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重力は偉大です。

水を入れた状態の紙コップに、火を当てても燃えないですよね。

(水が熱を奪うので、発火できなくなるんです)


 教会から、離れる前に。

 セレスさんに 井戸の前でアイスバードを10匹渡した。


「セレスさん、捌くの大丈夫です?」


「問題ありません」


「それなら、良かったです。神父は料理ダメダメらしいですからね。

  それじゃ、セレスさん子供達の事よろしくお願いしますね」


「何故? 貴方が、子供達の事を気にしてくれるんですか?」


「子供達は、ウチのお店になくてはならない従業員です。

  社長が、従業員を守らなくて誰が守るんです?

  それにエミリーが、子供達の事を気にしてるからね」


「なるほど、お店に行きたがる子も多いわけですね」


「あはは、それは嬉しいですね」


「シスター見習いのキャリーなんですけど、お風呂に入れるからお店に行きたいって言うんです」


「それは、初耳ですね一番風呂入れるから、風呂掃除を率先してやる子がいるってのは聞いたことありますけど」


「本人が言ってましたし、キャリーの事ですね」


「そうなんですねぇ。

 それでは、これで失礼しますね」


 教会を後にして、[転送魔法]で自宅へ移動した。


 エミリーがキッチンで、料理の準備していたので話しかけた。

「ねぇエミリー、アイスバードを10匹程持ってきたんだけど、どうしよう?」


「捌いてないですよね?」


「はい」


「それなら、そこのテーブルに置いてください。

 捌きますんで……」


 テーブルに、アイスバードを並べていく。

 テーブルに、大型の鳥が山積みにされている。


「思っていたより、大きいですね」


「うん、それは俺も思ってた……」


「ちょっと、アイスバードを捌きますんで、料理作るの待っててくださいね」


「はーい、俺も手伝おうか?」


「いえ、大丈夫ですよ。

 狩に行くまで時間ありますし、ゆっくりしててください」と、言われて自室に入った。


 時間が来るまで、漫画でも読んで時間潰すかな……。


 ……。

 …………。


「ハジメさん、料理出来ましたよ」と、エミリーが教えてくれた。


「はーい、今行きます」


 読みかけた漫画を、アイテムボックスに収納し自室を出た。

 飲食スペースに、シェリーが既に席に座っていて、料理が並べられていた。


「ハジメさん、残った分のアイスバードは、冷蔵庫に入れておきました」


「シェリーも、手伝ったんだよー」


「二人ともお疲れさま。

 言ってくれれば、手伝ったのに」


「ハジメさんは、せっかく休憩されてるんですから」


「そっか、ありがとう」


「今日は、アイスバードの肉を使った料理ですよ」


 へぇ、色々あるな。

 焼いたものや、煮込んだもの、スープに入れたもの様々ある。


 一通り食べてみたが、どれも美味しかった。

 というより、ビッグフロッグの肉と比べると鶏肉なだけあって、これぞ鶏肉って感じだった。

 カエルの肉は、食感が鶏肉っぽいだけであって味はどちらかというと、魚寄りだからな……。


「アイスバードの味はどう? 二人とも?」


「ハジメさん。

