カレーライス
貴族の息子の依頼のせいで、1時間も無駄にしたではないか……。
今日は、シェリーの為に[カレー]を、作ろうと思ったからだ。
まず、異世界取引で必要なものは。
カレーには、白いご飯だろう。この世界は[日本のお米]がないからな……。
あるかも、知れないが身近には知らない。
裏の畑でとれた野菜と、アイスバードの肉を使ってカレーを作ろう。
素人が作る、カレーの隠し味なんてものは、コーヒーを2摘みで十分だ。
異世界取引で[お米]をセットして、まずは[お米]手に入れた。
次に、電気を無駄に作っている、二号店の裏の空き地の電気を活用する為。
異世界取引で、[炊飯器]をセットして、次に[炊飯器]を手に入れた。
最後は、スパイスから作ろうかと迷ったが、流石に時間もなかったので。
異世界取引で、[カレー]をセットして、最後に、[カレールウ]を手に入れた。
よし、家に入る前に、冷蔵庫から鶏肉と野菜を取ってこよう。
裏庭にある冷蔵庫へ行って。鶏肉と、野菜を手に入れてから。
自宅に帰った。
まだ、少し早かったか、エミリーとシェリーが家にいない。
まぁ、ご飯は炊いておいた方がいいだろう。
キッチンに設置するだけしておいて放置して、今まで使用してこなかった、[電気部品]のコンセント差込口を、使用する時が来たのである。
お米を洗って、水の量を調整して炊飯器に入れる。
炊飯器のコンセントを差込口に差し込む。
炊飯器に電気が通る。蛍光灯、パソコンに次いで[炊飯器]が、電化製品第3号だ!!
と、大層ぶるものでもないので、さっさととスイッチを押して炊き上がるのをまとう。
カレーは煮込むのに、多少時間がかかるので。
さっさと、野菜など洗ってから、食べやすいサイズに包丁で、切り分けた。
二階の入り口が、少し騒がしくなった。
エミリーとシェリーが、帰って来たようだ。
「「ただいまー」」
「おかえり二人とも」
「あー、お兄ちゃん。もう料理してる」
「二人に食べてもらいたい料理が、時間かかるんだよね。
なんで下準備は初めてた所だよ」
「出来上がるまでまだ時間かかるから、もうちょっとまっててね」
鶏肉も、食べやすいサイズに切り分ける。
鍋に油を引いて、まずは肉を炒める、その次は野菜だ。
次に、お湯を入れて、加熱を続けて灰汁取りをする。
ある程度灰汁取りが終わった状態で、カレールウを投入する。
以後カレー作り方は省略。
最後に、コーヒーをふたつまみ程入れて。
これで、チキンカレーの完成だ。
ちょうど、いい具合にご飯が炊き上がったので、もうすこししてから。
ご飯をつぐことにしよう。
……。
…………。
しばらく待ってから。
ご飯を3人分お皿に次いで、カレーをご飯にかけていく。
カレーだけだと、見た目が悲しい感じになるので。
自家製マヨネーズを用意しておいて、葉野菜を別の皿に盛る。
まぁ、男の料理だしこんなものだろう……。
三人分の料理をテーブルに並べて、いざ実食というところで、エミリーからストップがかかった。
カレーの見た目が悪いと……。
カレーの見た目かぁ、こういうものだしなぁ。
「まぁ自分が先に食べるから、それなら大丈夫でしょ?」
せっかく作ったカレーだ、温かいうちに食べたいから。
さっくりとパクついた。
「これもコーラと、同じパターンなんですかね……」と、エミリーが言ってきた。
「あぁ、最初はみんな毒なんじゃないのか位に疑ってたよなぁ」
覚悟を決めて、エミリーがカレーを口に運ぶ。
「あれっ、これ美味しいです」
「シェリーは、食べたかい?」
と言って、シェリーのほうを見たら元気よくパクついていた。
エミリーが食べる前の段階で食べていたのだろう。結構量が減ってる。
私は、おかわりをしようと再びキッチンに移動してカレーのおかわりをよそってきた。
「ハジメさん、二杯目ですか?」
「ご飯の味が、久しぶりでね」
「そういえば、カレーであっけにとられてましたけど、ご飯が異様に美味しかったような」
「お兄ちゃん、おかわり」
「おっ、シェリーもおかわりか。無理に食べ過ぎないようにね。明日食べる分もあるからね」
「まだ大丈夫」
「ハジメさん、私もいいですかね」
「いいですとも」
と言って、二人の分もカレーライスを注いできた。
当然のごとく、シェリーが食べきれなかったので、残りは私が食べました。
「食い過ぎた……。ちょっと動きたくない」
とか、言ってたらエミリーに笑われてしまった。
「ハジメさんも、計画ミスすることあるんですね……」
「いやぁ、お米が美味しかった。おかげで食べ過ぎたよ」
「そういえば、ハジメさんあのお米ってどうやって炊いたんです?
料理した形跡なかったんですけど?」
「炊飯器を使って、炊きました。今度使い方教えるね」
「炊飯器?」
「キッチンに丸い箱みたいなのが、あったでしょ。
あれが料理を補助してくれる、魔道具みたいなものかな」
「へぇ、すごく便利なんですねぇ。動力は魔石ですか?」
「動力は、この世界では聞きなれない概念かもねぇ、魔道具発達してるし……。
一応、電気って言う動力で、この頭の上の蛍光灯と炊飯器が動いてる」
「電気ですか……」
「ちなみに、電気は安値で町から購入した。空き地で作ってます」
「あの黒い板は、そう言う道具だったんですね。
今更なんですけど、そういうのって何処から仕入れてるんです?」
「んー?企業秘密です」
「ハジメさんに、そういうツテが、あるのだけはわかってました。
ピンポイント過ぎるので、ハジメさんが選んでるんだろうなと……」
「感づかれる時はこういうんですよ。このバッグが特別性なんでとね……。
ここの部分の謎は二人にも秘密ですよ。バレたら面倒ごとが、起きる気しかしませんし」
「私達にも秘密ですか?」
「ゴメンね、ココは商売の基幹になってるから教えれないかな。
これを知ることで、二人が厄介ごとに巻き込まれかねないし」
「それなら、仕方ないですね……」
「二人には、マジックバッグ(仮)じゃなくて、[アイテムボックス]の説明は前したからね。
なんとなく想像は、つくと思うよ。断定はさせないけどね」
それにしても、シェリーがおとなしかったな……。
「シェリーどうしたんだ?やけにおとなしかったけど」
「いや、考えてたの、お兄ちゃんが変なものを出す時は、[アイテムボックス]経由だから
そのアイテムボックス自体に、そういうスキルがあるとか?」
「流石にそこまで便利スキルじゃないよ、[アイテムボックス]、この件はコレで終わり良いね」
「「はーい」」
その夜は、狩に行かなかったので、社長室で仕事してからキリの良いところまでやって。
眠る事にした。
明日は、腐れ貴族の息子連れて狩りにいくのか、依頼とはいえ気がひけるな……。




