朝帰り
男湯を離れて、見回りを再開し。
受付のカウンターの様子を見ていた。
何か受付と、話をしている。
場所が離れているため、よく聞き取れない。
聞き耳をたてるために、少し近づいてみようと思い。
カウンターに近づいたら、カウンターのスタッフに声をかけられた。
「良いところに来てくれました社長。社長に商談らしいです」
商談と、聞いたので気持ちのスイッチを切り替えた。
お客さんに、近づいて挨拶をする。
「はじめまして、この施設の社長をしてます。二階堂始です」
「あぁ、アンタが社長さんか!!ワシはこの町で酒問屋をしてる、ロイズという」
「えっと、酒問屋のロイズさんが、ウチに何か用でしょうか?」
「今、飲食スペースのテナントの空きはいくつあるんだ?」
「残り一つですね」「そうか、それは良かった……」
「残り一つの、テナントにウチの店を入れてくれないか?」
うーん、今はあの場所不人気だから、テナント料高くつけれないんだよなぁ。
酒を扱うようになると、治安も悪くなるし……。
「あー、すいません。他にも希望されている店舗さんが、いらっしゃいまして、この場で話をお受けすることができませんね、申し訳ないですが折を見て、そちらに再度連絡しますので、それでよろしいですか?」
「ぐぬっ、そうか他の店舗も、すでに目をつけてるのか……」
「競売か? こちらの指定した値段での、テナント料での販売になると思います」
「そうか、それなら話が進んだら連絡をしてくれ」「わかりました」
と言って、話を保留にしておいた。
不人気店の隣より、人気店の隣の方が売るとするなら、付加価値をつけやすいからだ。
施設営業の1〜2日で、テナントスペースを、売るつもりは元々なかった。
「それじゃ、また見回りに戻るから、何かあったら呼んでください」「はい」
受付と、話をしてその場を離れた。
そろそろ、テナントに戻らないと、ギルド長達が来てるかもしれないな。
急いで、テナントに戻っていたら。
ギルド長達は、隣のエミリー達のいるスペースで、シャンプーとリンスを購入していた。
「どうも、お買い上げありがとうございます」
と言って、ギルド長達に近づいて行った。
「ハジメ君、この石鹸シャンプーなんだが、ウチのギルドに卸してくれないか?」
と、ファービレジのギルド長が言ってきた。
「石鹸の製造は、国の管轄らしいですけど? 大丈夫なんです?」
「これは、石鹸じゃなく、液体じゃないか?
それに固形の石鹸も、この施設の物の方が質がいい。ここまでくると、別物だよ」
「わかりました。酢リンスは良かったですか?髪の仕上げにいいと思いますけど」
「いや、そこまで村で買える余裕はある奴は少ないさ」
「わかりました、シャンプーは、長期保存できますんで、入れるための容器を用意しておいてくださいね。
[奥の宿]さんの[コーラ]の配達と一緒に伺いますから」
「ああ、準備しておく」
「それじゃ、皆さん買い物と食事済みました?」
「私も食事まだなんで、一緒に食事しましょう」
「そうだね、そうしよう」とミルコさんが言ってきた。
「皆さん食べたいものを売ってる。お店で食事買ってきてください」
「私は、皆さんにサービス品を用意しますから」
先に、昨日使った飲食店の社員入り口から入って。
「よっ!社長どうした? 」
げっ、じゃなくなったんだな……。
「私の分の料理を、石鹸売り場の前のテーブルに運んでくれないか?
