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乱獲はいけないと思います

カエルの肉って、鳥の肉に食感が、似てるんですよね。

(味は、蛙とわかってなければ普通に美味しい)


実家(田舎)によくいる大きめの蛙の、ウシガエルは、

実は外来種と知って驚いたことがあります。

 朝だ……。


 昨日はランタンの灯りだと暗すぎる為、戦利品(漫画)を手に入れたが読めず、そのまま寝てしまった。

 今日は[異世界取引]を使い、朝から漫画を読む事にした。


 この世界じゃ夜は暗すぎる、電気が欲しいな。

 まあ、灯りに関しては魔道具があると思うので何とかなると思うが、電気が使えれば夜間にやれる事の幅が広がるハズ。

 この件は追い追い考えるとして、今は読書を楽しむとしよう。


 昨日の稼ぎが200ゴールドだった……。

 半日の稼ぎとしては良いのかもしれないが、モンスター討伐は命の失う危険性がある。

 つまり、命の値段として200ゴールド(約2万)は、安いのか高いのかという話になるのである。


 とりあえず一ヶ月の間、購入できず放置している。

 現世(日本)の一ヶ月前の号から漫画雑誌を購入した。

 ここに関しては、[異世界取引]のスキルが幅をもたせてくれたみたいである。


 ジャ◯プや、マ◯ジン、サン◯ー、チャン◯ョンは普通に取引することができた。


 今日の俺はテコでも動かないぞ!!

 [異世界取引]で、ハンバーガーとコーラを取り出して読書に明け暮れた。

 こんな調子で、ひたすら読書を続けて3日程潰してしまった。

 読み終わったら次の本を買うの繰り返し……を繰り返した。


 だ、ダメだこの生活……。

 こんなの続けてたら人間として腐っちゃう、明日から俺は本気出す。

 明日からは真面目にやろうと決意し、そのまま眠りについたのだった。


 もう少しお休みを有意義に過ごすために、[異世界取引]で[参考書]を指定した。

 電気をどうにかできないか、考えてみるいい機会だし、空き時間を使って、調べる(勉強する)事にした。


 3日ほど家から出てないので、体が重いが運動も兼ねてモンスター討伐を再び行う事にした。

 覚えた魔法も試してみたかったからである、モンスター討伐をする理由はそんな所だ。

 今日の目的はビッグフロッグ狩りを行う、町から出てモンスターを探した……。


 モンスターがいた……。

 こちらに気づいてないので、離れたこの場所から[ファイアランス]の魔法を放ってみる。

 炎の矢が放たれ、炎の矢がビッグフロッグに突き刺さる!!

 炎の矢が刺さった部分から炎上して、ビッグフロッグが絶命した。


 同じように、他の初級攻撃魔法を大きなカエル相手に試し打ちを行った。


 ファイアランス等の、〜ランス系の魔法は、即射、単発の属性魔法で、割と扱いやすいのが解った。


 ちなみに、ビッグフロッグを一撃で仕留めれたのは、[サンダーランス]と[ファイアランス]の二つだった。

 [ファイアランス]に関しては、炎上の追加ダメージで倒している感じだった。


 逆に3回程撃つ必要になったのが、[アイスランス]と[アースランス]だった。

 アイスランスは属性被りで威力減少で、アースランスは追加ダメない分、効率良くなかった感じだろうか。


 傷がつきにくいので、ビッグフロッグを狙うのは[サンダーランス]がいいのかな?

 そんな感じで、モンスターと魔法の属性による相性等を探りつつ狩りを続けた。


 遠距離からの攻撃の為、逃げられる事がなくなったので狩りの効率が上がり、次々とモンスターの討伐を続けて大量のビッグフロッグを[アイテムボックス]に入れていった。


 うん、やり過ぎたかもしれない……。


 夕方になる頃には、討伐数が3桁を超え123匹討伐していた。

 当然、こんなに狩り方をするとレベルも上がってしまう訳で……。

 3レベル程上がって、レベル8になっていた。


 レベル8までに魔法を複数覚えた。


 ライト(暗闇を照らす魔法)の支援魔法を一つ覚えた。


 次に、


 ・ファイアウォール

 ・アイスウォール

 ・サンダーウォール

 ・アースウォール


 4つの属性のウォール系の魔法を覚えた。

 あと、商人スキル[鑑定]も覚えた。

 なんだろう……。この、商人スキルのオマケ感。


 魔法の充実振りをみると、ある種の困惑さえ覚えてしまう。

 しかも、3つのステータスの伸びがものすごくいいような気がする。

 体力と、賢さと、運の良さの三つのステータスが特に伸びがいい。


 これは、もしかしたら女神様の案件なのか? だとすると教会で聞いたほうがいいのか?

