聖なる夜に
今日は聖なる夜 クリスマス。今日は彼女とのデートのハズだった。でも
なんかくだらねぇことで喧嘩しちまって ついさっき振られた。
俺は神田侑李。大学生。振られて 行く当てもなく 夜の街を歩いていた。
「あー・・・俺の人生終わったー・・・」
と 一人つぶやいてみた。
「そんなこと言っちゃだめですよ!!」
と つぶやいた言葉に返事が帰ってきた。振り返ると そこには カゴを持った女がいた。
「あの・・・」
「駄目ですよ!まだまだ長く続く人生を 勝手に終わりにしちゃ!」
と なぜか俺に説教をしてくる女。なんなんだ?
「あの・・・何です・・・」
「あ!そうだ!是非 私の店によっていってください!ケーキ御馳走しますよ!」
と 俺の言葉をさえぎって すぐ近くのケーキ屋を指さした。コイツの店なのか。
行く当てのない俺は 取り合えず 誘いに乗ることにした。
店の中は 白を基調とした 落ち着いた雰囲気の店だった。
「なんのケーキがいいですか?たくさんありますよ!」
と ショーケースの前まで 俺の腕を引っ張ってきた。
「お前 名前なんて言うの?」
「私ですか?アリスです!14歳です」
アリス・・・
「ふーん・・・」
「で!?で!?なんのケーキがいいですか!?」
と 詰め寄ってきた。
「アリスのおすすめで・・・」
と 選ぶのもめんどくさいし そんな感じで流した。
「わかりました!今日はクリスマスなので・・・ブッシュドノエルがイイかなぁ?」
と 独り言を言いながら ショーケースからケーキを取り出すアリス。
俺は 近くにあった椅子に座った。
「どうぞ!アリス特性ブッシュドノエルでーす!!」
と 俺の前に 『ブッシュドノエル』って言う名前のケーキが出された。
「・・・いただきます」
「はい!」
俺が食べるのを ワクワクした目で見つめるアリス。
食べずらいな・・・と思いながらも 一口食べた。
「うまっ・・・」
それは 思ってた倍。いや それ以上に美味しかった。
「よかったぁ!」
と アリスは本当にうれしそうに笑った。