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彼女からの視点


4月13日(水)


桜美「ふぁ~」


窓を開けると温かい風が吹き込んできました。


桜美「今日もいい日だといいな」


私の一日がまた始まります。


桜美「頑張るぞ!!」


桜美の母「こら!!桜美!!遅刻するわよ!!」


桜美「えっ!?もうこんな時間!?遅刻する!!」


こんな感じでまた今日が始まります。







桜美「はぁ、はぁ、はぁ」


舞「おはよう桜美ちゃん」


机に座るとすでに来ていた舞ちゃんが声をかけてくれました。


桜美「おはようございます・・はぁ、はぁ」


舞「寝坊でもしたの?」


桜美「そう言う訳じゃなくて。ちょっと考え事してて」


舞「あ~分かる。でも遅れなくてよかったね」


時計を見るとすでに針は始業時間を指していた。


桜美「ふぅ、危なかったな~」


悟「おっす~。朝のSHRを始めるぞ~」


そして、SHRが始まりました。


悟「終わるぞ~」


・・・・終わりました。


~昼休み~


お昼のお弁当を食べるために伊吹くんと七海ちゃんと屋上に来ています。ちなみに舞ちゃんは陸上部のミーティング、ぽえみちゃんと城島くんは生徒会関係で生徒会室にいっています。


桜美「はぁ、疲れました」


伊吹「そんなこと言ってたら午後の授業は持たないぜ?」


七海「そうだね。午後は体育もあるからね」


桜美「う・・・・」


私は運動神経無いからな~


七海「伊吹くんって運動神経よかったよね?」


伊吹「まぁな」


桜美「そうなんですか」


伊吹「意外か?」


私は少し申し訳なさそうに言う。


桜美「伊吹くんは城島くんの秘書みたいで、体細くて50m走ったら息切れで倒れそうだから」


伊吹「怒ってもいいよね」


桜美「ごめんなさい!?」


伊吹くんの笑顔に黒いものを感じます。


桜美「でも、伊吹くんって運動神経いいんですか?」


伊吹「肉体労働の仕事で鍛えてるからな」


七海「工事現場とか?」


伊吹「そんなとこ。春休みは主にそれで稼いでたし」


私はこの話を聞いて私は疑問に思ってたことを聞いてみることにしました。


桜美「あの~。良ければいいんですけど、伊吹くんってなんでバイトしてるんですか」


伊吹「別に話してもいいけど」


七海「ここは私が話します。いいですか伊吹くん」


伊吹「いいけど・・・」


七海ちゃんが語り始めました。


七海「あれは17世紀の暑い夏の日のことでした」


桜美・伊吹「何のですか!?」


桜美「伊吹くんのバイトの話しじゃなかったんですか」


伊吹「第一そもそもバイトの話しをお前にした覚えがないぞ!?」


七海「冗談です」


七海はいつもみたいに唇に人差し指を当てた。


伊吹「ったく。俺のバイトの話しだったよね花咲さん」


桜美「はい」


伊吹「俺の家族は今俺以外は外国にいるんだ」


桜美「お仕事ですか?」


伊吹「うん。俺も何の仕事をしてるのは知らないけど。だから俺は中2の時までじいちゃんと住んでたんだけど死んじまってな。いくら親からの仕送りがあるからって高校でたら独立しないと駄目だろ?だから高校に入ってバイト始めたんだ」


桜美「そうだったんですか」


もう卒業した後のこと考えてるんだ。


伊吹「進路はまだ何も決めてないんだけどな」


伊吹くんはそう言って笑ってくれました。


~体育~


舞「やった。私の6連勝!!」


今日の体育はテニスなのですが舞ちゃんがコートで6連勝と圧勝しています。


ぽえみ「舞ちゃんも~強いね~」

桜美「そうですね」


体を動かしてる時の舞ちゃんは輝いてます。


桜美「ぽえみちゃん。七海ちゃんは?」


ぽえみ「ななちゃんなら~他のコートで~やってるよ~」


桜美「七海ちゃんも運動神経よさそうだもんね」


そう言えばぽえみちゃんと2人だけなんて初めてです。


ぽえみ「そうだね~」


・・・・・


桜美「ぽえみちゃん・・・今私の心を読まなかった」


ぽえみ「いい女の子は~心も読めるんだよ~」


桜美「そうなんですか」


こんなに寝むそうなのにスペックは人外れに高いんですね。


ぽえみ「それがぽえみクオリティなんだよ~」


また心を読まれました・・・・


舞「7連勝!!」


ぽえみ「また舞ちゃん勝ったんだね~」


桜美「七海ちゃんも勝ったみたいですね」


ぽえみ「ホントだ~ななちゃ~ん!!」


ぽえみちゃんが七海ちゃんに手を振ると七海ちゃんは手を振り返した。


桜美「仲がいいんですね」


ぽえみ「ぽえみと~ななちゃんは~小学生からの幼馴染さんなんだよ~」


桜美「そうなんですか!?」


ぽえみ「うん」


いいな。昔からの友達なんて私にはいないから。


ぽえみ「でも~今は私たちが友達だから~いいじゃない~」


やっぱり読むんですね私の心。



~放課後~


舞「あ~でも悔しかったな。後1回勝てば10連勝だったのに・・・・ブツブツ」


10戦目で負けた舞ちゃんが私の隣で愚痴っています。


京矢「じゃあ次頑張ればいいんじゃないか?」


桜美「城島くんの言う通りですよ。私なんて12連敗でしたよ」


京矢「桜美ちゃんはもう少し頑張ろうぜ・・・」


帰り道私たちは3人になりました。伊吹くんはバイト、七海ちゃんは水泳部に顔を出して、ぽえみちゃんは目を逸らしたうちに消えていました。


京矢「それより桜美ちゃん。クラスには慣れたかい?」


桜美「はい。皆いい人ですし」


京矢「それなら良かった」


舞「京矢くん生徒会は無かったの?」


いつの間にか立ち直った舞ちゃんが城島くんに聞いた。


城島「今日は珍しくふぁみ先輩が仕事しててな。ジュリアが怖がって今日は解散になったんだ」


舞「結局来ても来なくても機能しないんじゃないあの人?」


桜美「あの~どんな人なんですか。会長と副会長さんって」


城島「そんなこと聞くなんて珍しいな」


城島くんが珍しい物を見たようなとした。


城島「会長も副会長も見た目と同じだぜ。ふぁみ先輩は子供でジュリアがお母さんだな」


舞「なんか納得だね」


桜美「う~ん」


舞「どうしたの?」


桜美「みんなの話しを聞いてると友達になっても知らないことが多いんだな~って」


城島「まぁ、そうだろうな」


舞「実際私たちもそんな深いところまで分からないからね」


桜美「えっ!?そうなんですか!?」


ただただ驚きでした。


舞「私たち高校からの付き合いなのよ」


桜美「ぽえみちゃんと七海ちゃんは小学生からの付き合いって言ってましたけど?」


舞「あの2人はね。でもそれぞれ中学は違うのよ」


京矢「お互い知らないもの同士なんだよ」


舞「だから分かりあっていくのが楽しいんだよね」


京矢「桜美ちゃんだって楽しいだろ」


桜美「はい!!」


私これからみんなと分かりあっていけるよね。


この新しい友達たちと。



・次回予告


??「ある日のこと彼は図書館で彼女と出会う。

    次回「図書館ラビリンス①」

    出会ったのは、偶然か?それとも策略か?」

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