 まぁ良い、ビッグフロッグ取り過ぎたんで教会におすそわけしよう。

 ついでに、この状態について後で教会で聞いてみるか……。


 とりあえず、ギルドへ行き受付に並んだ。


「討伐したモンスターの買取をお願いしたい」


「どのモンスターですか? 部位での買取をですかね?」


 この前、受付してくれた人じゃないので、また説明する羽目になった。


「ビッグフロッグの買取ををお願いしたい」


「では、部位の数をこの書類に記入してあちらの買取場へ行って下さい」


 書類に、ビッグフロッグ 120匹 と記入して受付に渡した。


「ああ、ビッグフロッグ120匹ですね……って120匹!?

 少々、お待ちください上司と変わりますので」


 しばらくすると、ギルド長のマルコさんがきた。


「ビッグフロッグを120匹持ってきた奴がいると聞いたが。

 ハジメ君、君か……」


「ああ、どうもマルコさん、お久しぶりです。」


「120匹は流石に無理だと思うが、どうやって運んでるんだ?」


「ああ、このバッグが特別製なんですよ……」と、バッグを叩いてみせた。


「マジックバッグか……。

 若いのにそんな高価な物を持ってるとか、君は貴族か何かか?」


「まさかぁ、運良くコレを手に入れただけの商人ですよ」


「そうか、状態などを確認したいので、 あっちにある買取場へ動いて貰えるか」


「はい、わかりました」


 なんか、周りがざわついている。


 おい、この前の商人がビッグフロッグ120匹狩ってきたらしいぞ。

 あいつ、商人の癖に魔法使って狩りしてたぞ……。

 ギルド長を何度も呼び出すとか何者なんだよあいつ。

 とか、そんな感じの声が聞こえる。


 そんな冒険者達の声を軽くスルーして買取場へ向かった。

 この前、買取をしてくれた受付さんとギルド長のマルコさんがいる。


「それじゃ、ビッグフロッグ出してもらっていいかな」と、マルコさんに言われた。


「はい」


 討伐した120匹を買取場においていく。


「状態、鮮度共にいいですよ。ギルド長」と、受付さんが言ってくれた。


「何匹か焼けたり、穴が空いたりしてるが、それでも状態は良いな。

 特に外傷がなく倒されてる奴が特に状態がいい」と、マルコさんが言う。


「あー、それ。

 [サンダーランス]で、一撃で倒せたんで目立った外傷がないかもです」


「君、商人だよな?」


「商人ですよ」


「なんで魔法が使える?」


「さぁ? ファービレジの村で転職した時に、ステータス的に魔法使いなれそうだけど商人か冒険者しか慣れないって言われましたね」


「それで魔法を使えてると言うわけか。

 それは、神の贈り物(ギフト)かもしれないな……」


「なんです、それ?」


「一部の人間に、送られる稀有な力で勇者なんかもその例さ。

 ギフト持ちなら、商人を辞めて冒険者にならないか?」と、マルコさんが言ってきた。


「待ってください、私は商人です。

 お店の開店までに空き時間があったので、ビッグフロッグ狩りに出ただけなんで」


「そうか残念だ。うちの町から勇者が出るかもと期待したんだが……」


「勇者は既にいるんじゃないですかね?」


「何故? そんな事がわかる?」


 あっ、失言してしまった。


「理由とかはありませんけど……。

 商人のギフト持ちがいるんですから、勇者のギフト持ちは俺より有用ですよ」


 女神に言われた皮肉を、俺自身でいう羽目になるとは。


 受付さんの鑑定が終わった。


「それで120匹の買取の件ですが、全て状態良しという事で取引させて頂きます。

 1匹20ゴールドの2400ゴールドですね」と言われ、受付さんから2400ゴールドを受け取る。


「はい、ありがとうございます」


 マルコさんが何かを期待してる目をしている。


「マルコさん、受付さんコーラ飲みます?」と言って、コーラを[アイテムボックス]から二本取り出し二人に渡した。


 嬉しそうに首を縦に降るギルド長と、コーラ? なにそれと首を傾げてる受付さん。


「それじゃ、今日はこの辺で失礼します」


 今回の討伐の結果、一ヶ月の間ビッグフロッグの討伐依頼がギルドから無くなったのは、また別の話である……。

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