ネタばらし。
ギルドの来客室には、私とアリア、ギルド長のマルコさんと副町長のスミス神父とミルコさんが、各自椅子に座っていた。
空いている席に私とアリアは座った。
「呼び出しに応じていただき、ありがとうございます。
業務に完全復帰しましたので、その挨拶と皆さんに先日の件の顛末をお聞きしたくて、呼び出さていただきました」
「私は先程挨拶してるんで、先に副町長の二人から挨拶して下さい」と、マルコさんが言ってくれた。
「ハジメ君、大丈夫だったみたいだね。
本当に良かった」と、スミス神父が心配してくれてたみたいだ。
「町長、倒れた割には元気そうで何よりだ」
「ミルコさんも、一度死んだ割に元気そうじゃないですか」
「そりゃ、そうだ」
「「あはははは」」と、私とミルコさんでお互いを笑いあった。
「それで、ハジメ君ギルドへ来たのは、先日の貴族との件だよね」
と、マルコさんが聴いてくれた。
「ハイ、そうです。
私が倒れていた間の出来事を、御三方に聴きたくて、ギルド経由で呼び出してもらいました」
「それじゃ、最初に教会側から報告をするね」
「はい、お願いします」
「結論から、言うと死者0行方不明1人生存5000人だよ」
「そうですか、行方不明はリストア様ですよね」
「そうだ、それ以外は治療も終えたので、サドタの街の帰路に着いてるよ」
「わかりました。
救護活動お手伝い、いただきありがとうございます」
「次は、私かな?」と、マルコさんが言ってきた。
「はい、お願いします」
「さっきスミス神父が言ってくれた通り、全ての敵兵を確保してその翌日には釈放して、ボルグ様の指示で帰路につかせたよ」
「わかりました。ギルドの支援に感謝いたします」
「それじゃ、残りは私だな。
今回の件の責任と賠償に関しては、ボルグ様が引き受けるとの事だ。
それと、今回作られた城壁を本格的に作改修する案が出ている」
「そうなると、請求はボルグ様にって事だよね」
「まだサドタの街に帰ってる帰路の最中だろう」
「そうだよね。それは到着するであろう、一週間後にやるとして、城壁は残すんだね撤去しなくていいと?」
「それで構わないよ」
「出入り口が、一箇所は不便じゃない?
南は抜けれるようになってるから、北の高台部分を取り払っておこうか?」
「たしかに、その件は町長お願いする」「明日にでもやっとくよ」
「それと、もう一点ある町長の施設に対して、募金がかなりの額が集まってきている。
今月末にでも、持っていけばいいか?」
「服屋でも募金の話聞いたよ、募金は月末で大丈夫だよ。
それで驚かれるかもしれないんだけど、二週間後にリニューアルオープンして営業再開します」
「「「えっ!!」」」
「それで一週間後にはほぼ完成しますんで、御三方遊びに来てください。
もともとから、一週間はテストも兼ねて従業員と施設全てを完全休業にして、テナントの人達にも解放する予定だからね」
「リニューアルという事は、何か変わるのかい?」と、ギルド長が食いついて来た。
「今度は、浴場のお風呂の種類が増えます」
「「「ほぉーー」」」
「まず、サウナですね。この辺りでも有名な蒸し風呂施設です。
次に浴槽を増やして、蒸し風呂施設とセットで水風呂を作ります。
その次は、薬草風呂ですねハーブなどの香りがするお風呂を作ります。
最後に、壺風呂です大浴場とは違い一人用のお風呂になります。
今回増えるのはその4つですね」
「あまりにも仕事が早すぎるが、襲われる前から準備してたな?」と、ミルコさんが言って来た。
「おっと、それ以上は言っちゃいけない。
もともとから、リニューアルするつもりはあったからね。
今のウチの建築班が集まれば、こんなものですよ」
「これだけのゴタゴタがあっても、ハジメ君はいつも通りだね」
「まぁ筋書き作って、それをなぞってるだけですよ。
今回の件は特に嫁さん達の身の危険もありますし、それを排除するように動いただけですよ」
「一体何をしたんだい?」と、スミス神父に聞かれた。
「ライアン神父に聞いてません?
セカンタの町に来た理由とか。」
「あぁ、それですか?」「 それを上手く使って矛先を完全に私に向けたんですよ。
あまりにも、効果的でスピード決着になりましたけど」
「詳しく聞かせてほしいね」と、マルコさんが言ってきた。
「スミス神父がまず知ってる通り、エミリー、シェリー、キャリーに対して、あの貴族が執着してるのを知りました。
なので、セカンタの町に来てくれたお礼の名目で、彼女達三人をお嫁さんとして、あの貴族に紹介したんですよ。
あの場で嫁にちょっかい出そうとするなら問答無用で消せましたけど、その段階で息子のボルグ様とは話がついてました」
「ほうほう」
「それで、私を標的に向けたんです。
ただそれだけではまだ弱いので、あの貴族の悪癖部分を全て潰してやったんですよ」
「「「おー」」」
「今ここにいる、アリアなんですけどサドタの街の教会の子で、あの貴族に養子という名目で託されてます。
実際はかなり酷いことをされてるのを、三号店を貸し切りにした際に確認したんです。
酷い扱いを受けていたので、彼女達の存在をまず救わないと矛先の向きが緩くなってしまうので、
15万ゴールドを使い、この子や壊れている少女達も含めて私が全て買い取りました」
更に話を続けた。
「お金が手に入れば貴族は必ず少女を買いに動く、だからあの街のギルドと協力して買わせないようにまず動いて、次に供給源となっていた教会そのものをなくしました。
その流れで現在ライアン神父と、孤児院の子供達はこの町に来てもらいました」
「確かに、そこまで念入りにやってれば、執念を見せていた。
三人を嫁に持つハジメ君に矛先が行く」と、スミス神父が言い当てた。
「貴族が大規模な出兵した場合は、ギルドを通じて連絡をもらうようにしてたので対策が取れました」
「要するに、ハジメ君があの貴族をハメたと……」と、スミス神父が関心してた。
「ウチの町長は、本当に恐ろしいな……。
噂のドラゴンくらいじゃ手に負えないな」と、ミルコさんが言った。
「まぁ、とりあえず一週間はノンビリできそうですね」
「ハジメ君も、今まで忙しかっただろうし、嫁さん達と一緒に居てやればいいさ」と、マルコさんが言った。
「そうですね、家族サービスしたいと思います」
反転衝動や魔王の事などは色々と面倒なので伏せておいた。
「とりあえず、伝え終わったんでそろそろ帰りますね。
わざわざ、来ていただいてありがとうございます」
「町長、この町を守ってくれてありがとうな」と、ミルコさんが言ってくれた。
「私は、町長ですから……」と、言ってアリアと一緒にギルドを離れた。
そこから一週間の外出は狩にいく程度で、家でみんなと一緒にのんびりと過ごした。




