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土地を買い集める。

 サドタの街から自宅へ、帰って来た。

 お店に入ると、コッペが話しかけてきた。


「おかえりなさい社長。

 社長に、お客様が来られてますよ。

 時間がかかると、判断したので二階に案内してます」


「あぁ、大丈夫だ。エミリー達も不満はいってないだろう?

 ところで、誰が来てるんだ?」


「特に不満は言われてないですね。町長のミルコ様が来られてます」


「わかった」と言って、その場を離れ二階へ向かう。


「おかえりなさい、ハジメさん(お兄ちゃん)。

 ミルコ町長が、来られてますよ」


「えっと、町長がいるのは応接室かな?」


「はい、そちらに案内してます」


「わかった」


 応接室へ向かい、扉をノックして応接室に入った。

 部屋には、ミルコさんと秘書っぽい人が下座に座っていた。


「お待たせしました、ミルコさん。

 急な来客でしたので、お構いできず申し訳ない。

  今日は、どのようなご用件で?」


「あぁ、それなんだが。

 この町の地図を出してくれ」と言って、ミルコは秘書に指示を出した。


 秘書は、バッグに入っていた地図をテーブルに広げた。


「これが、この町の地図なんだが。

 この前の、施設を作る際に希望の場所はあるかい」


「そりゃ、この場所から近ければそれに越したことはないですよね」


 この土地は、ギルドからの借地ということもあって、広い裏庭付きで、

 その裏庭の先に、川が流れている。


 地図を見ていると、

 となり、の飲食店や他の店舗も裏庭として土地を買っておらず、横長ではあるが空き地となっていた。


「町長、お隣さんの建物の裏とかは、もしかして買えたりするのかな?」


「購入はできるが、お客の入り口がなくないか?」


「ここの空き地を、有効利用しようと思ってね」

「もしこの空き地が、買えるのなら。アリだな……」


 裏庭の先にある、空き地と建物を指差して、

「ここの空き地は、所有地? あと、ここの付近の店舗の種類は何かな?」


 ……と聞いてみると、秘書が答えた。


「ここの空き地は、町が所有してます。

 あと、この近辺の建物は飲食店が多いですね」


「なるほど。

 このお店の、裏庭の川を越えたところの店舗と空き地を購入したいかな。

 川の向こう側の川沿いは空き地っぽいし。

 そしたら町長、ここの川の北側と南側の空き地と、南側の店舗の土地を買うことにしよう。

 裏庭から橋をかければ川は渡れるし、空き地に関しては町も値引きしてくれるんでしょ?

 この通りが飲食店なら間違いなく、お店の店長は了承してくれるだろうよ」と、私は言った。


「えっ?どういうことだ?」と、町長は困惑しながら聞いてきた?


「新しく施設作った中に、そこのお店をテナントとして入れてやればいい。

 お客を集めるための施設なんだ、人が一箇所に集まるなら飲食店の需要も増えるってもんでしょ?」


「なるほど、手放してくれるなら好条件で、テナント入りできるってわけか」


「まぁ、ここの交渉は町長の施設を成功させたいっていう、熱意次第なんじゃないかな?」


「どういう事だ?」


「当たるかわからない大型施設に、お店の店長達はギャンブルできないって話だね。

 だから、町長が絶対成功させるって意思を見せれないと断られる。

 まぁ、成功するんだけどね、あと断られても強制で町長権限で立ち退かせますけどね。

 もう、やると決めた事だしこの土地が欲しいので、綺麗に物事進めれるかは町長次第ですよ」


「ハジメ君。

 物事が決まったら、やる事がエグいな?」


「商売である以上ある程度は、決めなきゃいけない部分もありますし捨てる部分も出ますよ。

 味方になるんなら優遇もするし、敵になるんなら叩かれる、それは世の常です」


 俺は満面の笑顔で、「なんで、みなさんを優遇できるように、町長は頑張ってください」


「商人の笑顔というものが、怖いと始めて思ったよ」と、町長と秘書が身震いさせていた。


 じゃあ、決まった事ですし、動くか……。

「買いに行くお店に私も行きますので、挨拶に行きましょう。町長」


「えっ?今日行くのか?」と驚いた表情をする町長。


「えっ? 今日行かないで、どうするんですか?

 私も、色々と忙しいんですから、さっさとと片付けたい案件の一つですしコレも。

 ほら、行きますよ」


 町長達を連れて、お店を出て、目的のお店に着いた。

 そして、お店に入る。


「いらっしゃいませ!!

 げっ!!あんたは、ギルドの前のお店の店長」


「げっ!!……って、失礼ですね……」


 俺は、よその飲食店の敵なんだろうな、この反応で理解できた。


「なんのようだ?

 町長連れて、人気店の店長さんが?」


「酷いなぁ飲食店なんですから、接客は命ですよ?

 ほかに店員さんいないみたいですし、あなたがこのお店の店長さんですよね。

 昼飯時に、来客0は拙いんじゃないですか?」と、酷い扱い受けたので口撃してみる。


「ぐっ、お前らさえ店を出してなきゃ、こんな事にはならなかった」

 お店の店長は、言い訳を始めた。


「話になりませんね、商売なめてるんですか?

