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大丈夫だから滅べ

「ちょっとー、だいじょぶー?」

何とかシズカは、半笑いで駆け寄ってきた。


あと、店員も。

「お客様、大丈夫っすか?」


やだもうマジやだ消えたい、地球滅べと思った。

あたしは、何も言わずに走って逃げようとしてまたコケた。


何とかシズカは、かすれた声で少し笑った。

下がった眉毛がますます下がった。

店員がつられて笑った。

何もかもいまいましかった。


あたしは、大丈夫です、とだけ言った。


「はぁー?なにー?」

何とかシズカには聞き取れなかったみたいだった。

ていうか、はぁ?の言い方が超こわい。

あたしは、どもりながら大丈夫です、と繰り返した。地球滅べ。


「だいじょぶじゃなくね?血ィ出てるし」

何とかシズカは、けらけら笑いながら、ポケットに手を入れた。


あたしは

「いやだいじょぶですマジだいじょぶです」

と噛みながら言った。


そしたら、何とかシズカは、ポケットからよれたティッシュを出した。

「あげる。」

いらない。

ティッシュはテレクラのティッシュだった。

なんか生々しい怖い。




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