 アイスバードの肉は、高級食材ですよ」


「やっぱり、そうなんだ。

 それで味は?」


「美味しいです(おいしい)」


「そっか、また狩りしてこないとな」


「ハジメさん。

 今度は、アイスタートルの肉を捌いてから、持ってこれませんか?」


「できると思うよ、今度持ってくるね」


「はい、お願いします」


 料理を食べ終えて……。


 そうだ、二人にプレゼントがあったんだった。

 服屋の店員チョイスの服。


「二人が、いつも頑張ってくれるからプレゼントです」と言って、二人に服をプレゼントした。


「お金渡しても、二人には断られるから物をプレゼントです」


「ありがとうございます(ありがとう)」


「それじゃ、二人にプレゼントも出来たし。

 いつもの砂漠に行ってきます」


「「いってらっしゃい」」と二人に送り出されて、俺は自宅を出た。


 そこから2ヶ月の間、

 朝方と昼間にお店関連の仕事がない日は、氷の大陸で狩り夜からは砂漠での狩りを繰り返した。

 2ヶ月後には、LVも32から34へ上がっていたのは言うまでもない。


 新施設を建設初めて4ヶ月目に入る頃にはある程度施設の外観や内装も整っていった。


 ここからは、今まで稼いだ分を投資して、購入した北と南の空き地に太陽光パネルの設置をした。


 [異世界取引]の、LV29の枠で[配管]を取引して、お風呂の主軸となる[配管]を繋げる作業が必要になる。

 男湯と女湯の間に、配管室を作る必要がある。


 配管室、二階で温度調節して一階の風呂場にお湯を流す。

 配管室は、魔道具と電気による照明で明るく作る予定だ。

 配管の設計書は、2ヶ月間かけて作っていたので、設計書と配管をドワルドに渡せば大丈夫だ。


 よし、明日はドワルド達に次の仕事を指示出すとしよう。

 今日は、狩りには行かず設計書などの見直しをしようかな……。


 そして、翌日。


 金物屋に依頼していた。金樽の完成の様子を見にいった。


「いらっしゃい、あぁ君か。

 依頼の品できてるよ」


「早かったですね……」


「町長からも、急げと言われていてね」


「なるほど、代金の支払いは月末でいいですか?」


「あぁ、それでいい」


「商品はどこに?」


「物が大きいからね、裏庭に来てくれ」「あー、はいはい」


 金物屋の店主の言われるままに、お店の裏庭に移動した。


 うん、依頼しておいてなんだがデカイな……。

 まぁ、持ち運べるんだけどね。


 依頼した、三つの金樽をマジックバッグ(仮)に入れた。


「そのバッグに、なんであのサイズのものが入るんだ?」


 この人も、同じ反応するんだね。


「あぁ、このマジックバッグが特別製でね」


「それは、マジッグバッグなのか、それなら納得だな」


「まぁ、店主。金樽製作してくれてありがとう。

 代金は月末払いにくるよ」と、言ってこの場を離れ、新施設の場所へ移動した。


 この施設の規模は、サドタの街のギルドにも負けてないな。

 いやむしろ勝ってるかもしれない。


 ふふり、俺がこの施設のオーナーなのか。

 皆の頑張りの成果もあって、希望通りに施設ができてきている。

 外観を眺めながら、施設の中に入ると、中では慌ただしくみんなが働いていた。


 ドワルドは、何処だろう?

