魔女っ子誕生?
ギルドに隣の飲食店とお店を繋げる案件を持っていくついでに、エミリーとシェリーも、職業転職させようと思う。
何か、特技が身につくかもしれないし。1ヶ月間の間、パワーレベリングすることになる訳で。
受付の列に並ぶ前、いつものように案内に話を通したら。
俺達3人は、来客室に案内された。
来客室には、ギルド長と町長が既に椅子に座っていた。
「あっ、お久しぶりです。
マルコさんと、ミルコさん」
「まぁ、ハジメ君。
椅子に座ってくれよ」と言われて、椅子に座ったが。俺の後ろにいる二人は座らなかった。
「お店は好調なようだね。
従業員も増やしてるみたいだし」
「町に貢献してくれているみたいで、町長としてもありがたいね」
マルコさんが話し、ミルコさんが続けて褒めてくれた。
「あっ、従業員で思い出しました。
お店を新体制にして、店長から社長になりました。
今後は、お店の事は店長に任せて、私は経理・企画・流通をメインで担当することになります」
「ほぅ、企画というのは?」
「お店の発展に対して動いたり、新事業の立ち上げですね」
「新事業は、どんなことを?」と、町長が食いついてきた。
「ギルド長が見たと思いますが。
あのお風呂を元に、一般向けの共同利用できる大浴場を作ろうかなとか考えてます」
「その事業は、ギルドとしても参加できないかな?
いや、町としても参加させてくれ」と、この町のトップ二人が言ってきた。
「そうですね、機会があればお願いするということで……」
あっさりと、社交辞令で返したので、「「脈なしか」」と、二人に反応された。
「二人とも、わかってるようだから言いますけど。
下手に他所に入られると、技術の流出が怖いんですよね」
「まぁ、それは仕方ないな……」と言って、ギルド長は引き下がってくれた。
「それなら、私は土地の売買で力になれるんじゃないのか?」
「え? 町の土地を売ってくれるんです?
男性用・女性用とお風呂を別々に作りますので、そこそこ大きな土地が入りますけど?
大丈夫です?」
「良さげな土地を、見繕って提示する」と、ミルコさんが言ってきた。
「それで、ハジメ君の後ろにいる。
シスターさんと少女は?」
「二人とも、私の可愛いお嫁さんです」
「そうか、若いとはいえど成人もしてるし。
稼いでるから嫁も娶るよな。
けど、そこのシスターさんは隣街の貴族様がご執心だったよな?」と、町長が言ってきた。
「あっ、それはスミス神父が、私のために断ってくれていたんです。
この子も可愛いから10歳になると同時に、貴族様に嫁ぐ事になる前に、ハジメさんが私と一緒に娶ると決心してくれました」
「おいおい、ハジメ君。
貴族を敵に回すつもりかい」
「違いますって、もともとエミリーとは仲良かったですから、当然の成り行きですし。
シェリーの件は、知りもしない貴族に奪われたくないって気持ちもありましたけど……。
まぁ、神父に二人を嫁にしろと煽られましたから」
「神父の公認なら、仕方ないね」
「アイツは子供達を我が子のように育ててるからな。
子供達に幸せになってもらいたいんだろ。
まぁ、二人とも働き者で器量良しだし。
あの腐れ貴族がご執心なのもわかるがな」と、ミルコさんが言った。
「もしかして、貴族のリストア様って評判悪いんです?」と聞いてみたら。
「良いわけあるか。
毎年各所で若い女漁りして、使い潰すクズみたいな野郎さ」
「兄さん。それ以上は言ったら、駄目だ」と首を振って、ミルコを制止する。
「そうなの?」と、エミリーとシェリーに聞いてみた?
「そういう、噂があるのは知ってます」
「あの人きらい。私を見る目がきもちわるいの」
エミリーが抑えた発言したが、シェリーが直球をぶち込んできた。
そんな奴に、二人を奪われなくて良かった。
「まぁ、サドタの街にはそれほど用事がないですし。
リストア様に直接会う事はないでしょう」
「それで今日は、どんな要件なんだい?」
「既に、建築スタッフの5人の件はギルドから案件は離れているし。
また違う案件でも持ってきてくれたのかい?」
「その通りです」
「あの5人も、既に君のところで雇い入れてるんだろ?
