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職権濫用?

 ギルドで、従業員の募集をして。

 今日は、新しい従業員が10+1(お菓子枠)で来る予定だ……。


 いつものように、開店準備をして二号店、三号店の順に開店準備をしていたら。

 マルコさんが、新顔を連れて三号店のテナントの前に現れた。


「ハジメ君、開店前だが、君が募集していた人員連れてきたよ」


「あぁ、ありがとうございます」


 ん? 人数多くね?

「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11……15って予定より4人多いじゃないですか」


「あぁ、3人はこの前言っていた、追加のギルド員だよ、新人研修も兼ねてるんでコキ使ってくれ」


「ああ、そうなんですね」


 15-3=12 だよな? あるぇ?


「マルコさん、それでも一人多くない?」


「ははは、君が募集してた。お菓子作れる人材でいい人が二人いてな、甲乙つけ難かったんで両方とも連れてきたよ」


「まぁ、一人なら大丈夫ですね。あれ? ギルド員の方にも給料こちらが払うんですかね」


「払ってくれるのかい?」


「新人という事は、それほど収入でないでしょうし、同期で給料格差あると可哀想ですしね。

 そしたら、皆さん、ギルド長から割り当てられた部署に各自移動してください」


 一同が、みな「ハイ」と返事をして各自移動していった。


 皆がこの場所から離れてしまうと同時に、


「まーるーこーさーーん」


 と呼びかけた。昨日の件だ……。丁度、彼しかいないので文句言ってやろう。


「どうした、ハジメ君こわい顔して」


「わかってますよねー」「まぁ、なんとなく」


「おかげ様で、エミリーに怒られるわ、社員が不機嫌なるわで、昨日大変だったんですよ」


「いやぁ、君も満更じゃなかったんだろ隣の女性と……」


 ぎくっ……。


「まぁ、本番はナシとクギを刺しといたけど、あと酒代はギルドが出しといたから」


「あ、それはどーも……。じゃなくて、次はああいう店はなしで、お願いしますよ」


「あはは、わかったわかった。次は、違う店を選ぶよ」


「もう、ホントお願いしますよ」


「それで、予定より人数多く連れてきたが、大丈夫かい?」


「人数多いと、スタッフの休みとかも回せますし問題ないです。

 ギルド員の方は、カウンター業務のほうがいいですよね?」


「お風呂を、沸かす場所の業務でも良いよ?」


「そこは、任せられませんねぇ」「そうだろうね」


「キャリーを店長にして、キャリーがお休みの日は、私かエミリーが、店長業務出来ますからねぇ」


「重要ポジションを、本当に身内で固めるねぇ君……」


「そんな事、ないんじゃないです?ドワルドさんとか、ウチの最重要人物ですよ?」


「そういう意味じゃないんだがな。

 商人の情報は、大事な資産だものな。そう簡単に、手の内は見せないよな」


「そういうことです」


「そしたら、スタッフは連れてきたから、近々サドタの街のギルドにもいってくれよ。

 レクターさんから、早く連れてこいと、通信が煩くてかなわんよ」


「そうなんですね……。今日は、アイスの作り方とかを指導したりするんで、明日からは、サドタの街に行きますよ」


「あぁ、頼んだよ」と言ってギルド長は、この場を去って行った。


 さて、テナントでの販売方法と、アイス作りと牛乳シリーズの作り方教えないとな。


 ちなみに、15人のスタッフの内訳はこうなった。


 カウンター2名(女性) + 3名(ギルド員男)

 アイス、ドリンク製造テナント6名(男女3:3)

 石鹸シャンプー、酢リンス製造テナント4名(女性のみ)


