大惨事
いつもの、ベッドだが何故か狭く感じる。
部屋にベッドが一つしかない為、三人で使っているせいだ。
あ、ふにゅふにゅしてて柔らかい。なにかを揉みながら目が覚めた。
俺は、目の前にいるエミリーの胸を揉みしだいていた。
エミリーと、目があった。
「おはようございます、エミリーさん」
「おはようございます、ハジメさん。
手を離してもらっていいですか?」
「あっ、すいません」と言って、柔らかさが名残惜しいが手を離した。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、おはようー」
「「おはよう」」
「ハジメさん。ベッドは別々にしたほうがよさそうですね。」
「はい、言い訳のしようもございません」
「寝ぼけて、あんなことまでするなんて……」と、小さくエミリーは呟いていた。
聞いてしまうとやぶ蛇なんで、ここはおとなしく黙っていた。
「ベッドを買ってきて良いですか?
私とシェリーは、同じベッドで良いですから」
「いや、別々でも良いんですよ?」
「それくらいは、お金出しますし」
「いえ、いいんです」
「そうです?」
「お金渡しますんで仕事終わったらお店に取りに行くとだけ、伝えておいて貰って良いですか?」
「マジックバッグの事、隠さなくて良いんですか?」
「エミリーもシェリーも、誰にも言っちゃダメですよ」
[アイテムボックス]から、ハンバーガーを取り出した。
「何もない所から、モノが出てきたんですけど?
ハジメさんどういう事です?」
「これ、[アイテムボックス]ってスキルなんですよ。
目立ちすぎるんで、マジックバッグを使ってる風に装ってるんです」
「すでにギルドにも教会にもマジックバッグ持ちってのは、伝わってるんで今更隠す必要がないんですよ。
[アイテムボックス]の事は、隠してますけどね。
もし強盗が、このバッグを盗んでもカラッポなんです」
「それが、特別製のマジックバッグの謎なんですね」
「私、それ知ってたよー」
「「えっ!?」」
「お休みの日に、お兄ちゃんがお部屋で勉強してる時に本が急に出たりしてたもん」
すでに、小さな嫁に私の秘密を見抜かれていた。
気をつけないとな。よし、話を戻そう。
「今日は、シェリーと、エミリーさんは何をするんですか?」
「私は、シスター廃業になったので教会に引き継ぎをしに行きます」
「シェリーはお店手伝うよー」
シェリーの頭を撫でてやった。
エミリーも、羨ましそうにしてたんで一緒に撫でてやった。
「それで、夜の狩りの件は……?」
「行きます(いくよー)」と、即答が帰ってきた。
本日の仕事を終え、家具屋からベッドを購入して部屋に運びおわった。
ビッグフロッグ程度なら、鉄装備させてれば危険はないし大丈夫かな。
「二人とも、この装備を使ってね」
エミリーにお古の、鉄の槍と、鉄との鎧を装備させ。
シェリーに鉄の盾を持たせた。
「ビッグフロッグを今日は狩ります」
パーティって、どうやって組むんだと考えていたら。
パーティ項目が表示された。
うーん。
経験値の取得方式が、[分配方式]と[通常]か。
分配を選んで、エミリーとシェリーをパーティ登録した。
やることは、パワーレベリングだし。
「エミリーとシェリーは、私から絶対にはなれないようにね。
鉄装備さえしとけば、ビッグフロッグは逃げるから」
「いつもは3時くらいまでやってるけど、シェリーもいるから夜の12時で引き上げるからね」
「「はーい」」
「忙しいとは思うけど、ついてきてね」
[スピードアップ]と[ライト]をパーティにかけた。
「じゃあ、ガンガン探すよ。
見つけたら、教えてね」
ビッグフロッグがあらわ………[サンダーランス]……。
姿を見せた瞬間に魔法の餌食にして、即アイテムボックスの繰り返し。
「ハジメさん、はやすぎます(お兄ちゃん早いよー)」
二人とも息を切らしていたので、[ヒール]と[ヒーリング]をかけてやった。
「それなら、二人に[スピードアップ]を強めにかけて、俺は少なめにかけるね」
それからも、狩りが続き終了時間がきた。
あっ、そういえば新魔法の[エクスプロージョン]ってのを覚えたんだよなあ。
ああ、ここはサドタへ行く森の抜け道の通りの近くか。
「帰る前に、この前覚えた、そこの平原に向かって。
魔法の試し打ちしても良いかな」と指をさして、どこに魔法を打つと指し示した。
「良いですよ。それじゃ私達は少し離れてますね」
「お兄ちゃん、頑張れー」
ミスリルの剣を構え、エクスプロージョンを唱える……。
魔法の詠唱が始まり……詠唱終わりに狙いに向けて剣を振った。
MPがごっそり削られているのがわかる。
ちゅどーん!!
あたり一面が焼け野原になってしまった。
さらに、爆発した場所が凹んでいる……。
「えっ!?何、この威力と範囲」
「ちょっと、ハジメさん何したんです!!」
「いや新しい魔法の試し打ちを……」
こんな魔法を使う場面が、来ないことを祈ろう。
「このまま放置じゃなく、修繕しといた方が良いかな」
「そうですね……。
ただ、あの爆音でギルドから調査があるかもしれないですね」
「そうかぁ。
じゃあ、さっさと修繕しますわ」
[アースウォール]を使い、地面をひっくり返して平らに均した。
草原が、一面土の色に変わっていた。
この範囲を、吹っ飛ばせるのかエグいなこの魔法……。
4000人~5000人で攻めてきても、この魔法でこの範囲の広さなら、一撃で終わるぞ。
MPの消費激しいと思っても、あと3~4発は余裕で行けるし。
「むしろ、修繕に手慣れている。
ハジメさんに驚きました」
「こういうやらかしは、ちょくちょくあるんでフォローは上手くなりましたよ」
「それって自慢することじゃないですよね」
「ですよね、気をつけますね」
「もしかして、教会で噂になってた。
夜中のビッグフロッグ狩りの人魂騒動もハジメさんでは?」
「どんな話なんです?」
「超スピードで動く人魂が謎の雄叫びをあげながら、真夜中にビッグフロッグを刈り尽くしていくんです」
うーん、心当たりは……ありすぎるなぁ。
「よし、二人とも今日は帰りましょう」
「お兄ちゃん、話を逸らしたね」
[転送魔法]を使い、自宅へ帰ってきた。
[クリア]の魔法でパーティ全員を綺麗にして冒険を終了した。
「ハジメさんは、こうやって狩りを夜な夜な繰り返してたんですね」
「お兄ちゃん、強いー」
「まぁ、参考になったのなら良かったです。
ただ、今回は特別ですからね」
「「はーい」」と、二人は返事してくれた。
エミリーがレベル6、シェリーがレベル4にレベルが上がっていた。
後日、ギルドから呼び出しを食らったのはまた別の話である……。




