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商人と転送魔法

 先日のゴブリン騒動の件の事後処理と、ゴブリンの討伐依頼の報告を行う為にギルドへ行った。

 先々日のゴブリンから採取したアイテムと魔石の買取と、シェリー救出の為に討伐したボスゴブリン等の買取をまとめて行い、何の問題もなく買い取りが済んだ。


 しかし、 人命救助の件で町長とギルド長から礼があるということで、ギルドの個室に呼び出された……。

  個室で待たせてもらっていると、ギルド長のマルコさんと町長らしき人物が部屋に入ってきた。


「よう、待たせたな。

 今回は大活躍だったみたいだね。

 ギルドが探索隊を向かわせる前に、君一人で片付けたと聞いて驚いたぞ」


「知り合いだったんで自分は動いただけですよ。

 それ以外なら今回みたいなのは、御免被りたいとこですね。

 あくまでも私は商人ですから……」


「ははは、ハジメ君らしいな……。

 商人やめて冒険者にならんかねと言っても無理筋っぽいな」


「すいません。2週間後にはお店をオープンしなきゃいけないんで、どちらにせよ無理ですね」

 と、ギルド長と会話をしていたら、もう1人の男性が会話に入ってきた。


「ゴブリンの住処を1人で壊滅できる力があるのに、商人というのも勿体ない気もするが……。

 はじめまして、セカンタの町長をしているミルコだ。ここのギルド長のマルコの兄だ」


「はじめまして、商人の二階堂始です。

 ご兄弟なんですね、お二人は」


 町長は、その問いにこう答えた。

「教会のスミス神父に必死に救出を頼まれてな、弟のマルコ(ギルド)に依頼を出した所を無事に君が片付けてくれた。

 それも、ギルド依頼外での救出という事もあり謝礼が出ないので、町長として、せめてお礼くらいは述べておこうと思って時間を取ってもらった」


「気は早いハナシですけど、彼女達はウチの店で働いて貰う予定なので、店長の責務を果たしただけです。

 なので、お礼に関しては気持ちだけで十分ですよ」


 エミリーに泣いて頼まれて断れなかったとは言わないでおく、建前と本音って凄く大事だからね……。


「そうなのか? それと、そのお店は何処に出店する予定なんだ?」


「あぁ、ギルドの空き物件をハジメ君にギルドとして貸し出したんだよ。ミルコ兄さん」


「ギルドの物件を借り受けるような人物なのか? 君は?」


「私も、早くオープンが楽しみで仕方ないよ……」と、何かを期待したかのようにして、ギルド長が言ってる……。


「あはは、マルコさん。

 煽てますね、コーラ飲みます?」


 煽てられて、悪い気はしないものである。


「そう言ってくれると思ったよ……」と、笑顔のギルド長。


「ミルコさんもどうぞ、試してみてくださいよ」


 2本のコーラをキャップを外して2人に渡す……。


 受け取ると同時に、コーラをのみほそうとするギルド長。

 それをみて、町長もコーラを飲みはじめた。


「見た目と違って、甘い、そしてこの口の中で広がる泡が心地いい」と、町長も気に入ってくれたみたいだ。


「ウチのお店の主力商品ですんで、よろしくお願いします」と、宣伝しておいた。


「「オープンを楽しみにしているよ……」」と2人に言われてしまった。


 そして、兄弟で何か頷きあってる……。

 なんか、企んでるだろうなぁ、この2人。


 ギルドには、討伐した、ゴブリンとかを買い取ってもらいましたし。

 ギルド長の支持で少し色つけて貰えたので、ミスリルの剣の購入分は取り戻せたので問題なしである。


「今日はやる事が多いんで、この辺で失礼しますね……」と言って、この場を後にした。


 そして、[転送魔法]で、ファービレジの村へ移動した。

 今回村へ来た理由は、この村のギルドに、ビッグフロッグを買い取って貰えないかなと思って来たのである。


 [転送魔法]を覚えたからこそできる、荒技である。


 そういう訳で、早速村のギルドに向かった。

 お昼時だが酒場は、それほど繁盛していない。


 奥のギルドの受付は、受付のお姉さんが一人で応対していた。

 うへぇ……この列に並ぶのか、ここの村のギルド長は何処いった。


 ……。

 …………。


 30分ほど待ってようやく自分の順番が回って来た。


「次の方、どうぞー」


「ども、お久しぶりです」


「あっ、あなたは」

 受付のお姉さんに、顔は覚えられていたみたいだ。


「ちょっと、買取について相談があって来たんですけど」


「あなたの件は、ギルド長に話を回せって言われてるから、ちょっと[奥の宿]の食堂まで行ってギルド長と話しして来て貰えないかしら」と、受付のお姉さんがいった。


 それと、「ギルド長、早く休憩から帰って来てください」と、小さく最後に呟いたのが聞こえた。


「あっ、そうなんですか。わかりました」と言って、その場を離れた。


 まぁ、もともとから奥の宿の冷蔵庫について聞いておこうと思っていたので、ちょうどよかったかな。

 そんな考えをしながら宿屋へ向かった。


 えっ、ナニコレ……。

 食堂に行列ができてる。

 一度、宿屋で旦那さんに話聞いとくかと思い、宿屋へ入った。


「いらっしゃい……って、にーちゃんか!!

