朝起きたら魔法喪女になっていた件 ~ChatGPTに書かせました(ひどい!)~
※本文はChatGPTで作成。苦手な方はブラウザバック。
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――崖っぷち三十一歳ですが、年下王弟に口説かれています
目が覚めたら、カーテンが天井から垂れていた。
レース、金糸、三つ月。
現世の私の寝室は、コインランドリーの香りと値落ちのスマホだったはずだ。
三十一歳、都内の食品会社・品質保証部。
特技はクレーム電話の初動と、寝る前に動画でパンを焼くこと。
恋の履歴は空白、一年更新型。
――それが、なぜか豪奢なベッドで目をこすっている。
「お目覚めになりましたか、ミナ様」
ドアからメイド服の女の子。
目が合った瞬間、彼女の手の中の鈴が勝手にチリンと鳴り、光った。
「判定――“喪”。
本日も健康な“喪”でございます」
は?
鏡をのぞくと、そこには黒髪の女。
見慣れないほど睫毛は長いが、目の下の“仕事後”みたいな影は、確かに私だ。
「ここ、どこ?」
「王都ローズマリー。ミナ様は大魔導家ベルノット家の客人にございます」
「喪って何?」
「“恋愛魔法無効体質者”の俗称です。正式には“対愛結界体質”」
恋愛魔法が……効かない体質。
つまり私は、念入りに“モテない”設定を与えられたのか。神よ。
「その、健康な喪って言い回しやめない?」
メイドはこくりと頷き、にっこり微笑んだ。
笑顔の横で、鈴はもう一度、ちりんと鳴る。
――喪、確定。
大丈夫。私は品質保証部。
どんな異世界でも、ラベルと仕様を確認してから動く主義だ。
ここが王都で、私は客人で、喪で。
次に知るべきは、出口か、仕事だ。
◇
その日の午後、私は王立学院の講義室にいた。
「魔法保健局・特別説明会」。
壇上の髭の先生が、黒板に大きく書く。
『喪女』
※読みは“もじょ”でも可。意味は同じ。
※年齢・容姿不問。
※恋愛魔法(魅了/誓約/呪い/祝福)に対して“非適用”となる希少体質。
「世にはびこる恋愛魔法による犯罪、依存、乗っ取りから社会を守るため、保健局は“喪”の皆さんに協力をお願いしています。
仕事の名は――“恋の防災士”」
恋の……防災士。
妙に現代の匂いがする言葉だ。嫌いじゃない。
説明会終了間際。
私がアンケートに「三十一歳、経験はクレーム対応」と書いたところで、教室の後ろの扉が静かに開いた。
長い黒髪、淡い青の瞳、落ち着いた足取り。
年は……若い。二十代前半。
でも背負っている空気は、会議室でしか嗅がない種類の重さ。
「お探しの人材、見つかりましたか?」
保健局長が立ち上がる。「殿下」
殿下。
つまりこの美青年は、王族。
「第二王子アシュレイです。失礼を承知で――喪体質の方を、ひとり探していました」
彼は目を細めて、メモ用紙を持つ私をまっすぐ見た。
目が合った瞬間、胸のどこかがスッと軽くなる。
それは“きゅん”ではない。
クーラーの風が、ちょうどいい温度で当たったときの安心に近い。
「事情を、聞いてもいい?」
「もちろん」
アシュレイ王子は簡潔に語った。
彼の婚約者と名乗る伯爵令嬢が、裏で“誓約魔法”を使って関係者に圧をかけている。
王子の周囲には常に“恋の霧”が漂い、会議は停滞。
霧を破れるのは、“喪”だけ。
「あなたに助けてほしい」
恋の霧を破る。
技術屋としては、面白い課題だ。
「私、三十一歳の崖っぷちなんだけど」
「年齢は条件ではありません」
「喪だし」
「それが条件です」
会話が速い。議事録が取りやすいタイプ。
私は軽く深呼吸して、うなずいた。
「仕事、受けます」
◇
翌日から、私は“王宮法務局 恋愛係”に臨時配属された。
肩書は“臨時恋の防災士”。
机をあてがわれ、鈴(喪判定用)と、紅茶と、焼きたてのパンが支給された。
最後のは王子の差し入れだという。焼き色が仕事熱心。
初日の任務は、王城の舞踏会。
伯爵令嬢が教団の司祭を招き、“大規模誓約”をやるという噂があった。
「舞踏会に潜入して、霧の中心まで入ってもらいます」
