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報告

 お屋敷に帰ると、シズクはお屋敷に帰ってきていないようだった。


「商人の旦那、ギルドへの報告どうだった?」


「あぁ、二人の身元がわかって二人とも保護してもらえる事になったよ」


「その割には、浮かない顔してるじゃないか……。

 どうせ、今日の夜もお盛んなんだろう。それで、その表情はおかしいよな」


「ふっ、そうだな。

 顔に出るようじゃ、私も商人としてまだまだだな精進するよ」


「本当のところを言ってくれ。

 あの二人の状態についてだろ?」


「あぁ、あの二人が繁殖の道具として使われていた割に洞窟の中にはオークが少なすぎた。

 彼女だけでも1000以上のオークを産んでいた。

 この数字が、真実ならあの洞窟のオークはあくまでも一部だ。

 明日から、サドタの街のギルドで討伐は無しのオークの住処を探す依頼が、ギルドと貴族の手によって出される」


「探すのは冒険者で、討伐するのは商人の旦那かい?」


「よくわかったね……」


「僕も手伝おうかといっても、討伐に関しては足手まといなのがわかるから。

 明日からのギルド依頼は僕が盗賊らしくバッチリ解決してやるよ!!」


「あぁ、期待してるよ!!画家の旦那」


 まさか、挙式の前日付近にオークの大討伐する羽目になるとは……。

 しかし、シズクには任せれないし。

 この問題を解決しないと、4号店にも悪影響が出かねない案件だから俺がやるしかないな。


 ……。

 …………。


 さて、気持ちを切り替えよう。


 今日の相手は順番からすると、キャリーとアリアかな。

 二人とも超積極的タイプなので、二人に任せるのも良いな。

 案の定、二人は積極的で色々と楽できた。


 アリアがキャリーを羨ましがっていたのが、「初めての相手がご主人様なのが羨ましい」と、ベッドに残る、赤い跡を見ながらいってきたので[ヒーリング]と[ヒール]を使いアリアの身体の部分的な修復を行なってあげた。


 良くも悪くもこれで、二人とも血の契約が結べたのかな。


 翌日からは、ギルドの報告があるまでひたすら嫁の相手を続けた。

 死ぬかもしれないクエストになる……やれるだけやっておきたい。(意味深)

 手の空いた嫁さんに挙式の準備を手伝ってもらい、ギルドに依頼したりして挙式の準備を続けていった。


 ギルドのオークの住処についての報告があると連絡が入った。


 報告が入る前に、私は全ての嫁さんの旦那になることができた。

 現在、仕事を一切していないので嫁さんの相手を2〜3周する時間的な猶予はあった。


 ちなみに、特殊なプレイはアリアとリーネの二人だけってところか。(部位治療)

 回復魔法の間違った使い方のような気もするが、それは気にしない方向ということで……。

 あと、オークに襲われた。おねーさん達にもこの治療を施すのもありか?

 そうだ、スミス神父達のところにいる貴族に壊された少女達も治療してあげなきゃな。


 そんなこんな色々やっていたら。

 嫁、全員と血の契約を結んだ……。

 私が彼女達にとっての魔王となる、彼女達の心を奪いを私が独占する……。

 魔王の因子は無くなったが、私が魔王候補だったことを考えると、これは面白い落とし所じゃなかろうか?


 オークキングを倒してからしばらく、シズクは姿を見せていない。

 国王陛下や、貴族連中などのそういった連中へのお披露目に使われてるんだろうな。


 ギルド職員が報告に来てくれた後に、レクターさんが自宅に報告書を届けてくれた。


 ギルドからの報告書が30以上ある……。

 そのうちの半分を画家の旦那が発見してくれている。

 あの人、今日は書斎(漫画だらけ)で朝っぱらから本読んでたけど、やることはやってくれるのな。


「うわぁ、結構多いなぁ……まぁ覚悟はしてたよ」


「にーちゃん。すまない、一人だけに頼ることになって……」


「俺。明日、挙式なんですよ!!

 レクターさんも転送の魔道具を使っていいんで来てくださいね」


「大規模討伐なのに、にーちゃんはいつも通りだな」


「そのかわり、依頼料ははずんで貰いますからね!!」


「あぁ、街の一大事だ。

 街とギルドと貴族から報酬を出すよ」


「まぁ、サドタの街には4号店があるんです。

 社長の私がやらないとね」


 自宅に、みんなが集まってきてくれている。


「ごめん、みんな。アレには頼りたくないけど。

 魔道具屋のアレを使うわ……。使いすぎて理性飛んだら私をみんなで叱ってくださいね。

 ノルニルさんも、ごめんね。

 一度、身をもって注意してもらったのに……」


「いいんですよ、今なら私達も楽しむだけですから」


「そ、そっか」


「解除の方法なんて簡単ですから、二階堂さんに襲わせてスッキリさせたところで、ヒーリングを使う。

 エミリーさんに、怒られたらすぐ立ち直るでしょ。二階堂さんは」


「たしかに、そうかも……」と、言うとエミリーは照れていた。


 魔導具屋のアレを使った後に、

「それじゃ行ってくる!! 俺、帰ってきたら君達と結婚するんだ!!」と、嫁さん達に言った。


 それを聞いていた画家の旦那がツッコミを入れてきた。


「おっと、商人の旦那。それは言わないお約束ですぜ!!不吉っす。

 僕の調べた洞窟には全てオークキングが確認できたんで、気をつけてください」


「ああ、わかった」と、画家の旦那に答えた。


続けて、見送りをしてくれている嫁さん達に話した。


「んじゃ、みんな。挙式の準備よろしくね!!

 土産話持ってきてやるよ!!」


 [転送魔法]でサドタの街へ移動した。


 まず一つ目の洞窟を探索する、[ライト][ブレッシング][スピードアップ]を欠かさないようにかけて、[ファイアランス]で次々とオークを蹴散らしていく。


 大広間に、オークキングがいるのが[魔力視]と[双眼鏡]で確認できたので、覚えたばかりの[ストームガスト]を放って討伐をしていく。


 当然、運命剣による威力上昇があるので一撃でモンスターを全滅できるのだが。

 魔力の消費がヤバくて回復が追いつかない……。


 仕方ないので、二つ目のアレを利用した。


 奥までマッピングを済ませて、宝物庫のものを全てアイテムボックスへ放り込み。

 攫われた男や女、餌にされかけている人間を眠らせギルドに連れて行き回復させる。


 今日はギルドは、私のためだけに24時間の営業をしてくれている。

 そして、次の探索場所を探し次々と攻略していくが、あたりは暗くなってきている。


 すでに、三つ目のアレも使用して完全にデッドラインである。

 まだ半分も探索が済んでないぞ……。


 全ての洞窟のオーク討伐と冒険者の救出を終えて、ギルドに向かった時は翌日の昼過ぎだった。

 レクターさんは、ギルドの代表としてお屋敷へ移動したらしい。


 結局日が変わった後も、計三つのアレを使うことになった。

 二日で計6つ魔導具屋の薬を使ったので、薬の切れる最終日に暴走不可避である。

 それは仕方ない……。それよりヤバいのが、すでに挙式が始まって三時間以上過ぎている。


 みんなとの挙式に遅れてしまったな……。


 それでも、一日、遅れればそれだけ犠牲者が出るし仕方ない。

 しかし、今回は犠牲者がいたとしても[魔力視]と[レイズ]で、死者を洞窟内で蘇らせるのはやめておいた。

 人かオークのどっちが蘇るかわからないし。


 全てのオーク討伐の依頼書の手続きを終えて、[転送魔法]でお屋敷へと移動した。

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