか、3人とも町長の嫁なのか……なぁ、町長よ私にこの3人を譲らぬか?」
その言葉を聞いて、3人が身構えるのがわかった……。
「申し訳ございません、リストア様の頼みでも嫁を売るなどの行為は、女神ノルンがお許しいただけないでしょう」
「私の、頼みが聞けぬというのか?」
「そのお話は、申し訳ありませんが聞けませんね。それに私は嫁を売りに、この場に来たわけではなく
リストア様に、お礼を申し上げにきたのですから。そこは勘違いされないようお願いします」
「ぐぬっ」
「父上。この場では、ご自重下さい」とボルグも、こちらに援護してくれるみたいだ。
「町長よ、主は土産もなしに挨拶に来たのか?」
「まさか、まさか、そんなわけありませんよ。珍しいものが手に入りましたので、献上しようと持ってまいりました」
「ほう、何が出るのか楽しみじゃの、つまらぬものだったら許さぬぞ」
「リストア様、ラッキーインセクトというモンスターはご存知でしょうか?」
「知らぬ、なんじゃそれは?」
「父上、ラッキーインセクトの魔石は、とても高価で一つで、5万ゴールド以上はする、価値のあるものですよ」
「それを、献上してくれるのか?」
「いいえ、リストア様に献上するのです、更に上のものを用意しております」
「ほう、出してみよ」
この場所なら、広さは足りてるか……。
部屋の横幅いっぱいを使い、デスワームを地面に降ろした。
ズシンと、音が響き……。
リストア、ボルグ共に驚いていた。
「な、なんじゃこれは……」
「先程、話に出た。ラッキーインセクトの成長後の姿で、砂漠に生息するデスワームというモンスターです。討伐する難易度は高く、なんとか仕留めることができた、一匹でございます」
「こんなに、デカイだけのものはいらないぞ……」
「ちょっと、お待ちください、このモンスターの魔石は先ほど言ったラッキーインセクトの上位のものでして価値をつけるとするなら、その倍以上するような一品でございます」
「そのような、高額なものを、私に献上するというのか?」
「はい、これが私の商人としての流儀ですので」
「わかった、その献上品を受け入れよう、だがこの場所じゃなく裏庭に移動させよ」
「はい、かしこまりました」
と言って、デスワームをマジッグバック(仮)に再び入れた。
「兵よ、このものを裏庭へ案内せい。町長の奥方達は、ここに残るがいい」
この腐れ貴族、人の嫁になにするつもりだ。
まぁ、ボルグもいるし。酷いことにはならないだろうと思うが。
兵士に裏庭に案内され、再びデスワームを地面に置き。
急いで、リストアの元へ戻った。
リストアが、エミリー達を舐めるよう近くで見回していた。
私が戻って来たことに気づき、「もっと、時間を稼がぬか」と、リストアは小声でつぶやいていた。
そして、そのまま椅子に座り、
「町長殿の献上品承る。君は実に良い町長だな、前任は微妙な町長だったからな」
と、下卑た笑みを浮かべていた。
「それで、ここまでは献上品の話でしたが、リストア様にご商談をさせていただけないかなと、思いまして。
お噂を伺っていますと、リストア様はなかなか趣きの深いご趣味をされてるみたいで、私の趣味と通じる部分があるのです……」
「というと? どういうことじゃ?」
「私も、社長や町長の職務をやってはおりますが、従業員には少女趣味の変態や、少女を侍らす人間として、一部のものから強く糾弾される趣味を私は持っているのです」
「ほう、話を続けよ」
「ここに15万ゴールドを用意してます。リストア様の使用済みのモノで構いません、私に全てお譲りいただけませんか、多少壊れていても構いませんよ……」と、下卑た笑いをリストアに返した。
「町長お主も、歪んでおるな……」
「15万ゴールドあれば、新しいモノが、リストア様なら大量に手に入るでしょう」
自分で言ってて、吐き気がする……。
けど表情が変わってないあたり、[ポーカフェイス]のスキルが効いてるのだろう。
「特に、そこのアリアという、少女を特に汚したい。その褐色の肌を白濁の液体で染めたいのです」
アリアは、私に裏切られたと、思い俯いてしまった。
「それなら、交換条件をせぬか、使用済みの少女を主に譲るので、その3人を私に譲らぬか?」
「それは出来かねますよ、この3人は私の嫁。新しく少女を調達出来る、リストア様が調達できない唯一品ですので……金や交換条件では動かせませんね」
「そうか……」
「それで、どうでしょう……。
リストア様の財政を圧迫させず、少女を処分できるいい機会ではありませんか?」
正直、こんな商談をしているところを見られたくない。
後ろを向いて3人の姿を見るのが怖い、幻滅されそうだ……。
「わかった、譲ろうではないか。壊れかけのものも引き取ってくれるのだな?」
「もちろんでございます……」
「善人と思いきや、とんでもない人間だったな町長よ」
「ははは、 善行だけで商売など、なり得ませぬよ」
と言って、15万ゴールドを用意して貴族に手渡した……。
「これだけ、あればいくらでも買い取れそうじゃの」
ボルグも、私の行動にドン引きしている……。
「ボルグよ、このもの達を、例の部屋に案内せい」
「かしこまりました」
と言って、私達4人はボルグに少女達のいる部屋へ案内された。
部屋に入るまえに、ボルグに質問された……。
「貴公は、あの豚と同類だったのか?」
「失礼な事を言うな、少女達を買い取る為の演技だよ。
あの貴族と、同じ土俵に立っただけだ」
演技ではあるのだが、エミリー達の方を振り向くのが怖い……。
ボルグが部屋を開けた。
部屋とは、名ばかりの牢屋じゃないか……。
みな、目が死んでいる。
アリアを初めて見たときが、こんな目をしてたような気がする。
「ボルグさん、彼女達をこの町のギルドに、今日中に運んでくれ私の名前を使っていいから。
扉を順に開けてくれ彼女達の治療をする」
扉が開けられ、中に入ると少女は、私の姿を見て怯えていた。
「こな……いで……」
少しずつ追い詰めるよう、部屋の端に追いつめた形になった。
「大丈夫、何もしないから、もう安心していいんだよ」
「嘘、そう言って部屋から、連れ出して酷いことするんでしょ」
少女は、当然のように信じてくれない……。
「ほら、私は何も持ってないだろう。
私は君の治療がしたいだけなんだ、すぐ終わるから信じてくれ」
追いつめられて、観念したのか……。
緊張を解いてくれた。
[ヒール][ヒーリング][クリア]と立て続けににかけて治療した。
「嘘、凄い……、痛くない」
「もう大丈夫だからね」と言って、頭を撫でてあげた。
「今まで大変だったね、ゆっくりとお休み」
[スリープ]をかけて眠らせた。
同じように、全ての少女を眠らせて移動しやすいように準備をしておいた。
「そしたら、ボルグさん彼女達のギルドへの移動任せたよ……」
「あぁ、任されたよ」
「ハジメさんは、やっぱり優しい人ですね」と、エミリーが話しかけてきた。
3人とも黙ってたから、愛想つかされたのかと心配したよ。
エミリーが、話かけてくれたおかげでようやく、私は後ろを振り向くことができた……。
「お兄さんを、信じてますよ」
「お兄ちゃん、辛そうにするのやめてね」
三人に心配させたみたいだ。
「三人とも心配させてごめんね、ここからが商談のラストスパートだ」と言って、再び貴族の待つ部屋へ戻るのだった。