「潜入って、私、顔バレしない?」
「あなたを知っている者は少ない。ですが、念のため――」
王子は箱を差し出した。
中には、翡翠色のドレス。
さりげないけど上質。布の光沢が“安く見えない未来”だ。
「サイズ、合うかな」
「合うはずです。目測ですが、私は計測が得意で」
「仕事ができる人は、だいたいそう言う」
笑いながら着替える私の背中で、鈴が小さく鳴った。
今日も健康な喪。
よし、行こう。
◇
舞踏会の真ん中に、それはあった。
見えない霧。
照明が当たるたび、空気の粒がピンクに瞬く。
美辞麗句、恋の約束、未来の甘い設計図――そういう言葉の屑が、霧の中で回転している。
私は靴の踵を一回鳴らし、呼吸を整え、霧に入った。
空気が甘くなる。歯がきしむ。
けれど、私の体の周りだけがきれいに晴れていく。
喪は、効かない。
効かないことが、効く。
霧の中心、白い手袋の男――司祭。
その隣に伯爵令嬢。
彼女の瞳は熱に濡れ、世界の正義を自分の手で回していると信じている眼差しだった。
「やめて」
私は言った。
社内是正勧告を出すときの、低くて折れない声で。
「人の心は、ひとつにまとめるものじゃない」
司祭が指を鳴らす。
霧が私に噛みついた。
が、その瞬間――空気が、音もなく割れた。
私の足元から同心円状に、霧が退く。
甘さが蒸発し、絹の匂いと汗と人間の気配が戻ってくる。
伯爵令嬢の瞳から熱がすっと抜け、司祭が初めて“焦り”の色を見せた。
「結界……喪、か」
「はい。三十一年、鍛えています」
王子が後方から現れた。
剣は抜かない。代わりに書状を掲げる。
「違法誓約の現行犯だ。法務局の令状で会場を封鎖する」
騎士たちが合図に従う。
霧は消え、音楽が止まり、ざわめきが現実に戻る。
伯爵令嬢は、しゅんと肩を落とした。
「わたくしは、愛されるために、しただけで」
「愛は、誰かの自由を奪ってまで、置くものじゃない」
私は彼女の手から、赤い糸の指輪をそっと外した。
糸は霧と一緒にほどけ、床の上でただの糸くずになる。
◇
事件は、法の手続きに乗って、静かに片づいた。
王子は公務に戻り、私は臨時職員として報告書を書く。
報告書はいい。事実が並ぶ。感想は要らない。
ただ、書いていると、昼間の彼の横顔が何度も脳裏に挟まってきて、邪魔だった。
私は恋を知らない。
“喪”だからではなく、単に経験がない。
でも、今日のあの背中は、“好きになってもいい”という安全表示に見えた。
夕方。
王城の庭。雨上がり。
石畳がぬれ、花がもこもこ膨らんで、空がひどく近い。
アシュレイ王子は黙って歩き、黙って止まり、黙ってこちらを見た。
「ミナ」
名前を呼ばれたのは、ここに来てから初めてだった。
「あなたがいると、私の仕事は驚くほど進む」
「それはよかった」
「そして今日、私は知った。私が欲しかったのは“効かない人”ではなく、“効かせないでいてくれる人”だと」
言葉が胸に、静かに落ちる。
鈴は鳴らない。
恋愛魔法ではない。
だから、聞こえる。
「婚約を――と言うには、早いだろう」
「早いね」
「では、提案。
あなたが自分を貶める言葉を口にしたとき、私が毎回、論理的に否定する権利をくれ」
「権利?」
「契約書を作る」
「ロマンのフォントが小さいよ」
笑ってしまった。
王子は、少しほっとした顔をする。
「もう一つ。これも契約項目だ。
“どんな祝福も魔法も使わず、日々の合意だけで隣に立つ”」
それなら、怖くない。
私は頷いた。
「合意した」
◇
それからの私は、王宮と保健局を行き来する日々を送った。
恋の防災士は引っ張りだこで、市場の占い騒ぎから、村の“赤い花嫁”騒動まで、出張は多い。
どこに行っても、恋愛魔法は甘くて、少し悲しい匂いがした。
あるときは、恋人が結べないと泣く青年の傍らで、誓約の傷を外し、二人で“話す勇気”を練習した。
あるときは、祝福が効かないと落ち込む夫婦に、パンの焼き方を教えた。
魔法より香ばしいものも、この世にはある。
仕事終わりに王城に戻ると、机の上に焼き立てのパンが二つ置いてある。
