三号店オープン
三号店(銭湯)のオープンです。
イメージは、スーパー銭湯でしょうか。(まだ、大浴場と洗い場しかありませんが)
浴槽の掃除が終わり。お湯が湯船に張られて準備が済んで営業開始時間になったため。
私は施設の入り口の扉を開けて、並んでいるお客さんに向けて、
「大変お待たせしました。ただいまより、受け付けを開始します。建物に入り右手側の、カウンターで受け付けを行います」
と言うと、お客さんが建物の中に流れて行った。
カウンターは通常は二人対応だが、初日ということもあるので四人対応で行なっている。
序盤は、慣れていないこともあり。
カウンター業務は、うまく進んでなかったが慣れてきたら。
問題なくカウンター業務が進んでいた。
とりあえず受け付け業務は、大丈夫そうだな。
次に、男湯を確認しに行った。
まずは脱衣所だ、貴重品はカウンターで預かるようにしているので、
盗難のトラブルは少ないと思われる。男湯と女湯のスタッフが巡回する事で盗難は減らせるだろう。
脱衣所の確認を終えて、浴場に移動した。
男湯スタッフも二人体制で、洗い場の使い方などを説明しているみたいだ。
この施設を使ったことのある2名が、浴槽に浸かっていた。
「マルコさん、ミルコさん、すでに入浴してるんですか?」
「ハジメ君、この前使わせてもらってるからね。なんの注意も受ける事なく、すぐに洗い場に移動したのさ」とマルコさんが言った。
「いやぁ、これだけの人数で入れる、風呂ってのは凄いもんだな。
お客さんも、しっかり入ってるみたいだし町長としても嬉しい限りだよ」
「とりあえず空きスペースが、この浴場にあるので、皆さんが、よく知っている蒸し風呂もいずれ作る予定もありますよ」と、二人に今後の予定を伝えた。
町長が、質問をしてきた。
「それでハジメ君、洗い場にある、シャンプーとリンスだったか?
売ってもらえないかな。家でも使いたくてね」
「それなら飲食スペースのテナントの一つに、シャンプー売り場ありますんでそこでお買い求め下さい」
「おう、ありがとう嫁に、プレゼントしようと思ってな」
「それじゃ、引き続きお楽しみください」と言って浴場を出た。
次は、飲食スペースの様子を見に移動した。
このスペースは、食事に来ただけの人もいるので、結構盛況だ。
そんな中、お客さんが来ず、ポツンと佇んでいる店舗がある。
ウチのシャンプー売り場だ。
基本的に、ここのスペースは、嫁二人とキャリーに任せている。
「どう? 売れ行きは?」
「まだ、売れてませんね」とエミリーが言ってきた。
「売れるとしたら、お風呂上がった後だから、それまでは製造しながらお客さん待てばいいと思うよ」
「「はーい」」
「キャリーは? 何処に?」
「配管室と、女湯の見回りらしいですよ」
「わかりました。引き続き、よろしくね二人とも」
「ハジメさん、お客さんの入り具合はどうなんです?」「おかげさまで、好調です」
「そうですか、良かったです」「よかったね、お兄ちゃん」
「そうだね、昨日から緊張してたのが、嘘みたいだよ。それじゃ、引き続き見回りしてくるから」
と言って、この場を去った。
次は、配管室に行ってみるか。
配管室に入り、誰もいないことを確認して。お湯の温度チェックを行った。
43度と、問題ないみたいだね。気温の変化で水温も変わるから、定期的にチェックしないとな。
あとは、屋上の魔道具の魔石の消化の確認かな。
火の魔道具は、ラッキーインセクトの魔石が大活躍してるので問題なし。
水の魔道具を確認すると、すでに魔石は追加されてる状態だった。
すでに、キャリーが見回り済みか。流石、店長って感じだなぁ。
一通り回ったんで、テナントのお店を回ってみるか。
再び飲食スペースに戻って見たら、エミリーとシェリーが客対応しているみたいだった。
ようやくシャンプーも、売れ始めてきたか。
さてと、あの飲食店のお店のテナントは、何処だったかな。
テナントの看板を見て確認した。お店は、あそこか結構並んでるな。
その列に自分も並んだ。
列が消化され、自分の番が来た。
「いらっしゃい、ご注文は?」と店長が声かけて来た。
「よっ店主、盛況のようですね」
「げっ! いや、すまん。おかげさまで好調だよ」
げって、酷いな。言い直したけど……。
「そしたら、四人分お願いできるかな」
「はいよ、出来上がったら呼ぶから、それまで席に座って待っててくれ」
……。
…………。
「お待たせ、四人分な」と店長が言ってきて、料理を渡された。
代金を支払い、料理をアイテムボックスにしまった。
「それじゃ、引き続き頑張ってくれな」
「結局は、この施設が、どれだけお客さん集めてくれるかだしな。テナント料無料なんで前より経費落ちたが、人数増やした分人件費が増えたがな」
「人権費は、仕方ないだろ……」「まぁな」
「魔道具に使う、クズ魔石は、カウンターで売ってるから。魔石が切れる前にちゃんと補充しといてくれよ」
「俺達テナント相手にも、商売してくるからなアンタは。冷蔵庫と冷凍庫を初期設置しておいて、魔石の販売で商売してくるとは思わなかったよ」
「商売しないっては言ってないし」「確かにな、必要経費だし諦めてるよ」
