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出来レース

 貴族の息子を氷の大陸に、案内してから、それから約1ヶ月間立った。


 最初に、

 新しい風呂用に注文していた特注の壺を

 食器屋から受け取り。


 次に、

 金物屋に、注文していた。

 アイスクリーム用の金属製の冷凍庫。

 ドリンク用の冷蔵庫が完成していた。

 そのついでに、冷蔵庫と冷凍庫用の魔道具を魔道具屋受け取りに行った。


 狩りに行くペースが半減したため、主にお店の業務を見て回っていることが多くなった。

 あいも変わらず……。二号店も三号店ともに、好調である。


 それは、町全体にも影響をしていた。

 理由は、簡単だった。

 皆が清潔にする為、施設を使う。それは男も女も変わらない。


 低価格で施設が使える為、歓楽街の人間も使用が出来る。

 施設内では無料で、石鹸を使えるのが、特に大きい……。

 清潔感のある女が抱けるということで、遠出してセカンタの町に来る、男達が増えたことにより、お金が回りやすくなっていたのだ。

 あとは、施設ができたことにより、各テナントへの就職をする人間も、かなり増えた事も要因だろう。

 色々な要因が重なり、町全体の景気が良くなっていた。


 私は、ドリンクショップのテナントで新しく、ドリンク用とアイス用の金属製冷蔵庫を組み立てていると。

 レイモンドとマカロンがこちらに興味を示してきた。


「社長、それなんですか?

 両方とも六つずつ穴ありますけど?」とレイモンドが聞いてきた。


「ん、これは冷蔵庫と冷凍庫だよ」


 フタを外して中に、冷凍庫の魔道具と冷蔵庫の魔道具を、別々に取り付けて、魔石を入れてスイッチを入れた。


「六つずつ穴空いてるのは?なんでですか?」と、次はマカロンが聞いてきた。


 専用の、金属桶を穴に計12カ所の穴に差し込んで行く。


「「おーー」」


「これで、この場所にいても、冷凍庫と冷蔵庫が扱えるわけだ」


「まだ、商品アイスは一種、ドリンクは三種ですよね?」


「ドリンクは三種は固定で、二種は、コーヒーとフルーツジュース単体でで売れるだろう?