片方は、必ず切れ目が入っている。
“二人で半分こ”の合図。
私は半分を王子に渡し、残りを頬張る。
こういう日常が、魔法より私の胸に効く。
「ミナ」
「なに?」
「君は、三十一歳で崖っぷちと言った。
だが、崖は見晴らしがいい。風も光も、遮るものがない」
「詩人みたいなこと言うね」
「仕事で使う比喩だ」
彼は紅茶を注ぎ、私のカップにそっと差し出した。
差し出す、という動作は、愛より前にある。
◇
季節がひとつ巡るころ、感情のほうが、ようやく追いついてきた。
私は“好き”の定義を、何度も書き直していた。
恋愛魔法の“効かない”の外側で、私の中にじわじわと灯るもの。
それは、多分こういうやつだ。
――今日の仕事の愚痴を、笑い合って消せる人。
――自分の弱さを差し出しても、形が崩れない人。
――半分こにしたパンが、毎回おいしい人。
そう気づいた日、私は王子の執務室に入っていきなり宣言した。
「アシュレイ。私、自分を選んでみる」
「それは、私を選ぶことでもあるか?」
「うん。ついでにあなたも選ぶ」
王子はめずらしく声を立てて笑った。
すぐに真顔に戻り、慎重に言葉を置く。
「では正式に。
ミナ・ベルノット――あなたに、結婚を前提とした“日々の合意”を申し込みたい」
「承諾します。ただし、三つ条件がある」
「聞こう」
「一、私の“喪”を、武器にもしないし、弱みもしないこと。
二、祝福や誓約ではなく、毎日“合意”を言葉にすること。
三、パンは常に二人で半分こ」
「良い条件だ。追加で私からも一。
あなたが自分を下げる言葉を口にしたら、私に否定させること」
「それ、まだ言う?」
「大事な条項だ」
笑いながら、私たちは握手した。
契約成立。
魔法は要らない。
鈴も鳴らない。
でも、手の温度が、確かに鳴っていた。
◇
――数か月後。王都広場。
結婚式ではない。
ただの“発表会”。
壇上で、王弟と三十一歳の恋の防災士が並び、紙を読み上げる。
「本日より、私たちは“日々の合意”をもって、互いの伴侶となることを宣言します。
誓約魔法、祝福、魅了その他は、一切使用しません」
「代わりに、毎朝の“おはよう”と毎晩の“ただいま”を使用します」
「効力は、双方が“もう嫌だ”と言うまで」
群衆が笑い、拍手した。
誰かが言った。「それで十分だ」
私は王子の手を握る。
ありがたいことに彼の手はいつも温かい。
それだけで、私は“喪”のままでも、愛のほうへ歩ける。
崖っぷち三十一歳。
崖の上は風が強い。
だから、二人で立つ。
魔法喪女の朝は、今日も普通に始まる。
パンを半分こし、報告書を書き、鈴がたまにちりんと鳴る。
私の“効かない”は、誰かの“効きすぎる”を救う。
そして、私は毎日、自分に合意する。
――私を選ぶ。
――あなたと歩く。
――誓約はしない。けれど、約束はする。
そんなふうにして、私たちの祝福は、目に見えない形で積もっていく。
魔法じゃないけれど、きっとそれは、この世界でいちばん強い。
●オマケ解説●
ChatGPT 5 Thinking を「じっくり思考」で使用。
プロンプトは【異世界恋愛のジャンルの短編で小説家になろうの読者にウケそうな感じで5000文字程度。タイトルは「朝起きたら魔法喪女になっていた件」 。主人公は崖っぷち年齢の31歳でお願いします。】で1発勝負。
内容確認後に【この話の主人公二人のイラストお願いします。 終盤のシーンのイメージで】で挿絵を依頼。
これだけでそれっぽい作品がポンと出てくる生成AIすげぇ。
同じ企画に作者が人力で書いた物も投稿しているので、比較してみるとAIのすごさが分かると思います。
※ポイントクレクレ記述
生成AIに丸投げした創作物を自作品としてマジで投稿する神経がひどいと思った創作にプライドを持つ作家の方が居たら【ひどい】の証として★1評価をブチこんでもらえると、作者は、私は作家じゃなくて技術者だからこの種の暴挙に躊躇は無いのですと最低な言い訳をしつつ技術進歩の果てに残る人にしか創れない何かに想いを馳せます。
ひどいは最高の誉め言葉。ひどい。ひどい。