代金は月末払いで、スタッフの使用分も、纏めて払うから」
「おう、わかったよ持って行かせる」
「それじゃ、よろしく」
と言って、この場を離れてドリンク販売用のテナントへ移動した。
お盆二つに、牛乳4フルーツ牛乳4コーヒー牛乳4を乗せて。
こぼさないように、移動する。
まぁ、慣れると意外と難しくはない。学生の頃ファミレスで、バイトしてたしな……。
お盆を置いて、テーブルの真ん中にドリンク十二本を置いた。
ミルコさんがテーブルに残っていて、
「なぁ、これはなんだい?」
「牛乳ですよ、風呂上がりの一杯は格別ですからね。3パターンの味を用意しました」
「へぇ……」「次の商品も持ってきますんで」
と言って、テナントへ移動して、
テナントの冷凍庫にあるアイスクリームの容器から皿につぎ分けて。
お盆に乗せて、飲食スペースに、再び移動してきた。
「はい、お待たせ」と言って、次々にアイスをテーブルに配置していく。
「ハジメ君、慣れた手つきだね……」「昔やってましたからね」
とミルコさんと話しをしていたら。
ギルド長全員が、揃った。
「おう、にーちゃん。これはなんだ?」
「牛乳とアイスクリームですよ」
風呂上がりの牛乳は、非常に相性いいんで。
アイスクリームに関しては、テナント施設を利用したら作れるのに、気づいたので作りました。
と、説明してたら。
テナントの店長が、こっちに料理を持ってきてくれた。
「社長、料理持ってきたぞ」「そっか、ありがとう」
「せっかくなんで、店長も一つの飲んでいきな」
コーヒー牛乳を手にとって渡した。
「なぁ、社長これなんだ?」「牛乳だよ、ビター風味に味付けをしたやつ」
「へぇ……牛乳か」
「皆さん、すいません先にもらいます」
と言って、テナントの店長が一気に飲み干した。
「冷えてて、美味いなーこれ、苦味の後にほんのり甘みが来て、いいバランスしてるよ」
と言って、コップをテーブルに返してから、店長は去って言った。
「飲食店の店長の商品レビューでした。お好きな飲み物をお取りください」
ギルド長達のドリンクの、奪い合いが始まった。
まぁ、そのせいで軽く悪目立ちしてたのは、言うまでもない。
「そうだ、このお皿に乗ってるアイスクリームは時間経つと溶けちゃうので早めに食べてくださいね」
「おう、そうか。じゃあワシが食べてみるとするわい。
冷たっ!!なんじゃこりゃ不思議な感じだ。甘みがあって美味い」
皆一斉に、各自の持ってるアイスを食べ始めた。
そんな感じで、話しながら料理を食べ終えた。
皆は、ここで色々話をして時間を潰すらしい。
「そしたら、私はそこのドリンク販売のテナントで、営業してますんでなんかあったら呼んでください」
現物を、飲食スペースに出した効果(悪目立ち)もあり、
お客がチラホラと来るようになって、徐々に口コミで客足が増え始めた。
夕方になろうとする頃には、試しに作った分、全て完売してしまった。
「おい、にーちゃんワシらに今から付き合え!!」
「何でしょう?」「飲みにいくぞ!!」
うわぁー、微妙に断りにくっ、ギルド長三人の誘い断れるほど。
鉄の心臓持ってませんわ……。
「ちょっと、嫁さんに言ってきます」「おう、早くしてくれよ」
とレクターさんに言われ、テナントにいるエミリーとシェリーに報告した。
「それで、付き合いでお酒を飲みにいくと……」「私もいくー」
「「ダメです」」と、シェリーの返答に二人掛かりで拒否した。
シェリーがむくれてたんで、頭撫でてやった。
「まぁ、状況も状況なんで理解してくれよ。
ギルド長三人の、誘い断れるほど、商売に疎くはないからさ」
「仕方ないですね……」
「遅くなるかもしれないから、家の鍵は閉めといてね」
「はい」と言われて、ギルド長達と合流した。
取り合えず建物を出て、歩いて行ったら。
あれ、ここ歓楽街じゃないか……。
一度、道に迷って、綺麗なおねいさんに誘われたんだよな。
ココだここ。と言って、ミルコさんが酒場に案内してくれた。
「いらっしゃい、ってアンタはあの施設の社長さんじゃないか」
「ああ、酒問屋のロイズさんでしたよね」
「話を持ってきてくれたのか?」
「いやいや、まだ昨日の今日にも、なってないですから、そんな早く決まりませんって」
「そうか、今日は何人できたんだ?」「私も含めて七人ですよ」
「奥の席に座りな……」「はい」
お酒が色々用意されて、女性も一緒に用意されていた。
あるぇ?ここそういうお店?