 ドワルドの娘のフローラを見かけたので聞いてみた。

「進捗はどうだい? フローラ」


「あ、社長!順調に進んでますよ」


「そっか、それなら良かった。ドワルドさんは何処にいるかわかるかい?」


「今は、配管室にいると思いますよ、ここがこの施設の生命線になるんだと息巻いてましたから」


「流石ドワルドさん、わかってるね」


「そうだ、フローラも建設メンバーじゃ。

 リーダーやってるんだよね?」


「あっハイ、リーダーじゃなくアネゴって呼ばれてます」


「あはは、力の違いでも見せつけ過ぎたのかな?」


「いやぁ、そんなつもりなかったんですけどね。

  力勝負で、トリプルスコアの差を出しましたので」


「へぇ、フローラって力持ちなんだね、それなら自分のところの仕事も手伝ってもらおうかな」


「どんな仕事なんです?」


 太陽光パネルを、マジックバッグ(仮)から取り出し地面に置いた。


「これを空き地に野立てで、設置していく作業をするんだよ」


「結構重いから、苦労するなあと思っててね」


「どれどれ……」と、フローラが軽々と持ち上げた。


「嘘!!ほんとすごいなフローラ」


「アタイ、ドワーフだから力くらいしか取り柄ありませんから」


「いやいや、ほんとすごいよ。

 君みたいな逸材が、ウチにいてくれて本当に嬉しいよ。

  それで、私の仕事を手伝ってもらえないかな?」


「社長の、お仕事手伝わさせてください」


「こっちの仕事は大丈夫?」


「リーダー争いで、アタイに食ってかかった人いるじゃないですか。

  あの人も頑張り屋で、現在サブリーダーなんですよ彼に仕事を引き継ぎます。

  あと、オヤジもいますし……」


「そしたら、フローラ。サブリーダーの男性連れてからドワルドのいる配管室まで来てね」


「はい、わかりました」


 そして、そのまま配管室へ移動した。

 配管室は、男湯と女湯の入り口の間にある。


 配管室に入ると、ドワルドがこちらに気づいた。

「おっ、社長。久々に、顔を出したな」


「あぁ、建設に関しては信じきっててな。魔道具の作成やらそっちに手間取った。

  今日は、このお風呂のメイン施設になる配管室の設計書とその為の[配管]を持ってきたよ。

  既に、魔道具の設置とかは済んでる?」


「ああ、既に魔道具設置は終わってるぞ」


「そうか、それなら」


 配管室の二階に、金属樽(温度調整用)を配置して。

「ドワルドさん、この樽の下に空いてる二つの穴を土台の穴と重ねて貰っていいかい」


「おう、まかせろ」といって。ドワルドは、金樽を位置調整した。


「次にこの配管をさっきの穴に繋げてくれ」二階から一階の男湯と女湯のお湯を別ける[配管]だからこれ」


 [配管]二つを地面に出して、ドワルドに指示を出す。


 ドワルドがホイッといった感じに簡単に持ち上げて、配管を繋げる。

 これで配管が少し浮くので。配管の浮いた下の部分をこれで補強して……。


「ココが、この配管室のキーになると思うお湯の開閉をするバルブ付きの配管ね。

  バルブの開け閉めで、お湯が先に進むか止まるかする場所だから」


「あとは、配管はココに出しておくから、ドワルド達でやって完成させてもらっていいかな」


 マジックバッグ(仮)から複数の[配管]を取り出し地面に置いた。


「おう、まかせとけ」


「社長、お待たせしました」

 と、フローラと男性がやって来た。


 配管室は、一応の為に、排水設備も持ってるから。

 水出しても大丈夫なんで、テストを兼ねて上から水を流そう。


「ドワルドさん? 屋上の施設作ってるよね?」と、指を天に向けドワルドに聞いた。


「当然じゃ、屋上と配管室が、この施設の要と思っておったわい」


「正解です」


「そしたら、3人とも屋上に移動するよ」


「おう」「はい」「わかりました」3人が返事をして、自分の後をついて来た。


 全員で屋上へ到着し、二つの金樽置き場に、金樽を設置した。


「魔道具の設置よし」と、指差し確認を行った。


 次に、金樽の底を確認したら、大穴が開いた状態だった。


「みんなごめん、もう一回配管室戻ろう」


 そこで、お湯用と水用の配管を再度セットして再び屋上に上がった。

 それじゃ、まず水を魔道具で貯めて、

 あるぇ?たまらない?

 あぁ、配管の分の長さの分吸われてるのか。


「水が、貯まらないのぉ」


「ちょっと待ってみて」


 1分もすれば水が溜まり始めて来た。


「おい社長、このままだと水が溢れるんじゃ?」


「水用の樽の形状をよく見てみて」


「溢れる分は、隣の樽に流れるのか……」


 水が隣の樽に流れ出す。


「もう一個くらいは、水の魔道具追加して良さそうだね」


「あとで追加しておく」と、ドワルドが言ってくれた。


 それで二つの、火の魔道具を使うんだけど。


 ラッキーインセクト2匹を、マジックバッグ(仮)から取り出して。

 魔石を抜いて火の魔道具に入れる。


「なぁ、社長さっきの魔石は?」


「ラッキーインセクトの魔石だよ」


「「「!?」」」


 一同、驚いている。


「おい社長。

 高額な魔石の事を、ワシらに教えて良かったのか?」


「え? 盗んだりしないでしょ?

 それに大事なことだから誰かに教えたりしないでしょ?

  自分たちで、せっかく作った建物を無駄にするような事を、する人はこの中にいないと思ってるけどな。

  それじゃ、こっちの樽も水が溜まったから、火の魔道具にスイッチ入れるよ。

  まぁ、この樽からお湯が溢れる場合は、排水溝に流れるようにしてるから」


 火の魔道具で、直接金樽に火を当て水の温度を上げていく。

 金樽から湯気が出始めている、お湯が出来上がったのである。


 よし、みんな配管室へ行くぞ!!

明日は、いつも通り朝7時にアップします。

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