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今度こそ、お誕生日

 スミス神父とエミリーと一緒に孤児院へやってきた。

 三人で孤児院の中へ入っていく。


 あっ、シェリーがいた。

 そして、シェリーが俺に気づき走って近づいてくる。


 俺は、こんな幼い子を嫁にするのか……。

 しかし、知りもしないロリコン貴族に、この天使を奪われるくらいなら、嫁にした方が絶対に良いハズだ。


「おにーちゃん、シェリー10歳だよー!!」


 ああ、可愛い。持ち帰りたい……。

 ハッ!!意識が飛ばされた。


「とりあえず、シェリーお誕生日おめでとう」と言って、服をプレゼントした。


「わーい、ありがとー。開けてもいい?」


「いいよ」と言うと、シェリーは袋を開け始めた。


「可愛い服だぁ。

 おにーちゃん後で、着替えて見せてあげるね」


 あれっ? 俺が楽しみに、してるのがバレてる?

 10歳の手の内に踊らされている……だ……と。


「てっきり、今日は誕生日会みたいなのをやるのかなと思って、昨日の仕事明けにケーキを作ったんで、ケーキをみんなで食べよう」


 子供達は、なんか微妙そうな表情している。


 [アイテムボックス]からケーキを取り出してテーブルに置いた。


「ねぇ、ハジメさん。

 私の知ってるケーキと別ものなんですけど?」


「味見もしたし美味しかったんで、神父、エミリー、シェリーで切り分けてから食べてみて」


 エミリーが包丁を持ってきたので、ケーキを切り分けていく。

 お皿とスプーンは、孤児院のものをシェリーが持ってきてくれた。


 ケーキから、カラメルの甘い匂いがしている。

 神父とエミリーが同時に口に運ぶ。


「「甘いっ」」


「なんですかコレ、ハジメさんこれ柔らかいですし、甘くてすごく美味しいです」


「ハジメ君。これで店を出せるよ」


「ケーキが硬くないなんて初めてです。

 ケーキって硬くて微妙に甘いだけの、お菓子なんですよ貴重ですけど」


 子供達の不評ぶりはそういうことか。

 二人の反応をみて、シェリーも食べる。


「あまーい、なにこれーおいしい」


 シェリーの満面の笑顔だ、これを見るために俺は頑張った……。


 シェリーの反応をみて、子供達がわらわらと集まってきて、ケーキを配り終えた。

 子供達は、すごく喜んでくれた……。頑張ったかいがあったな。


 シェリーが、俺に寄ってきた。


「おにーちゃん、ありがとう」


 割と、シェリーの満面の笑みだけで満足していたので、お礼も言ってもらえて大満足。


「どういたしまして」


「おにーちゃん。しゃがんで下さい」


 えっ、お願いされてる。今日の主役はシェリーだし、断れないよなあ。この先読めるけど。

 シェリーの顔の位置まで体勢を低くした。


 シェリーから抱きつかれ。

「おにーちゃん、大好き」って言われて、そのままキスされました。

 すごーく、甘いです。


 こんな可愛い子を、嫁にしなきゃ貴族に奪われるのは嫌だなあ。

 良し、こっちの世界でも、ロリコンに堕ちる覚悟を決めよう。(すでに堕ちてるが正しい)

 抱きついている、シェリーを少し手で移動させて、


「シェリー。お兄ちゃんの、お嫁さんになってくれない?」と聞いてみた。


「ん?」


 何言ってるの? みたいな表情をシェリーにされてしまった。


「おにーちゃん。私が9歳の時から、私はおにーちゃんのお嫁さんだよー」


 そ、そうでござったか。

 既に、おにーちゃんとやらに、嫁入りを果たされて……おい。


「え? いつから?」と、聞くしかなかった。


「最初に助けて貰った時と、ベッドに押し倒されてキスされたときー」


 ファッ!?


「ちょっと!! ハジメさん!!」といつもなら、シェリーに対してのお説教が俺に飛んできた。


 俺が、二人を嫁にする宣言をした以上、今まで様子を見ててくれたが聞き捨てれない言葉が出て声が出たんだろう。


「言い訳よろしいですか、エミリーさん」


「どうぞ」


「あの件は事故です。

 寝相が悪くて寝起きも悪いんです自分、あの時は寝ぼけててシェリーをベッドに押し倒しちゃったんです」


「そうなんですか、わかりました。ハジメさんを信じます」


「ハジメ君。シェリーとも……わかってるよね」


 [魔法使い]の件だな。子供達もいるから伏せてるんだろう。


「あっ、ハイ」


 脱線したな……。


「話を戻すと、シェリーはお嫁になってくれるんだね」


「多分、お姉ちゃんと一緒にお嫁さんだよね?」


「うん、そうなるね」


「うん、いいよー。

 お兄ちゃん呼び方は、旦那様のほうがいいのかな?」


「お兄ちゃんで、お願いします(譲れぬ一線)。

 それと、コレ」と言って、シェリーにも指輪を渡した。


「指輪だー。お兄ちゃんありがとー」と、この瞬間二人の嫁を持つことになってしまった。

 まぁ、微塵も後悔はないけどね。


「それでハジメ君。シェリーとエミリーは、晴れて君の元に嫁いだわけだが。

 そうなると、孤児院にはいれなくなる。わかるね?」


「わかります。

 そうなると、エミリーさんの代わりのシスターは?」


「それはどうにでもなるから、大丈夫だから安心してくれ。

 シスターを一人派遣して貰って、その間に孤児院から有望株を育てるからね。

 今まで通り、教会と付き合ってくれるんだろう?ハジメ君」


「それは当然ですね。こちらも教会に世話になってる身ですから」


「二人とも働き者の娘だ。大事にしてやってくれ」


「はい、全力で甘やかします」と言ったら。


「ハジメさん、それは無しでお願いしますね」と、エミリーに拒否された。


「えー、やっぱりダメですかね?」


「私は服屋のオバさんみたいに、結婚しても自立できる人間になりたいです」

 なんだ、あのおばさん、有名なのか!?


「要するに、働きたいと?」


「はい!!ハジメさんと一緒に働きたいです」


「シェリーも、働くー」


「狩りには連れて行かないからね。

 君達を危ない目にあわせたくないから、それだけは理解してね」


「それは、理解しました」と、エミリーは答えた。


「えー、お兄ちゃんのかっこいいところ見たいのに……」と、一名不満そうだ。


 狩りについては、パワーレベリングできそうだったら、考えよう位に考えてた。


「ねぇ、シェリー。お兄さんの、かっこいい所って?」と、エミリーがシェリーに聞いてきた。


 ゴブリン討伐の一部始終を若干脚色有りで、シェリーはエミリー達に伝えた。


 子供達も、にーちゃんかっけえー!!

 女の子達から俺は、羨望の眼差しを受けている……。


「シェリーが、ハジメ君のことを気にいる理由もわかるよ」と、神父が笑っていた。


「ハジメさん、今度の狩りは、同伴させてくださいね」と、エミリーがさっき言っていた言葉と正反対の事を言っていた。

 アレっ? 俺って、流されやすく推しに弱いのかな。


 エミリーとシェリーを連れて自宅(お店)へ帰った。


 これも、運命の女神 ノルン様のイタズラなんだろうな……。

 それだけは、なんとなく理解できた。ドタバタな1日だった。

文章の中に、五里霧中ならぬ、ロリ夢中と言うネタを使おうと、

思ってたが、使えなかった。いつか使います。


明日は、いつも通り朝の七時にアップします。

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