おっさんどもが、飲みまくって大宴会してる最中、俺はチビチビと飲んでいた。
隣の女性が、
「注ぎましょうか」と聞いてきたので、「ああ、頼む」と答えた。
あれっ?ここで道に迷った時に、俺を誘ってきた人じゃね?
少し体を密着させた状態で、お酌してくれるので、柔らかいのとエロいのがダブルで感じ取れる。
後、髪の匂いが凄く良くて、酒が入っていることも有り少し下半身に悪い……。
「あの?貴方は、ギルド前の飲食店の店長さんよね?」
「あぁ、そうですよ良く覚えてますね」
「私とここで、一度あったの覚えてない?」
「実は覚えてます。道に迷ったところに、綺麗な人に歓楽街で、誘われて困惑して逃げて行ったなと」
「この人は件の、本番NGの人なのね……」と、この女性は小さく呟いていた。
「え? 何か言いました?」
「なんでもないですよ、それにしても綺麗な人で、覚えられてて嬉しいですね。
もっと、飲みましょせっかくなんで」
「そうですね」
ギルド長達がどんちゃん騒ぎしてるのを横目に、酒を飲んでいった。
フラ、フラ、視界が揺れる……。
「大丈夫です?お客さん」
「うん、大丈夫、大丈夫」
あつ、バランスが取れなくなり……。
女性の胸に顔を押しつけた。柔らかい。
「そろそろかな」「え?」
「ちょっと、ふらついてますから休憩しましょう、二階に休憩室ありますから」
「そうなんです?そうさせてもらいます」
肩を貸してもらい、女性と一緒に休憩室へ入っていった。
なんか雰囲気のある部屋だな……。フラフラしながら部屋に入っていく。
急にお姉さんが、服を脱ぎ出して、俺は、ベッドに押し倒された。
えっ、ここもしかして連れ込み宿?
酒が周り、まともな思考ができない。あっ、気持ちいい……。
ここで、俺は気を失った。ここから先の記憶は微塵もない……。
……。
…………。
見知らぬ天井……。どこだここ?
なんで、綺麗なお姉さんが、俺の横で裸で寝てるんだ。
形、サイズ共に素晴らしい胸が、見えてて。エロい……。
お姉さんが、起き上がる。
お願い胸を、隠してよ、目のやり場に困る……。
「社長さん昨日は、一杯頑張りましたね♡」
「ごめん、記憶にないけど、かなりスッキリしてるから多分そういう事だと思う」
「正直にいって欲しいんだけど、私はあなたと本番やりました?」
「うーん、教えてあげない」「童貞は嫁で、捨てたかったんだよ……」
と、素で落ち込んでいた……。それを見てお姉さんが、
「仕方ないなぁ……。本番はしてないよ、それ以外は、かなりしたけどね♡」
「あはは、通りでスッキリしてるわけだ。お姉さんの見た目好きだし、酔ってたらやる事やってる自信あります、お姉さんまだ若いでしょ?」
「良くわかるわね、17よ」「じゃあ、あの時16歳か……」
「本番してないなら、よしとします。それで いくらですか?」
風俗で抜いた、感じだよな……。少し値張る所で、2万〜5万円がある種相場なのは知ってるから。
500ゴールドはかかるのは、覚悟しとくか……。
「本番なしだし、500ゴールドでいいよ」
「つかぬ事をお聞きしますが本番ありなら?」
「最低1000ゴールドかなぁ、それより興味あるの本番?」
「でもゴメンねぇ、社長さんとは本番しちゃいけないんだぁ」
「え? どういう事?」
「ギルドと、町から 、ハジメさんとの本番禁止って、歓楽街全体にお達しが来てるのよ」
「すなわち、どっちにしても俺は[魔法使い]継続だったと……」
「社長さんが何いってるかわからない、はいお金」
お姉さんは、両手をこちらに向けて、お金頂戴のポーズをする。
500ゴールドを、渡したら。
「また来てね」と言われてキスされた。
陽がではじめてる、すでに朝じゃないか……コレって朝帰りか?
どうやって、言い訳しよう……。
ギルド長の家で麻雀してたとかで、言い訳は無理だな。諦めて嫁二人に謝ろう。
この後、嫁に土下座コース不可避。
まぁ、土下座はさせませんよ。
ごめんなさいで許してもらいます。




