ドワーフのおっさんと、愉快な仲間達
自分は、焼酎は結構飲むんすけど。
焼酎で思い出した事……。
一昔前の事ですが、大型のトラックの助手席に座ることがありまして。
堂々と、焼酎の一升瓶を車の中に出してる。運転手のオッチャン。
酒気帯び運転してんじゃねーのかと、ヒヤヒヤした事がありました。
あれ以来、焼酎は、酒飲みって感じのイメージがついちゃってます。
朝だ……。
今日から、地下室作りの人達が来るんだったな。
先日は一週間ぶりの休みを満喫した。(当社比)
仕事関連の作業も多かった気がするが気にしてはいけない。
いつも通り6時には、目が覚めていた……。
今のところは徹夜する理由もないので、早寝早起きを繰り返す健康的な生活を送っている。
早く寝てしまう理由は、夜中にやる事があまりないからだ。
参考書による勉強も1~2時間やると飽きてくるし、徹夜してまでやるものではないしな。
いつものように朝食をとり、身支度を済ませて。
お店のオープンを待つ……。
前準備は、それほど時間はかからない。
油を熱する時間と氷を桶に入れる程度の作業なので、30分もあれば営業前の前準備が終わる。
今日は、お店のオープン前に5人の工事担当の人がお店に来た。
職人枠として、 種族:ドワーフのオッサンと、残り4人は人間の男性の組み合わせだ。
新人5人に対して、
「本日から、貴方達に作業を依頼する二階堂始です。
よろしくお願いします」と言って、挨拶をした。
続けて、作業内容の説明をした。
「貴方達に主にやってもらいたいのは冷蔵庫用の地下室作りです。
地下室作りが終わっても、お店がオープンしたばかりなので最低でも半年間は仕事を割振れますんで、早く工期が終わったとしても安心して下さい。
あと作業期間終わっても、ウチで仕事を続けたい方いらっしゃいましたら、言ってくださいね継続で雇用するつもりですので。
私からは以上になります。まずは、皆さんの自己紹介していただけますか?」
最初に、職人であるドワーフが挨拶して来た。
ドワーフ特有の低身長であるが、やけに貫禄がある感じの男だ。
「職人として来たドワルドだ。
店長、よろしく」
「よろしく頼むよ。
ドワルドさん、貴方の仕事ぶりに期待してるよ」
「おう、任せといてくれ。
ただ、ほかの4人はヒョロくて使いもんになるんかの?」と言った。
ドワルドは、一言ばかり口が多い人なのだろう……。
「あはは、それをうまく使うのも職人の仕事ですよね」と、それに対して返答した。
残り3人も挨拶してきたが、主に割のいい仕事だったという事で仕事を請け負ったとの事。
まぁ、仕事だしそんなものだよね……。
残り一人は、成人したばかりの若い男が、ハンバーガーとコーラ好きでココの賄いが食えると聞いて仕事に応募してきたという。
話を聞くと、お店がオープンしてから毎日来ているという剛の者であった……。
お店が、好きという理由で応募されるのは、店長として悪い気はしない。
「君、名前は?」
「あっ、僕はコッペって言います」
「コッペ君ね。料理とか興味あったりするかい?」
「基本は食べる専門ですけど、美味いものは作りたいと思いますね」
「そっか、そっか。うん、ありがとう。
……という事で、みんな自己紹介も終わったので現場に移動してもらいます。
現場といっても、お店の裏の庭ですけどね……」と言ったら、笑われた。
「では、ついて来て下さい」
庭に行く為の柵を開け工事スタッフを誘導する。
庭に、長方形の大穴が空いてるのを見て一同が驚いていた。
「一応、穴を掘るのと排水設備はすでに作ってあるんで、貴方達に作ってもらいたいのは、安全性のある地下室と入り口の階段です。
あと、個人的にお願いしたいのは倉庫を兼ねてるので棚を作ってもらって、それを地下室の天井を支えれる柱な感じに仕上げてくれると嬉しいかな」と、ドワルドに指示を出した。
「となると、注意点は強度と耐圧じゃな。
ここまで進めてもらってるんだ、どうにでもなるだろう」と、ドワルドは答えた。
「うん、後は任せたよ。道具とかは一応揃えて置いてるんで自由に使ってください。
足りないものがあるのなら、こちらに提案してください用意しますんで」と、皆に伝えた。
「お昼になったら昼休憩と、仕事の途中途中に疲れすぎないように小休憩を取る事、それと仕事の上がりに関してはドワルドさんの指示で頼むよ。
それで、仕事上がりの際はドワルドさんが私に連絡を下さい。
昼休憩の時は、子供達に料理持って来させるんで、それを食べてくださいね」
「一つ気になるんじゃが、この大穴を削った時の土は、どこに行った?