まだ必要なのかい?」
「建築班の四人と現店長は自分の管轄で動いてるので。
今度は、別件で動いてもらいたいんですよ」
「なるほどね、話を聞こうか?」
「ウチのお店と隣のお店を繋げる工事をして欲しい。
工事の時間はお店の勤務時間外の17時から24時までの7時間できれば1ヶ月で終わらせて貰いたい」
「夜間になるので、明るさが足りないのでは?」
「お店の灯りの魔道具を貸し出しますんで、それで対応できますよね」
「契約が終わった後は?
契約続行は?」
「希望者は、こちらで引き続き本契約しますよ」
「明日には人間揃うから。
お店の営業時間外に向かわせるよ」
「え?募集まだしてないじゃないですか?」
「すでに、希望者がかなりいるんだよ」
「あっ、そうなんですねわかりました」
「今回ギルドに来た理由のもう一つは、工事が始まる間お店がうるさいので、この二人にも狩りのお手伝いをしてもらうので、ギルドで適正職選んでもらおうかなと思ってて」
「なるほどね、わかったよ。ちょっと準備してくる」と言って、ギルド長は部屋を出ていった。
「なんじゃ、嫁にも狩りにつきあわせるのか?」と、町長が言ってきた。
「最初は断ってたんですけど、二人に押しきられました」
「なんじゃ、やり手の商売人も、嫁には弱いのか」
「ハジメさんのお仕事をみたいですから」
「おにーちゃん、カッコいいんだよー」
「ほぅ、惚気じゃのう」
「あはは」と、町長と雑談してたら。ギルド長が色々と道具を持って、再び部屋に入ってきた。
そのあと、エミリーとシェリーに、ギルド長に、職業適正をみてもらったら。
エミリーが裁縫師。シェリーは魔法使いの職業を選んだ。
エミリーの、裁縫師は彼女の趣味だし、なんとなくわかる。
シェリーの、魔法使いにはびっくりした。
俺はある意味、中途半端な魔法使いだが、シェリーは純粋な魔法使いなのだ。
10歳で魔法使い、魔女っ子かな。
シェリーに、魔女っ子コスさせてみたいなぁ。
いや、他の格好も似合いそうだ……等、思考がぐるぐる回ってしまい。
思考が五里霧中いや、この場合は、ロリ夢中が正しいのか?
思考を迷走に迷走を重ねた結果、[コスプレ衣装]を取り寄せると、決めたのであった。
多少の迷走はあったが、職業を二人とも決めたので二人の一応ギルド登録も終了した。
「そう言えば、ハジメ君。
聞きたいことがあるんだが?」
ギルド長が質問してきた。嫌な予感がする……。
「なんですか?」
「北の森のサドタの街へ行く抜け道あたりの土が全てひっくり返ってるんだが覚えはないかい?
物凄い爆音騒動があった翌日にそうなってたらしい」
「えーっと、それは」
「おにーちゃん、凄かったよー!!」
あっさりと犯人を、ばらしてしまうシェリーだった。
「やはり、ハジメ君でしたか……」
「処分か、なんかあるんですかね?」
「いいえ、ありませんのでご安心下さい。
あれだけの威力と範囲まるで、大軍とやりあったような跡だったね」と、釘だけは刺された。
最後に町長が、「土地の用意できたら連絡するんで、企画を成功させてくれ」
……と、発破をかけられて俺達はギルドを離れた。
お店に戻りドワルドを呼び出して。
「なんじゃ、社長ワシに用か?」
「そうそう、娘さんの話あったよな?」
「なんじゃ、娘を嫁に貰ってくれるのか!!」と、ドワルドが言ったら。
それを聞いていた二人から、
「おにーちゃんの浮気者!!」
「……」
エミリーの、無言のジト目を食らった。
「違う違う!! その件じゃなくて、働き者だったらウチで働いて貰っていいよって件ね」
「ドワルドさんが褒めるくらいなんだし、やり手なんだろうなと思ったんで。
明日から、ドワルド達がいる初期からの建築班とお店の改装工事班でわけるのよ。
それで、娘さんに改装工事班のリーダーをお願いしたくてね」
ドワルドに仕事の条件などを伝えて、条件を娘さんに伝えてくれるといってくれた。
元よりお店に来たがっていたので、確実にくるだろと言ってくれた。
お店の用事はこの程度で終わって、そろそろ狩りの準備始めないとな。