 私の担当は、アイス、ドリンクの製造担当の指導だ。


 テナントへ移動して、挨拶をした。


「おはようございます、この施設の社長をしています 二階堂 始です」


「おはようございます」と、スタッフ一同から声が上がった。


「製造担当が二人ですよね、前に出て、挨拶をお願いします」


 いかつい職人風のおっさんと、20歳位のお姉さんが、前に出てきた。

 惜しい、あと2歳くらい若ければ……守備範囲だが。っと、いかんいかん。


 まず、おっさんが挨拶をする。

「今日から、ここで世話になるレイモンドだよろしく頼む。料理人をやっていた。」


「そっか、それなら覚えも早そうだねレイモンドさんの仕事ぶりに期待してます」


 次に、お姉さんが挨拶をする。

「わ、私は、いや、私の……」とワタワタし始めた。


「緊張しなくていいから、ゆっくり自己紹介しようか」


「私の名前は、マカロンっていいます。おかし作りが趣味で、ここなら変わったお菓子が作れると聞いてきました」


「んー、変わったお菓子というか、定番商品を作ってもらうんだけどね。

 まぁ、商品開発したいならしてもいいよ 、一通り道具揃えとくから」


 なるほど……次は販売スタッフ件風呂場スタッフの方ですね。


 「次の方、自己紹介お願いします」


 ……。

 …………。


 一通り、スタッフの挨拶が終わり。全員に販売方法を指導した。

 製造班でもここのテナントは、忙しい時と暇な時は、売り子もしてもらう必要があるのだ。


 製造スタッフは、レイモンドとマカロンの片方は必ず勤務してもらう形にして。

 毎日、商品製造をする。


 販売担当には、性別毎に浴場に行ってもらい、別の指導を受けてもらうために移動してもらった。


 次に、製造担当には、アイスの作り方や、ドリンクの混ぜ方などを指導した。

 当然、時間短縮なしの方法で指導した。


 流石に、二人とも経験者ということも、あり覚えが早かった……。


「なぁ、社長。なんでここには、冷蔵庫も冷凍庫もあるんだ?」と、レイモンドが聞いてきた。


「なんでって言われても。二号店にもある施設だから、飲食店やるなら必要と思って全テナントに付けたよ」


「ここの全部にか?経費かかり過ぎだろうそれは!!」


「そうか? 魔道具の製造費だけで済んだぞ?

 魔石は、自力で集めたし……」


「アンタ、いや、社長一人で、氷の大陸攻略したのか?」


「うーん、サドタの街の狩りの依頼を、私が受けてるね」


 マカロンとレイモンドが、顔を見合わせて首振ってた……。


「それは、どうでもいいんで。

 アイス作り方と、フルーツ牛乳と、コーヒー牛乳の作り方覚えてくれたかい」


「流石に、あれは料理と言わないだろう……」「ですよねぇ……」

 と、二人して言ってきた。


「うーん、それなら二人とも出来上がった。商品を食べてみようか」


 前日に用意したアイスと、ドリンクを二人に渡した。


 どうぞ、食べてみてくれ……。


 二人がアイスを食べて、「甘い!!なんで、こんなに砂糖が使われてるの?」

 と言いながら顔をお互いに、見合わせながら驚いていた。


「次にドリンクな」と言って二人にドリンクを渡す。


「なんで? 混ぜただけなのに、こんなに美味しいの?」と、マカロンが軽くヒスりそうになってる。


「鮮度と、その飲み物同士の相性だろうねえ、俺も詳しいことは知らんよ」


「ふふふ……。料理好きの君達なら、これの価値がわかるよな……」


 と言って、マジックバッグ(仮)から、趣味で作ったケーキを、取り出して二人分切り分けた。


「これは何だ?(何?)」と二人して聞いてきた。


「私が作った、イチゴケーキです」


 スプーンを二つ皿に用意して、二人に食べさせた……。


「えっ……。これ、どういうなの?」「完敗だ……」と思う思う二人は発言していた。


「ちなみに、アイス作るときに生クリーム使うけどケーキ使う時にも使うんだよ」


「まぁ、空いた時間で料理研究とかもしていいからさ。ぜひ私を、唸らせるスイーツ作ってよ」


 ほんと、お願いします……。なんでも用意しますから。

 テーブルの上に、調理道具や調味料などなどを次々と設置して行った。


 ギルド長に菓子作りのできる人を、特別に募集したのは完全に自分の為であった。


 これぞ、職権濫用だ……。

 美味しいスイーツ食べたいんだ私は、二人への給与は、ある意味必要経費だ。


 と、私の内情は置いといて。

 一通りの指導を終わらせて、二人には、このテナントを完全に任せた。

 この日以降、この3号店に関しては、倉庫への荷物運びが、メインの仕事となった。


 レイモンドとマカロンの、二人の料理人による、スイーツバトルが、この場所で日夜開催されているのは、また別の話である……。

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