 アイスクリームに関しては、君達の工夫で種類を増やしていってくれ」


「「わかりました」」と言って、二人はお互いにどっちの商品が採用されるか、火花を散らしていた。


 そんな感じで、二人に使い方を指導していたら。


 この町の、ギルド長と町長が、私の元にやってきた。


「やぁハジメ君、このお店も好調みたいだね」と、ギルド長のマルコが言った。


「おかげさまで、良い商売させていただいてますよ」


「マルコさん、ミルコさん今日はどのようなご用件でしょう?」


 町長のミルコさんが、

「前言ったと思うが、君に町長になってもらいたい」と、言ってきた。


「えーと、確かに聞いたような気がしますけど。

 冗談じゃなかったんですね。なぜ? 私なのでしょうか?」


「私の任期が今年で終わるので、この町の活性化に努めてくれている君に、その後を継いでもらいたいのだよ」


「町長の仕事、やるとなったら経営が、できなくなったりしませんかね?」


「それは、大丈夫だ。君の下に二人は、副町長という人材を立てていい。

 その人材に仕事を任せればいいよ」


「なるほど、それでも町長になろうとすると、選挙みたいなのがあるのでは?」


「あぁ、それはねハジメ君は、気にしなくていいんだ」とマルコさんが言った。


「どういうことですか?」


「君が町長になると言ってくれるのなら、ギルドは君を推すことすでに決定している。

 それに現町長の公認でもあるし。当然、教会も君を推すことは確実だろう。

 それにトドメは、君の飲食店とこの施設だ。この町に住んでいるなら誰も勝てないよ」


「へぇ……」


「そうなると、勝ち目がないので誰も選挙に出ようとしないのさ、一名を除いて」


「え、 一名?」

「発明をして飯を食ってる変わり者でな、発明の収入で、毎回選挙に出て来る人なんだ」


「その人の名前は?」「名前は、ドクタージッパーで、毎回選挙に出てくるね」


 あぁ……。いたなぁそういう人。

 すごい人なんだけど、へんな取り上げられ方しかしないから、凄さ伝わらないんだよなぁ。

 おっと、思考が脱線してしまった。


「へぇ、面白いですね。その人に、凄く興味あります」


「君も変わり者だな……。変わり者同士話しが合うのかもしれんな?」


「心外だなぁ……。私は至って常識人のつもりですけど」


「「そう思ってるのは君だけだよ」」


「そうですか。それはいいとして、そんな担ぎ上げ方されると、受けないといけないんですよね」


「そうしてもらえると助かる」と町長のミルコさんが言ってきた。


「お二人と教会からも支持をもらっているのなら私が出ましょう。

「ただし、当選した際は、副町長は、ミルコさんとスミス神父にやらせますからね」


「ハジメ君、そこは今この場にいる、私じゃないのかい?」


「流石に、兄弟で副町長は拙いでしょ色々と……」


「まぁ、確かにそうだな」


「マルコさんは、ミルコさんに口利きできますし。教会側もスミス神父が意見出せるので、バランスいいでしょ」


「バランスまで取るのか君は……」


「そりゃそうでしょ偏ると、倒れるだけですから、最終判断を出す私が苦労するんですよ」


「私は、まだ町の為に仕事が出来るのか……」と、感慨深くミルコさんが言ってる。


「ミルコさん、そんな歳じゃないでしょうに、働かせますから覚悟してくださいね」


「まだまだ、楽隠居できないみたいだな兄さん」「あぁ」


「それで選挙活動とかは、しないといけないんですか?」


「いや、ギルド側で勝手にやっておくから別にしなくても大丈夫だよ。

 まぁ仕事の合間にたまにでもいいんで、顔を出してくれるとありがたいかな」


「まぁ、それくらいなら大丈夫ですよ」


「それじゃ期間はいつから?」


「二週間後に、一週間の告知期間そこから、一週間後に投票と開票だ」


「1ヶ月後には、町長が決まるんですね……」


「あぁ、そうだ町長が決まると、サドタの街からリストア様が新町長に挨拶に来るぞ」


「うげっ、その時は、二号店、三号店ともに店休日にしよう」


「あぁ、それがいいだろうね」とマルコさんが言った。


「まぁ、町長って結局は、この町を住みやすくすればいいんですよね?」


「単純に言えばそうだな」ミルコさんが、あっさりと答えた。


「なら、いつも通りやっていけば大丈夫ですね」


「それじゃ、二週間後によろしく頼むよ」と町長は言って、二人はこの場を離れた。


 一部始終を聞いていた。


 隣のテナントのキャリーとドリンクテナントのレイモンドとマカロンであった。


「社長、町長になるんですか?」とキャリーが聞いてきた。


「うーん、そうみたいだね……半ばなし崩し的に」


「「この町も安泰だな」」とレイモンドとマカロンが言った。


「まぁ、私が出来ることをするだけです、それじゃこの件スミス神父にも伝えて来るから。

 レイモンドとマカロンは、その冷蔵庫と冷凍庫の使い方覚えてね」


「「はい」」と、返事が返ってきた。二人が、冷蔵庫と冷凍庫の扱いが出来るのを確認した後、この場を離れ、教会へ移動した。


 教会へ入ったら。


 スミス神父が話かけてきた。

「さっき、ミルコがウチに来てくれて、ハジメ君が町長を引き受けてくれるんだってね」


「あー、それなんですけど。副町長って形で、ミルコさんとスミス神父にお願いしたいんですけど、大丈夫ですか?」


「ハジメ君らしい人選だね、引き受けよう。この件を教会に伝えて、もう一人神父をこちらに派遣してもらうとするよ」


「お手数かけますが、お願いします」


「まぁ、基本的に町長業務はミルコがするんだろ……」


「はい。そのつもりですよ経験者ですから働いてもらいますとも」


「あははは、程々にして上げてくれよな、アイツは、頑張りすぎるところがあるから」


「それじゃあ、スミス神父が、フォローして上げてくださいね」


「参ったね。一本取られたよ」


「ギルド長からも聞いたと思うが、教会側も全面的に、君を推していく事になる」


「負けられないですね」と言ったら。


「いや、その前に敵がいない……」とスミス神父に返された。


 そうですか……。


 コレが、出来レースってやつなんだなぁと実感しながら自宅へ帰った。


 家に帰り、


 二人に今日の出来事を伝えて


 ……。

 …………。


「ハジメさんが、町長になるんですね」

「町長って偉いの?」


「あはは、そんな偉くないさ。今までは会社を見てたのを、今度は町全体をみてくれってだけさ。

 仕事は、ミルコさんとスミス神父にほぼ丸投げだし」


「ハジメさんらしくやれば、結果はついてくると思いますよ」


「そっか、そう言われて安心したよ。それで、ちょっと気が早いけど、選挙が終わった翌日にサドタの街からリストア様が来るらしいから。

 二号店と三号店をその日は店休日にするから。極力ここから出ないようにしてね」


「「はーい」」


「内心は、そんな人に会いたくもないんだけどね」


「それは、仕方ないですよ……。気持ちを切り替えて晩御飯出来てますんでみんなで食べましょう」


「そうだね」と言って、三人でテーブルを囲んで料理を食べた。

 二週間後には、選挙かぁ……。まさか私が立候補する事になるとは思わなかったなぁ。

本日は、3話投稿です。


7:00

12:00◀︎イマココ

19:00

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