 食堂の行列、見てくれたかい?」


「見ました。なんですかアレ」


「にーちゃんが売ってくれた商品が、お客さんを呼んでくれてるんだよ」


 あぁ、露店出してた時のお客さんがこっちに流れたのかな……。


「それで、今日はなんのようだい……」


「いや、奥さんに売り上げの状況とか聞く予定でしたが大丈夫そうですね。

 後、冷蔵庫について聞こうと思って来たら。

 この行列のおかげでお店に入れなくて、旦那さんに協力してもらおうかなと思って……」


 お客としてじゃなく、販売側として店に入りたいがあの状況じゃ、割り込みしていると勘違いされそうなので、関係者(旦那)に協力してもらおうと思ったわけだ。


「ああ、そういうことか。

 よし、それじゃ行くか」


 旦那さんは宿屋のカウンターに清掃中の札を立て宿屋を出ていく、旦那さんについて行くような形で食堂へ入っていった。

 そして、カウンターまで連れて来てもらった。


「ありがとうございます」


「いや、いいよ。この繁盛も、にーちゃんのおかげだからな」と言って、旦那さんは宿屋へ帰っていった。


 お店のカウンターに、俺の知らない店員さんが増えてる。


「あ、すいません」


「先程、旦那さんに連れられて来た方ですよね」


「そうです」


「どのような、要件でしょうか?」


「あー、奥さんに用事があって来ました」


「奥さんですね。ちょっと、呼んできます」


 店員さんが、奥さんを連れてやってきた。


「あ、あなたは……」と、俺に気づき奥さんが話しかけてきた。


「どうですか? コーラの売れ行きは?」


「本当に忙しいですよ。

 おかげ様でスタッフを増やして対応してます」


「在庫は大丈夫ですか?」


「この調子だと、半年は持たないかもです……四ヶ月くらいで在庫がなくなりそう」


「それなら三ヶ月後位に、こちらに伺いますね。

 それと、今日は奥さんに質問があってきたんですよ……」


「なんですか? 答えれる範囲なら答えますよ」


「冷蔵庫に使ってる魔道具って、何処で購入されました?

 あと魔道具の燃料ってなんですかね?」


「あぁ、それならセカンタの街の魔道具屋さんですね。

 魔道具の燃料は、魔石が燃料ですよ」と、教えてもらった。

 魔道具か、後で買いに行こう。


 後で、町を回る()()してるからその時にでも……。


「後、すいません。お店にギルド長が来てませんか?」


「ああ、あの人なら。

 昼頃になると、あそこの奥の席にいるよ」


 奥と席にいるギルド長を指を指して教えてくれた。

 あっ、ギルド長がいた……。


「ありがとうございます。

 三ヶ月後に納品にきますんで、その時はよろしく」と言って、この場を離れギルド長の元へ移動した。


「お久しぶりです。受付さん、あなたギルド長だったんですね」


「あはは、いやあ受付の彼女が優秀なんで、昼休みは毎回ここで食事にきてるのさ……。

 ところで、君はセカンタの町に行ったはずだけど、今日はなんのようだい?」


「そうでした。

 案件を持ってきたんですけど、ギルド長に聞いてくれと言われたんで、ここにきました」


「それで、案件を聞こうか?」


「セカンタの町の近郊で討伐できるビッグフロッグを、この村のギルドで買い取っていただけないかなと思いまして。

 企業秘密ではありますが、新鮮なままビッグフロッグをお届けできる方法があるので……。

 それで、この村がどれくらいなら仕入れてくれるのかなと思いまして」


「うちの村には在庫がないから、200匹くらいまでなら引き取れるよ。

 ただし、解体はした状態で持ってきてくれ。

 後、ビッグフロッグの魔石の買取は不可で送料込みで一匹あたり22ゴールドで買い取るよ。

 鮮度次第では価格が下がる場合もあるので、そこだけは注意してくれよ」


 と言って、ギルド長はギルドの証明書をまた書いてくれた。


「そしたら、ビッグフロッグ200匹を2~3日後には納品しますね」


「えっ!?」と、ギルド長は驚愕していたが。


 そのまま、その場を去り、[セカンタ]の街へ帰り自分の店へ帰った。


 ふぅ……。

 昼ちょっと過ぎか、指定の時間には間に合ったな。


「すいません、ハジメさんいらっしゃいますか?」と、エミリーの声が聞こえた。


「いるよー。ちょっと待ってて」


 [クリア]の魔法で服や体を綺麗にして、エミリーに疲れを見せてはいけないので、[栄養ドリンク]をグイッと飲み。


 軽く[香水]を付けて、階段で一階へ降りた。

 そこにはシスター服ではない、私服姿のエミリーが立っていた。

[栄養ドリンク]と[香水]の異世界取引に関しては、次の話で説明があります。

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