子供の大人、大人の大人
十年と二年くらい前のことだ。
当時十歳の僕は、学校で十年後の自分に向けての作文を書くことになった。
子供の感覚で大人になった自分へのメッセージを書いた訳だ。
作文のメッセージは内容はこんな感じだ。
「大人になったボクへ
おとなになったボクはきっとガンガンタバコを吸って
おさけもいっぱい飲んでいます」
今も大差ないと思うが、あの頃の僕はバカだった。
『大人になること=二十歳になる=喫煙と飲酒ができる』
こんな馬鹿みたいな単純式で、確かあんな文章を書いていたと記憶している。
因みに御年二十二歳の現在、タバコは煙たい上に健康を害してお金の無駄だから吸わない。お酒は嗜みでごくたまに飲む程度だ。
二十歳を過ぎて大人になったのかなと自覚することは、損得勘定で行動するようになったこと。
それが良い事のか、悪い事なのかは、まだまだ若い自分には分からない。
「大人になるって悲しいことなの」とは某RPGの有名なセリフ。
ちなみに筆者はそのゲームを遊んだことがない。