と、しょうもない話をしながらこの場を離れて。
エミリー達のいるスペースへ移動した。
「昼ごはん買ってきたよ、皆で食べよう」
と言って、お店に入っていった。
キャリーが、石鹸シャンプーを作ってる最中だった。
「あっ、お兄さん。お疲れ様です」
「さっきまで、お客さん多かったみたいだな二人ともおつかれ。キャリーも、店長業務の見回りお疲れ様です。私も、後追いで見回ってたけど特に問題なかったよ」
「ハジメさん、壺が足りません。シャンプーとリンス用に三つずつ壺追加お願いします」
「そうなの?」と聞くとエミリーに即答された。
「お風呂で使ってる分と、販売した分考えると壺二つだと在庫が厳しくなります」
「わかった、そしたら食器屋で使えそうな壺仕入れてくるよ」
「その前に、四人でご飯食べてしまおう。みんな食べてないでしょう」
アイテムボックスから取り出して、テーブルに四人前料理を並べた。
「あの? お兄さん私も良いんですか?」とキャリーが聞いてきた。
「いいんです、遠慮なく食べてくれ」
と言って、さっさと料理を食べてしまい。
「それじゃ、食器屋行ってくる」
と言って、食べ終えた食器を食器の返却スペースに返してから、建物の外に出た。
まだお客さん、入ってきてるなぁ。
帰ってきたら、受け付けカウンターの話も聞いてみるか。
[転送魔法]で、食器屋の前に移動した。
食器屋に入り。
「店主、急で悪いが、この前と同じサイズの壺を6つ売ってくれ」
「なんだ、急ぎの用か?」
「お店がオープンしたのはいいが、予定より来客が多くてな、生産するのに使う」
「いいことじゃないか、それじゃ付いてきな」
店主の後をついて行って、壺置き場へ到着した。
「この前のサイズだと、あそこに8つあるぞ」
「全部買おう金額は、前回と同じ1つ100ゴールドでいいか?」
「ああ、それで大丈夫だ」
800ゴールドを店主に渡し、壺をマジックバッグ(仮)に入れた。
「そうだ店主、人が入れそうな、サイズの壺は作れないかな?」
「特注にはなるが、可能だぞ」
「それなら6つ、作成をお願いしてもいいかな」「あぁ、わかった1カ月程かかるが大丈夫か?」
「大丈夫です、施設のお風呂追加の時に、使おうと思っててね。
大浴場のみで、人気を保つのは厳しいだろうし」
「まぁ、お客さんも色々考えてるんだな、それで施設ってどんな施設なんだ?」
「お風呂というか、湯浴みをできる大型の施設を作ったんだよ。
一般じゃ風呂入れないって聞いてね」
「へぇ、新しく出来てた。あの大きな建物は、アレは、お風呂の施設なのか明日にでも家族連れて行ってみるよ」
「お待ちしてますよ、他所から来た人は、一人7ゴールドだけど。
この町の住民は、4ゴールドに割引してるからぜひ利用してください」
と言って、食器屋を離れた。
[転送魔法]を使い移動して、建物に入ったら、カウンターに行列ができていた。
何事?
急いで、カウンターに移動して受け付けスタッフ状況を聞いた。
「社長!!良いところに」「どういう状況なのこれ?」
貴重品、預かり用の棚と、その預かりナンバーの札置き場が足りません。
「うっそー、かなり人数の余裕持って棚作ってたのに? お客さん、循環してない?」
「初日という事もあって、帰宅されるお客様より来場者が多い状況です」
「この奥の、スタッフの休憩室、棚を置くスペースの余裕はあったよね」
「はい、かなりスペースは広いので大丈夫です」
「わかった、急いで家具屋で棚を買ってくるから今しばらく対応お願いするよ」
「はい、わかりました」
次は、家具屋だ。
「いらっしゃいませ。
社長さんじゃないですか? 急いでどうしました?」
「この前、そちらで買わせてもらった棚あるじゃない? まだ在庫ある?」
「あぁ、飲食スペースの注文ついでに買われた棚ですよね。
ありますよ、二つ程なら」
「買った!!今すぐコチラに回してくれ。代金は月末払いでいいかな?」
「はい、大丈夫ですけど、本当に急いでるんですね」
うんうんと首を縦に振る。
「あそこにある二つの棚ですね」と指を指して教えてもらった。
「そしたらこの二つ、もらっていきます」「どうぞ」
マジックバッグ(仮)に、二つの棚を入れて。
「どうも、助かったよ。また何かあったらくるんでその時はよろしく!!」
と言って。
お店を出て急いでスタッフの休憩室に棚を設置しに戻った。
休憩室で設置して、カウンタースタッフに、残りの仕事を引き継いだ。
ふぅ、片付いたかと一安心したが、
あっ、テナントに、壺を持って行くのを思い出した。
受け付けスペースを離れて、エミリー達のいるテナントへ移動した。
「ハジメさん、すごく疲れてるみたいですけど大丈夫です?」
と、エミリーに速攻で心配された。
「準備してたはずが、予想以上の事でトラブル起きてね。
食器屋、家具屋と立て続けに行く事になって今に至る」
「という事は、ハジメさん、壺買ってきたんですね」
「買ってきたよ。倉庫と冷蔵庫に追加しとくね」
「お願いします」とエミリーが言った。
倉庫に4つ、冷蔵庫に4つ壺を配置した。
これで、ひと段落ついたよな。
冷蔵庫から出て、[栄養ドリンク]を、飲んで一息ついた。