 露店で店出してる連中の方が、よっぽど骨がありますよ。

 そんな考えですと、店をたたまれた方がいいんじゃないですか?

 町長が、施設の件を店長さんに説明して下さい」


 町長が施設の件について、この店の店長に説明を行った。


「秘書さん、この土地の権利は?」


「借地ですね。」


「それなら立ち退き料は出ますし。

 施設のテナントに入る夢見ずに、他の仕事探された方がいいですよ」


 町長が、俺に耳打ちしてきた。

「ハジメ君。さすがにコレは酷くないか?」


 耳打ちで町長に返した。

「接客態度もひどかったですし。

 コレで、やる気出さないなら彼の為になりせんって」


 内心は、ヒヤヒヤしてるが[ポーカーフェイス]スキルのおかげで、表情に出ていないようだ。


「言いたい放題言いやがって。

 あんたの店が売れてるからって」


「売れてますねぇ。

 だけど、やるべきことはやってきたと自負してますよ」


「覚えてろよ!!いつかアンタの店なんか追い抜いて見せるからな」


「貴方の活躍に期待してますよ、それでどうしますか?

 テナントに入るのは私のお店に勝つ為のチャンスだと思いますけど?」


「書類を出せ」と、店長が言ってきた。

 お店の解体許可と、施設のテナントに入る書類を渡した。


「えっ、ハジメ君。

 書類なんて、いつ用意してたんだ?」


「むしろ、土地の売買するんです。

 こういう流れも予想して準備してましたよ」


 条件をみた、店長が驚いていた。


「どうしました?」


 施設のテナントの書類には、借地の場合は、土地を譲る代わりにテナント料を無料に。

 所有地の場合は、土地の代金の支払いとテナント料を無料にすると記載していた。


 あと、施設の建設が終わるまでの間、仕事を選べるように。

 ウチのお店で働く、となりの食堂で働く、建築要員として働くを用意しておいた。


「条件が揃いすぎてないか?」


「そりゃ、そうでしょ。

 せっかくテナントに入ってもらうんだ切磋琢磨して、ウチのお店に勝ってもらわないと」


 せっかくテナントに入ってもらうのだ、潰れてもらっては困る。

 お店の店長が書類を渡してきた。


 希望の職場は? 隣の飲食店か。

 私の店に来たら、基礎から叩き込んでやったのに残念だ。

 まず1店舗目の、テナント入りが確定し……。


 こんな調子で、次々とテナント入り物件を増やしていった。

 全ての土地買取が終了し、一旦町が代金の支払いをして、後ほど私が支払いをする形になった。


 よし、明日は解体作業をさっくり終わらせて(意味深)。

 明後日には、建設に入るとするか……。


 買取が終了した店舗には、明日には建物がなくなる旨を伝えたので。

 急いで引っ越しをしているようだ。当然、引っ越し先の物件は町に用意させた。


 よし、一通り片付いたから。

 お店に戻るか……。

 そしたら、コレで私は帰ります。


「秘書さん、さっきの地図って頂けませんか?」


「はい、どうぞ!」と、秘書が言って地図を受け取った。


「それと、明日にはここの建物を全て更地にします……」


「「 えっ!? 」」と二人が驚いてた。


「ハジメ君、それは例え話で、お店の人たちに言っただけだよな?」


「解体なんかに、時間かけるのは無駄なんで、一日で終わらせますよ?」


 ああ、ドワルドに言っとかないとなぁ。きっと驚くだろうな……。


「それじゃ、私はこの辺で」と言って、この場を後にしてお店に戻った。


 ドワルドが、話しかけて来た。


「なぁ社長。

 建築班の、新しい仕事は見つかったか?」


 ニヤリと、私は不敵な笑みを浮かべた。


「ドワルド達に、ぴったりの仕事を持って来たよ」


 地図を広げて、


「ここから、ここまでの広さの施設の建設を頼むわ。

 詳しい資料は、後ほど渡すから……」


 ドワルドが、驚きのあまり目が点になっていた。


「四人で、そんな建物作れるわけないじゃろ!!」


「大丈夫大丈夫、人員は補充するから。

 工事が始まる前に、必要な人数を言って下さい。

 対応するから、半年から一年規模の施設建設になるだろうし」


「いやいや、建物の解体だけでも1ヶ月はかかるぞ?

 どう考えても、建築自体も、二年は……」


「いや、解体は私が明日で終わらせるかな……。

 昼間の空き時間に、俺も手伝うし二年もかからんだろ?」


「そうじゃったな。

 社長は、半年の作業を1ヶ月で終わらせたものな……」


「あはは、裏庭の冷蔵庫の件があったなぁ」


 さてと、ドワルドに明日の件伝えたし。

 営業時間もそろそろ終わるし、エミリーとシェリー連れてサドタの街のギルドに一度行くとするか。

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