最後、天井を埋める時に使うんじゃが」
「ああ、それはなんとかなるんで。
最後の埋め作業が始まる時に私に言ってください。
あと地下室できたら、お店から地下室に出入りできるように、裏口も作ってもらっていいかな」
「それくらいなら、簡単なもんよ」と、ドワルドが答えた。
「……という事で、皆さん今日からよろしくお願いします。
お店が休みの日は、作業もお休みになります」
よし、挨拶も済んだし。
自分も仕事に戻るかと思っていたら、子供達もお店に集まってきた。
今日も、元気に働こう!!
何事もトラブルもなく働いていると、時間の流れを早く感じる。
1日、1日と、次から次に時間を消化して行く……。
そして、いつものようにお休み前日の終業時間になった。
明日は裏庭に休みを利用して石窯を作ろうと思い、趣味のお風呂作りの為に石窯作りかたをドワルドに聞いてみた。
「なんじゃ、店長。石窯を作りたいのか?
経費と給料さえ出してくれりゃ、立派なものを1日で俺が作ってやるよ」
「それなら、ドワルドさんにお願いしようかな」
設計図と仕様をドワルドに伝えたら、明日はドワルドが石窯を作ってくれることになった。
「手伝いは?」
「いらん、いらん!! ドワーフ特性の石窯だ、下手に手伝いを入れられると性能が落ちる」
「そうなると、私は何をすれば?」
「普通に休みを満喫してればいいじゃろ。
まぁ、そこまでいうのなら。
美味い酒でも、仕事終わりに持ってきてくれると嬉しいのぉ」
「けど、ドワルドさんが、今週休み無しになるんでは?」
「馬鹿を言うな、店長。
1日8時間程度の勤務で、勤務時間内に休憩時間もかなり取らせてもらっていて、こんなもの働いてるウチに入らんよ。
正直、これでこの高給はありがたい限りだ」
「ここ来る前のドワルド達って、どんな感じに働いてたの?」
「飯食って酒飲んで寝る、時間があれば十分さ」
あっ……お察し……。
ブラックな的な何かをお察しした。
「ウチじゃ、それやらせないからね。
お店の夜勤はやるつもりもないし……」
「あー、わかっとるわかっとる。
明日は、指定された場所にワシが石窯作りしておくから。
店長は休んどけ、明日はシスターと乳繰りあってりゃええじゃろ」
「ちょっ!! 何言ってんの!?」と、動揺した。
一週間の間で、そういう仲だと思われてたのか……。
他人の目って恐ろしいなと考えてたが、ドワルドにはお礼はするべきだな。
明日の、ドワルドの仕事のお礼に、[焼酎]を異世界取引で設定しておいた。
とりあえず、[焼酎]の芋は人を選ぶが、飲兵衛は芋を選ぶイメージなんだよなぁ。
芋焼酎と麦焼酎の2種類を取引しておこう。
「それじゃ、とっておきのの酒を二本を庭の荷物置き場に明日の朝おいとくから、仕事終わりにでも持って帰ってくれ」と言って、この場を離れた。
エミリーと乳繰りあえって、ドワルドもとんでもないこと言うなぁ。
そんな事を考えていたら。
子供達も帰る準備が終わり、エミリーが挨拶しにきた。
「今日は、この辺で子供達を帰らせますね。また明後日お世話になります。
それで、明日はお店が、お休みなんですけど。
ハジメさん私に付き合ってくれませんか?」
「ふぁい!?」と、変に動揺して変な声が出てしまった。
「あっ、はい。やる予定が潰れて予定が空いてしまったんで、喜んで付き合いますよ」
ええい、脳裏にドワルドの乳繰りの言葉が離れない。
冷静になれ……冷静に……。
極力冷静を装って、
「それででは、明日は迎えに孤児院に行きましょうか?」と、聞いてみた。
「いえ、私がここまで迎えに来ますよ。10時に迎えにきますね」と、エミリーに返答された。
「それでは、子供達も待ってますんで。
今日はこれで失礼しますね」と言って、エミリーは教会へ帰っていった。
明日は、デートだ。乳繰りあうのか? いやいやまさかな……。
次で3回目のデートなんで、何が起きてもおかしくないですよね。
そろそろまとめ、が欲しくなってきたんで。
本日19時に現在の状況の纏めをアップします。




